「・・・・・・・・・んぐぅ、イテテテ……」
猛が目を覚ますと、そこには白い見覚えのない天井の部屋だった。
「あー……何処だ、ここ……イテテテ」
ベッドに寝ていた猛は、上半身を起こすが、自分の体に走る鈍い痛みにもだえる。
「生きてた、か……ふう……」
「起きたか」
「うおっ!?あだっ」
部屋の窓の近くには、包帯でぐるぐる巻きにされた相澤が立っていた。
「あまり動くな、まだばあさんの個性で回復仕切れてない」
「いや、それあんたが言う?自分の怪我理解してるか?」
「お前ほどひどくはねぇ、たくっ、無茶しやがって」
「どう見てもあんたの方が怪我ひどいだろ……俺は無茶しなけりゃならねえ時しか無理しないよ」
そう言って、猛は改めてベッドに横になる。
「まあ……お前のお陰で死者はゼロ、怪我人もお前と俺、13号くらいしか重傷なのはいない」
「そりゃ良かった、あそこであのデカ物なんとか止められて良かったわ……所で今何時?ここ何処?」
「午後の8時だ、ここは病院」
「マジ?5時間以上寝てたわけ?」
「いや、29時間だ」
「マジかよ」
相澤の言葉に、丸一日以上意識を失っていた事を伝えられ、かなり動揺する猛だった。
「かなり意識飛んでたのね、死ななくて良かった」
「ああ……すまなかったな」
突如、謝罪と供に相澤が頭を下げる。
「は?なにが?」
「俺がやられたせいで、お前に無茶させた、結果的にお前は生死を彷徨う事になった、全て担任である俺の責任だ」
「いや、あいつはオールマイトの対抗策って事で敵達が連れてきたんだろ?そこまで気を落とされても困るぜイレイザー」
「だとしてもだ、本来は守られるべき生徒が教師を守り、しかも死にかけたんだ、謝罪はすべきだろう」
「そういうもんかねぇ……」
猛は、ベッドに横になりながら、相澤の事を見る。
「それと、これは単純に聞きたい事があるんだが……お前、その体の傷、どうしたんだ?」
治療された時に分かったが、猛の体は細かい傷跡だらけだった。
「昔、いろいろあった……とだけ、今は」
「・・・・・・・教える気は無い、か?」
「今は、まだね、その内教えるさ……もう少し寝る」
そう言って、猛は相澤に背を向ける。
「・・・・・・分かった、今は体を休めろよ」
そう言って、相澤は病室から出て行こうとする。
「ああそうそう、お前のご両親、妹さん、B組の取蔭と柳がずっと心配してたから、明日来ると思うぞ、覚悟しとけ……それと、なるべく相澤先生と呼ぶように」
それだけ言い残して、相澤は病室から出て行った。
「・・・・・・・・忘れてた、静香まで来るのか……騒がしくなりそうだな……」
憂鬱になりながら、猛はもう一眠りするのだった。
翌日、猛の病室は、昨日とは比にならないくらいに騒がしくなっていた。
「お”兄ぢゃん”~!!無事でよがっだ~!!」
「猛の馬鹿!!何でこんな事になる怪我するのよ!!話を聞いたとき心臓止まると思ったわ!!」
「本当に……無事で良かった……」
「お前らうるせえよ!!病院では静かにしろよ!!」
猛の病室には、妹の静香、取蔭と柳が朝から来ていた。
「つうか、学校はどうしたよ、サボりか?」
「昨日と今日は臨時休校になったんだよ、敵が侵入してきたからって」
「私はサボった!!」
「おいこら、ヒーロー目指すならサボるな」
猛は、静香の頭にげんこつを落とした。
「てか、親父達は?来てねぇの?」
「いたたた……来てたよ?だけど病院のお医者さんと話すって」
「やれやれ……まあ、今日には退院出来るらしい、問題ねぇよ」
猛は、崩壊していた右腕をぶんぶんと振って無事をアピールした。
「あんまり無理しない!!昔から怪我しても無茶ばっかりするんだから!!」
「紅蓮は、もっと自分の体を大事にするべきだよ」
「うんうん!!そのとーり!!」
「はあ……わぁったよ、だから、もう泣くなよ切奈」
気付けば、取蔭は静かに泣き始めていた。
「切奈……大丈夫?」
「あー!!お兄ちゃん泣かした~!!」
「だからな……分かった分かった、今度からはこんな入院しねぇように気を付けるから」
「ぐすっ……約束だよ?」
「ああ、どこまで守れるか分からねぇけど」
「そこはしっかり守るの!!」
「紅蓮……約束は守ろう?」
「針のむしろ過ぎる……」
その後、合流した猛の両親からも説教を受け、猛は終始げんなりしていた。
遅くなり申し訳ない、それと、最近呪術廻戦の方も熱が上がって来てしまい、ワンパンマンとのコラボよりも先にそちらを作りたくなっております、私です。