猛と緑谷、オールマイトの3人の話が終わり、その日は普通に授業を終えた……のだが。
「な、何事だぁぁぁぁぁぁぁ!?」
皆が帰ろうとしていると、1-Aの教室に、他の科の生徒達が押し寄せていた。
「君達、A組に何か用かな?」ビシッ
「なんだよ、出れねーじゃん、何しに来たんだよ!!」
「敵情視察だろ、雑魚」
(邪魔くせぇな~)
峰田の一言に、爆豪がキツい言葉で返す。
「敵の襲撃を耐えきった連中だからな、体育祭の前に見ておきたいんだろ……そんなの意味ねぇから、どけモブ共」
「知らない人のことモブって言うのやめなよ!!」
(無理だろ)
腕を振りながら、飯田は爆豪に注意する。そして、けだるそうな生徒が一人見に来ている奴らを押しのけ出てくる。
「どんなもんかと見に来たがずいぶん偉そうだなぁ。ヒーロー科に在籍する奴は皆こんななのかい?こういうの見ちゃうとちょっと幻滅するなぁ……普通科とか他の科ってヒーロー科落ちたから入ったって奴けっこういるんだ知ってた?体育祭のリザルトによっちゃヒーロー科編入も検討してくれるんだって その逆も然りらしいよ………敵情視察?少なくとも俺は調子のってっと足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー宣戦布告しに来たつもり」
「・・・・・・・へえ」
その言葉に、興味なさげだった猛は口角を上げてその生徒に近付く。
「ははは、随分でけぇ口叩くじゃねぇか、ええ?いいねえ、面白え、お前、名前は?」
「・・・・・・心操人使、だけど」
「心操、いいぜ、お前は俺が直々に叩き潰してやるよ……紅蓮猛だ、覚えておきな」
そう言って、猛は他の生徒達をかき分けて教室の外に出た。
「紅蓮……怖……」
残された生徒達や、A組の生徒(一部除く)の心境は一致していたのだった。
「おつおつ~、災難だった……どしたの?猛、嬉しそうにして」
A組の混雑具合を見て、迎えに来ていた取蔭が猛の顔を見て疑問に思う。
「くっくっく、いやなに……なかなか骨のありそうな奴がいるなと、思っただけだよ」
「すんごい悪人顔、今の顔で外に出たら捕まるんじゃない?」
「お?今日は歩いて帰りたいみたいだな」
「ごめんなさい」
そうして二人は、軽口を叩きながら、いつものようにバイクに乗って帰るのだった。
「あ、明日用事があるから電車で先に帰ってくれよ」
「なになに?デート?」
「殴ろっかぁ?」
翌日の放課後、緑谷とオールマイト、そして猛は体育館を借りて準備運動をしていた。
「あの、紅蓮君、個性の使い方を教えてくれるって、一体どういう……?」
「そのまんまの意味だよ、お前は生まれてからついこの間まで無個性だった。だからお前は個性の使い方を間違えてる。そこを治すんだよ」
「間違えてる……?」
猛の言葉に、緑谷はよく分かっていなかった。
「オールマイト、これからかなり手荒い事をするが……手を出さずに見ててくれよ?あんたの出番はこの後何だからな」
「紅蓮少年……?どうする気なんだい?」
「まあ……まず手始めに」
ゴキッ、コキッ
猛は、拳を鳴らし口角を上げながら……
「ボコボコにぶちのめしてやるよ」
物騒な事を言い始めた。
新生活辛いですが、これからもたびたび投稿します。