傷が多い青年のアカデミア   作:yu-way

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またクッソ久しぶりですし、ヒロアカ終わっちゃったし、呪術廻戦も終わっちゃったし、喪失感が未だに消えません、それでもやっていきますのでよろしくです。


職場体験開始、猛の選択先

「全員コスチューム持ったな、本来なら公共の場で着用厳禁の身だ、落として失くしたりするなよ」

 

「はーい‼」

 

「伸ばすな、はいだ、芦戸」

 

「はい…...」

 

「ふわぁ…...眠…...」

 

職場体験当日、雄英高校ヒーロー科1年A組はそれぞれがコスチュームを持ちそれぞれの職場体験先に行くために駅に集まっていた。

 

「それじゃあ、くれぐれも失礼の無いように‼じゃ、行け」

 

「最後雑過ぎないかイレイザー」

 

そうして、それぞれが職場体験先に向かっている中、猛は少し足を止め飯田の近くに行った。

 

「飯田、少しいいか」

 

「む、どうしたんだ紅蓮君、遅刻してしまうぞ」

 

「時間には余裕があるから平気だ、お前に一言だけ伝えておこうかとな」

 

「なんだい?俺に伝えることとは」

 

「ああ…...やめておけ、虚しいだけだぞ」

 

「!!」

 

猛の一言に、飯田は表情を強張らせた。

 

「そんだけだ、お前なら意味、分かるだろうよ…...時間とらせたな」

 

それだけ伝え、猛はその場を離れた。その背中を黙って飯田は見送ったが、その表情は険しいものだった。

 

(さて、立ち止まってくれると嬉しいんだが…...どうだろうかねぇ)

 

猛は嫌な予感が消えないまま、自信の職場体験先に向かったのだった。

 

 

新幹線に乗り、1時間ほど経ち、猛は指定された場所に到着した。

 

「ここだよな、集合場所…...随分辺鄙な場所に指定されたな、あらかじめコスチューム着ておけって言われたし……てか、時間もうすぐだがどうやって来る気なんだ」

 

そうして待っていると、遠くから一人のヒーローが跳んで来るのが見えた。そのヒーローの姿が見えて、その場にいた民間人たちがざわめき始めた。

 

「なあ、あれってミルコじゃね!?」

 

「ほんとだ、なんでこんなとこに?」

 

「褐色バニーktkr‼」

 

(変態が混ざってますね…...てか、派手な登場だな、実力は確かな人だが)

 

「よお‼いたな問題児‼生意気そうな顔してるな‼」

 

猛が職場体験先に選んだヒーローはラビットヒーローミルコだった。

 

「どおも、初めましてミルコ、これから一週間世話になります、紅蓮猛と申します」

 

「そうか‼早速だが、移動するぞ‼」

 

ダァン‼

 

挨拶も短く、ミルコはその場を跳躍して建物を右往左往に跳ね回りながら移動し始めた。

 

「いきなりかよ…...仕方ねぇ、なぁ‼」

 

ピキ、ダァン‼

 

その姿を見て、猛も個性を発動させてミルコと同じように建物の間を跳躍しながら移動し始めた。

 

「ついて来れるか、悪くない動きだな‼」

 

「お褒めいただきどうもありがとう‼所で何処に向かってるんですかね」

 

「決めてない‼」

 

「はあ?」

 

「私の方針は知ってるだろうが、どこかで事件が起きるのを待ったりしねぇ‼何か起きそうならそこに向かって常に前進だ‼」

 

ミルコの言葉に呆気にとられる猛だが、同時にその活動の仕方に一種の共感を得ていた。

 

(確かにこのやり方なら事務所にいるよりはるかに現場に現着するのが早いだろうな、悪くはねぇ…...だけど、一人だけでやるよりは複数人でやるべきな気もするが…...まあ、この人に着いていけるやつなんざプロでもそうそういないだろうな)

 

そうして二人で移動していると、目の前に武装している二人組が女の子を無理矢理連れ去ろうとしているのが見えてきた。

 

「あーん‼ママー‼」

 

「おらっ‼抵抗するんじゃねえ‼」

 

「早く逃げるぞ‼こんだけ持って海外にでも逃げりゃ…...」

 

ベチィン‼

 

「うごあ!?」

 

その瞬間、逃げようとしている二人組の一人をミルコが素早く近付き蹴っ飛ばした。

 

「お前ら、悪者だな、蹴っ飛ばす‼」

 

「げぇ!?ミルコ、なんでこんなところに…...」

 

ひゅっ、ガァン‼

 

「おごぉ‼」

 

「のろまなんだよクズが、ブタ箱で悔い改めろ」

 

そして、ミルコに気を取られているうちに、もう一人は猛が上からかかと落としをやり失神させ、女の子はすぐに抱き抱え保護した。

 

「うわ~ん‼」

 

「ほれほれ泣くな泣くな、あめちゃんあげるから」

 

「うぅ…...」

 

「よしよし、怖かったな」

 

連れ去られそうになった女の子は、馴れた手付きで猛があやしていた。

 

「意外だな、保護した被害者のメンタルケアもやれるのか」

 

「妹がいますからね、このくらいの歳のころは俺があやしてましたよ」

 

その後、警察と女の子の保護者が来て、二人組は連行され、女の子は親元に帰ることが出来た。

 

「てか、俺勝手にぶっ飛ばしちゃいましたけど、構わないんすか」

 

「構わない‼私は何かを教えるのは得意じゃない、私の動き方を見て自分で考えて自分で動くんだな‼」

 

「てきと~…...でも、それなら勝手にやらせてもらいますよ」

 

その後もミルコの後ろを着いていきながら、猛はその動きを解析していた。

 

(なるほど、瞬間的に何処に着地すればいいのか判断して跳ね回っているのね、視力…...だけじゃない、聴力も使ってるのか、さすがにウサギ、脚力と聴力はかなりのものだな)

 

そうして移動を続けているとミルコから質問が投げ掛けられた。

 

「所で紅蓮、なんで私の所を選んだ」

 

「はい?指名があったからですが」

 

「私よりも上の所もあったろ、なんで私だったんだ」

 

「ふむ…...似てると思ったからすね、あんたと俺は」

 

「ほお」

 

猛の言葉に、ミルコは足を止めた。

 

「私とお前のどこが似てるんだ?」

 

「そりゃあ、近接戦が主体な所とか、考えるよりも行動の方が得意な所とか、後は…...躊躇いが無い所とか」

 

その猛の言葉に、ミルコは表情を強張らせる。

 

「私に躊躇いが無いように見えるか?」

 

「あ~…...違うな、躊躇いが無いんじゃなくて、行動選択のロスが無いのか、あんたは」

 

「ほお、どういうことだ」

 

「俺もあんたも、一つの行動を取るのに時間をかけねえ、たとえ自分が死ぬ可能性があってもそれで事態が収束出来るならその行動を選ぶだろ、俺もそういう所あるし…...だけど、死にたがりって訳じゃない、あくまでもその選択を取れるってだけ、そういう所が似てると思ったんだ、だからあんたを選んだ、理由といったらそんな感じっすね」

 

猛の言葉を聞いて、ミルコは少し考える素振りをした…...が

 

「なるほど、分からん‼」

 

「はあ?」

 

「やっぱり私は小難しいことを教えるのは性に合わない‼とにかく着いてこい‼話なんざ後でいくらでも出来る‼」

 

「なんじゃそりゃ…...ま、いいや、お願いしますよ、センパイ」

 

そういって、ミルコと猛はまた移動を始めた。その間、目についた事件はミルコと猛二人とも自重せずに解決していくので、次第にニュースになっていくのだった。




ちなみにアンケートは圧倒的にミルコでした。人気過ぎますねミルコ…...それでは皆様、良いお年を
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