傷が多い青年のアカデミア   作:yu-way

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あけましておめでとう御座います、今年もゆっくりとよろしくお願いします。


USJの襲撃、前編

「今日のヒーロー基礎学力は、俺とオールマイト、それとあと一人の三人体制でやることになった」

 

翌日、いつも通り普通の授業を受け、午後のヒーロー基礎学力の授業になった。内容は、多面的に行動出来るようになるための人命救助訓練だった。

 

(やることになった、って事は、予定が変わった訳か、まあ百パー昨日の一件が絡んでるな)

 

「なお、今回はいろいろな場所が制限されるだろうから、コスチュームの着用は各々の判断に任せる。15分後に表にあるバスに集合」

 

それだけ言って、相澤は出て行く。その後、生徒のほぼ全員がコスチュームを着てバスに集合した。ちなみに緑谷は先日の戦闘訓練での破損でコスチュームではなく体育着だった。そして、バスに乗って訓練会場に向かった。ちなみに、この時委員長になった飯田が妙に張り切っていた。

 

「こういうタイプだったか~!!」

 

「なんか、すごくに張り切ってたね、飯田君……」

 

「緑谷ちゃん、私、思った事は何でも言っちゃうの」

 

バスに乗っていると、蛙吹梅雨という生徒に緑谷が話しかけられる。

 

「な、なに?蛙吹さん」

 

「梅雨ちゃんと呼んで」

 

「つ、つつつつ、つゅ、ちゃん」

 

(テンパり過ぎだろ、童貞か)

 

「あなたの個性ってオールマイトに似てる」

 

「え!?い、いやそんな」

 

(たまにいるよね、こういう鋭い勘の持ち主)

 

蛙吹の言葉に同様する緑谷だが……

 

「待てよ、オールマイトは別に自分の力で身体壊したりしないぜ?あれは似て非なる物だろ」

 

切島の一言に救われた緑谷だった。

 

「でも単純な増強系は派手でいいよな~、俺の個性は地味だからさ」

 

「そうかな?切島君の個性も十分プロで通用するカッコイイ個性だ

と思うよ!!」

 

「プロか~、でもやっぱ派手で強いって言ったら、爆豪と轟、あとは紅蓮もだよな!!」

 

(俺にも飛び火するんかい)

 

「そういえば、紅蓮ちゃんの個性は結局どういうタイプなのかしら?炎や氷も出していたし、空も飛んでいたわ、パワーもあるし」

 

蛙吹の質問に、猛はどうやって答えるか悩んでいた。

 

(全部を教えたら面白味がねぇ、それに教えたところで意味ないし……はぐらかすか)

 

「その内詳しく教えてやるよ、俺も理解しきれねぇ個性だしな」

 

「だけどそれだけ派手ならプロになったらすぐに人気でるよな!!」

 

「爆豪ちゃんはキレてばっかだから人気出なそう」

 

「あぁ!?んだとこら出すわ!!」

 

「ほら」

 

「この付き合いの浅さでクソを下水で煮込んだ性格って認識されてるのってすげぇよ」

 

「てめぇのボキャブラリーはなんだこら殺すぞ!!」

 

(かっちゃんがイジられてる……!!信じられない光景だ!!さすが雄英!!)

 

(クソを下水で煮込んだ性格……ふふっ)

 

上鳴電気という生徒の発言に、内心笑っていた猛だったが、もうすぐ到着という事で、相澤の号令で静かになる一同だった。

 

 

 

 

 

 

「すっげー!!USJかよ!!」

 

到着した施設は、様々な状況を想定してか、水場や林など、他にも多種多様な施設が一つの建物内に作られていて、小さなアトラクションのようにになっていた。

 

「皆さん、お待ちしていました」

 

「わー!!13号や!!私好きなの!!」

 

そこに居たのは、主に災害救助で活躍するヒーロー、13号だった。

 

「ここは水難事故、土砂災害、火事、etc……あらゆる事故や災害を想定した、その名も嘘の災害事故ルーム、略してUSJ!!」

 

(((((USJだった!!)))))

 

「ネーミングどうなってんだ……」

 

雄英高校のネーミングの無さに、猛は心の声を隠せなかった。

 

「13号、オールマイトは?ここで待ち合わせの筈だが」

 

「実は、出勤までに制限ギリギリまで活動してしまったらしく……今は休憩室で休んでいます」

 

「不合理の極みだな……仕方ない」

 

(活動限界まで動いたのか、何やってんだあのおっさん……)

 

他の生徒達には分からない事だが、事情を知ってる猛はオールマイトに若干あきれていた。

 

「ええ、それでは始める前に小言を一つ、二つ、三つ、四つ、五つ、六つ……」

 

(((((増える……)))))

 

「ええ~、皆さんしていると思いますが、僕の個性はブラックホール、あらゆる物を吸い込んで塵にします」

 

「その個性で、人を救い上げるんですよね!!」

 

「ええ、でも、簡単に人を殺せる個性でもあります、皆さんの中にも、そういう個性の方がいるでしょう」

 

13号の一言に、周りの空気が引き締まる。

 

「この個性社会は個性行使を資格制にすることでかろうじて成り立っています。 相澤先生の授業で個性の使い方を学び、オールマイト先生の授業で個性を人に向ける危うさを知ったと思います。この授業では人命のため、個性をどう使うかを考えていきましょう。みなさんの個性は人を傷つけるためでなく、救うためにあるのだと心得て帰ってくださいな。以上ご清聴ありがとうございました」

 

13号の言葉に、生徒達は拍手を送る。その時、猛だけが異常な気配に気が付いた。

 

(なんだ……?この感じ……殺気か!?)

 

猛は、気配を察知してすぐに動ける体制になる。

 

「それじゃ、まずは……!?」

 

相澤も気が付いたらしく、下の広場に、黒い霧のような物が現れ、そこから何人もの武装した者達が現れる。

 

「一塊になって動くな!!13号は生徒を守れ!!」

 

それを見た相澤は、ゴーグルをして戦闘体制に入る。

 

「なんだあれ?入試の時みたいにもう始まってるのか?」

 

「違うな……あれは……」

 

「動くな!!あれは敵だ!!」

 

「おかしいですね……先日いただいたカリキュラムによれば、オールマイトがいらっしゃる筈でしたが……13号とイレイザーヘッドしかいませんね」

 

「なんだよ……こんだけ大衆連れてきたのに……平和の象徴いないなんて……子供を殺せば来るのかなぁ?」

 

これが、雄英高校の1年A組に襲いかかる、初めての脅威だった。




次回、紅蓮猛vs脳無……の、予定です。
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