「くたばれ、木偶の坊!!」
ドォン!!
猛は、個性で自分の身体を強化し脳無を思い切り殴る。だが、脳無にダメージは無かった。
「こいつ……!!再生系統の個性じゃねぇのか!?」
猛は、脳無の攻撃を避けながら距離を取る。
「残念だけど……打撃は効かないんだよ……脳無はオールマイトの攻撃を耐えれるように造られた人間サンドバッグだからさ……だけど何でさっきの攻撃は効いてたんだ……?」
「教えるかよ、てめぇの足りない頭で考えやがれ!!」
ヒュッ!!ドゴォン!!
「………っ!!」
脳無の拳が、猛の横っ腹をギリギリで掠める。猛の後ろの壁は拳の風圧で破壊された。
「おいおい……ふざけたパワーじゃねぇか……オールマイト並かよ……しかも……」
ポタポタ……
「掠っただけで横っ腹裂けてやがる……クッソ痛ぇ……」
「ひひひひひ、だからさ、言っただろ……?お前じゃ脳無には勝てないよ……」
体中に手を付けている敵は、嗤いながら猛を見ていた。
「そうかねぇ、対平和の象徴だか何だか知らねぇが、物理が効かねぇなら搦め手使うさ……それに、傷なら治せる」
ポォォォォ
猛は自分の裂けた横っ腹に手をかざす。すると、血が流れていた傷がみるみる内に塞がっていった。
「はあぁぁぁぁぁぁぁ?身体強化したと思ったら回復まで出来るのかよ……チートかよ……脳無」
ブオン!!ドォン!!
「っと!!あっぶねぇ……」
体中に手を付けている敵が脳無に命令を下し、脳無は猛に攻撃をするが、猛はギリギリで回避する。
「属性、電撃、纒」
バチッ、バチバチバチバチバチバチ!!
猛は、先ほど雑魚敵達を倒した時のように、体に電撃を纏う。
「なんだ……?赤い雷……?どういう個性だよ……」
「さぁねえ?聞かねえで自分で考えろよ、分からねぇだろうけど、な!!」
バァァァン!!
電撃を纏った拳で、脳無を殴り飛ばす。
「だからさ、打撃は効かないって……」
「ぎ、キュァァァァァァァ!!」
「は?」
先程まで攻撃が全く効いていなかった脳無が、突如苦しみ始めた。
「やっぱりな、ショックを無効化、もしくは吸収するタイプの個性、確かにオールマイトにはキツいだろうが、俺なら対処方があるんだ、よ!!」
ドォン!!
今度は、脳無の頭を電撃を纏った状態で蹴りを入れる。
「キョエァァァァァァァァ!!」
「お前……脳無に何をした!!」
「体内を焼いてるんだよ、電撃を使ってな」
「はあ……?脳無には超再生もあるんだぞ……?ただの電撃でそこまで苦しむ筈が……」
「ただの電撃なら、な!!」
ヒュッ、ドンッ!!グッ、バァン!!
猛は苦しむ脳無に、連続で攻撃を入れていく。
(俺の電撃は正確には電撃じゃねえ、一発貰えば常に対象に残り続ける。いくら超再生があろうがそれを上回るダメージが入れば細胞は死滅し続ける……見た感じ、痛覚はあるみたいだしな……だけどこれは正直燃費が最悪!!あんまり長くやるとぶっ倒れる!!速攻で決めるしかねぇ!!イレイザーの方もヤバそうだしな!!)
少し離れた先にいる相澤の状態を見た猛は、勝負を長引かせるのは良くないと判断した。
ガァン!!
「キュア!?」
脳無の顎に猛のひざ蹴りが直撃する。猛はそのままたたみかける為に連続で攻撃をし続ける。
「そろそろ、立つのも辛いか!!脳みそ野郎!!」
バチィン!!
猛の肘打ちがまた脳無の顎に直撃する。その一撃で、脳無は膝を付く。
「とどめだ!!真紅砲……」
ガシッ
「あ?」
ピシッ、ピシピシピシピシピシ
「調子に乗りすぎだよ……お前」
拳を構えた猛の右腕を、黒い靄を通して手を体中に付けている敵の手が掴む。掴まれた所が、次第に崩れていく。
「やっば!!」
「紅蓮君!!前!!」
ズゴン!!
「ごっ……!!」
その手を振り払おうと、拳を収めた猛の腹に、脳無の拳が突き刺さる。緑谷が気付いた様だったが、少し遅かった。
ドッゴォォォォン!!
猛は、そのまま、辺りにあった木をなぎ倒しながら、壁に叩きつけられた。
「はあ……やっと死んだか……いいアシストだったよ黒霧」
「いえ、奴のせいで脳無を戦闘不能にされても困りますから」
「でもまあ……生徒が一人逃げたなら……プロの応援が来るよなぁ……さすがに何十人のプロは相手に出来ないし、帰ろっか、生徒を一人殺せたし」
「そうですね、死柄木弔」
黒霧という敵と死柄木と呼ばれた敵は、猛が死んだと思っていた。
「ぐ、紅蓮君……そんな……」
「け、ケロォ……」
「おいおいおい……や、ヤバいって……」
近くで見ていた蛙吹、峰田、緑谷も顔を真っ青にしていた。
「ああ、でも……平和の象徴の矜持……もう少し折ってから帰ろう!!」
ビュン!!
そして、死柄木は、近くにいた蛙吹の元に一瞬で近付き、蛙吹の顔に手をかざそうとする。
「おい」
「「「「「!?」」」」」
だが、その行動は、後ろから聞こえた猛の声で中断された。
「お前、生きて……!?」
ズドン!!
「がっは……!!」
「死柄木弔!!」
猛は、驚いた死柄木の腹に蹴りを入れて、3人から距離を取らせた。
「紅蓮君!!無事、で……」
「無事なわけ、無いだろ」
緑谷達は驚愕していた。自分達を助けた猛は、体のあちこちから血を流していて、触られた右腕はボロボロになっており、左足がおかしな方向に向いていた。
「お前ら、イレイザー連れて、この場離れろ」
「な、駄目よ紅蓮ちゃん!!そんな怪我してるのに……!!」
「そ、そうだよ紅蓮、動けるんだったら、お前だって……!!」
「俺以外に誰が、あのデカ物相手に出来んだよ、ここで押さえとか無いと誰かが殺される。それに、お前らがいた方が動きにくい」
「で、でも!!紅蓮君、足が……!!」
「こんな、もん、ふんっ!!」
バキッ!!
猛は、折れている左足を無理矢理元の方向にはめる。
「そ、そんな無理矢理……」
「はあ……痛ぇ……何で生きてんの、お前……」
死柄木は蹴られた腹を押さえて猛を睨み付ける。
「生憎、俺は簡単にくたばる性分じゃねぇんだわ……」
「あっそ……だけどもう死にかけだろ?脳無、とどめをさせ」
そうして、脳無は猛達の元に向かって来る。
(仕方ねえ……動けなくなるがこいつは止めておかねえとやべぇ!!残りの全エネルギー使う!!)
パンッ!!
「属性転換、氷結!!」
ピキッ、ピキピキピキピキピキピキ
猛が手を叩くと、その手から少しずつ氷が出始める。
「悪いな、奥の手使う……凍ってろ、
ピキピキピキピキピキピキ……ピキャァン!!
「は……?なんだ、これ……」
猛が手を振り抜くと、脳無を巻き込み、巨大な氷の柱が出来る。
「ごっふぁ!!」
ビシャッ
その直後、猛は吐血しながら膝を付いた。
「はぁ、はぁ、ゴフッ」
「紅蓮ちゃん、しっかり!!」
「な、なんだ紅蓮、この氷……赤くねぇか?」
猛が出した氷は、若干赤みがかっていた。
「お前……なんだよこれ!!何で崩れない!!」
死柄木がいくら氷に触れようが、氷は崩れる様子を一切見せない。
「これは、正確には、氷じゃ、ねぇ、壊れるとかいう、概念は、ねぇ、俺が解除しなきゃ、一生、このまま、だ」
「クソ、クソクソクソクソ!!訳が分からねぇ個性だな……でも、だったらお前が死ねば、解除されるよな?」
(正解、真面目にヤバい、オーラ全部使っちまったからもう動けねえ……肋骨もかなり折れてる、肺に刺さってるのか知らねぇが息がしづらい……どうすっか……)
「黒霧、手伝え……あの子供達を殺す」
「分かりました」
そうして、死柄木と黒霧が向かって来る。
「ひゃぁぁぁぁ!?やっぱ逃げるべきだっただろぉ!?」
(どうするどうするどうする!?紅蓮君は動けない!!一撃入れても隣のワープの個性がある!!どうやってこの場を……!?)
緑谷がそうして考えていると
ドゴォン!!
突如、USJの扉が吹き飛ばされる。
「もう大丈夫!!何故って!?我々が来た!!」
そこには、オールマイトを含めた、雄英の教師達がいた。
「オールマイトォォォォォ!!」
「あーあ、来ちゃったよ……ラスボス……脳無は駄目か……帰って出直すか、黒霧……」
ズガンズガンズガン!!
死柄木の両手足に弾丸が撃ち込まれる。
「死柄木弔!!くっ!?これは、吸い込まれる……13号!!」
負傷した死柄木をかばうように、ワープゲートを開く黒霧だが13号がブラックホールで吸い込み捕獲しようとする。
「クソ……今回は失敗したけど……次は殺すぞ……平和の象徴……お前もだ……餓鬼!!」
そう言い残し、黒霧と死柄木は消えた。
「げほっ、なんとか……助かっ……た」
ドチャ
それを見届けると、猛は意識を失い倒れた。
「紅蓮君!!」
「紅蓮ちゃん!!」
「うぉぉぉぉ!!死ぬな紅蓮んんんんんん!!」
「揺らしては駄目だ峰田少年!!紅蓮少年!!しっかりするんだ!!紅蓮少年!!」
その後、残っていたUSJ内の敵達は教師達が倒し、重傷なのは13号とイレイザーヘッド、そして猛のみだったが、全員命に別状は無かったのだった。
うわぁ、雑で申し訳ない。あと、かなり原作改変して申し訳ない。原作のここ大好きなんですけど、オリ主いるし変えた方が良いかなと……ちなみに脳無はこのあと猛が目を覚ますまでコチコチです。後、前回言ったワンパンマンとの少しだけクロスオーバーネタも設定だけ出しておこうかなと思ってます。