傷が多い青年のアカデミア   作:yu-way

5 / 33
雄英入学と個性把握テスト

合否判定通知書が届いてから一ヶ月、猛は雄英高校ヒーロー科に入学する事になったのだが……

 

「・・・・・・・なあ、切奈よ」

 

「ん~?な~に~?」

 

「いやさ?やっぱりおかしくね?」

 

「何を今さら言ってんのさ」

 

「いやな?俺らの家からだとめちゃくちゃ雄英まで行くのに時間がかかる、だから部屋を借りた、そこまではいいんだけどさ……何で俺達二人で一つの部屋を借りる事になったんだ?」

 

実は、実家からでは雄英まで時間がかかるということで、そこそこの距離の場所に部屋を借りたのだが、同じく一人暮らしをしようとしていた取蔭とルームシェアをする事になったのである。

 

「いやさ?分かるけどな?一人娘が親元離れて暮らすのが心配なのはさ……でもよ、俺も男だぞ?信用しすぎじゃね?」

 

「そりゃあヒーロー志望が幼馴染みに簡単に手を出すとは思わないんじゃ無いの?」

 

「てかお前はいいのか?俺は静香がいたからそこまで抵抗無いけど……」

 

「今さら何言ってんのさ、私達付き合い長いじゃん」

 

「それもそうか……人の気も知らねぇで(ボソッ」

 

「なんか言った?」

 

「何にも、とりあえず行くぞ」

 

「あいよ~」

 

そうこうしながらも、二人は雄英高校の制服に着替えて外に出る。

 

「パンフレット見て思ったが……だせぇ」

 

「こらこら、自分がこれから通う学校の制服」

 

「いやだって……UAって書いてあるんだけど……はあ」

 

カチッ、ブゥン!!

 

猛は、駐車場にあったバイクにエンジンをかける。

 

「それ、猛のお父さんの?」

 

「そう、免許は持ってたし、たまに乗ってたし、入学祝いで貰った、ほれっ」

 

猛は、座席のシートを開けてヘルメットを二つ取り出し、片方を取蔭に渡した。

 

「いいのかな……制服で二人乗りって」

 

「届け出は出してあるから平気だろ、文句は言わせねぇよ」

 

「うーん……ま、いっか」

 

そうして、二人はバイクで二人乗りして雄英高校に向かったのだった。

 

 

 

ブルルルルルルルル、キィィ……

 

「着いたぞ~」

 

「ふう~、電車と違って楽~」

 

二人はそんなことを話ながら校舎に入っていくが、突如バイクに乗って登校してきた二人を見て、周りはただただ

 

((((なんだあのカップル!?))))

 

と、勘違いと困惑するのだった。

 

「猛は何組だった~?」

 

「俺はA組だった」

 

「ええ~!!私はB組だったんだけど~!?」

 

「ギャルが出てるぞ、しかし……成績は関係無いのか?」

 

猛は取蔭の成績を知っていたので、少し疑問に思った。

 

「はあ~、しょうがないか~」

 

「家は同じなんだ、気にすることはねぇよ」

 

「そうだね~、んじゃまた後で~」

 

そうして、二人は別々のクラスに入っていく。

 

(さて……クラスメイトは……)

 

猛が入ると、既に何人かの生徒が着席していた。

 

(これから3年間、こいつらと学ぶのね……どんなもんかな)

 

猛は自分の席を見つけると、荷物を置いて着席する。

 

(さて、どんな奴らがいるかねぇ……)

 

猛が来てから30分程、ポツリポツリと生徒達が集まり始め、あと少しで始業の時間になるところまで差し迫っていた。

 

「机に脚をかけるな!!雄英の先輩方や机の制作者に悪いと思わないのか!!」

 

「思わねーよ端役が!!テメエどこ中出身だ!!」

 

「ボ……俺は私立聡明中学校出身、飯田天哉だ!!」

 

「聡明~?クソエリートじゃねぇか、ぶっ殺しがいがありそうだなぁ!!」

 

「ぶっ……!?君は本当にひどいな!!本当にヒーロー志望か!?」

 

(チンピラがいるな~……後は試験で質問してた真面目君か、面倒だな)

 

そんなことを考えていると、がらりと教室の扉が開き、男女二人の生徒が入ってくる。

 

(あの二人で最後か?)

 

「すごかったよね~、あのパンチ!!」

 

「あ、いやあれは……」

 

「おい、お友達ごっこがやりたかったら他所へ行け、ここはヒーロー科だぞ」

 

ふと、二人の足下から声が聞こえ、そこを見ると黄色い寝袋がうごめいていた。

 

(なんだあのでけぇ芋虫、静香が見たら発狂しそう)

 

「はい、静かになるまでに8秒、時間は有限、君達は合理性に欠けるね」

 

すると、寝袋に入っていた人物が立ち上がる。

 

「担任の相澤消太だ、よろしくね」

 

(担任かよ、てかみすぼらしいな、ヒゲくらい剃れや)

 

「早速だが、これを来てグラウンドに集合してくれ」

 

そう言って、担任の相澤は寝袋から体操着を取り出す。

 

(喧嘩売ってんのか、生温いんだが……てか体操着?)

 

 

 

「「「「個性把握テストぉ!?」」」」

 

「入学式は!?ガイダンスは!?」

 

「ヒーローになるんだったら、そんな行事に出てる暇無いよ、雄英は自由な校風が売り文句、それは教師陣も然り」

 

そう言って、相澤はボールを取り出す。

 

「入試1位の紅蓮、中学の時ソフトボール投げ何メートルだった?」

 

「っ!!」

 

相澤が入試1位というと、先ほどまで眼鏡をかけている生徒と言い争っていた生徒がものすごい勢いで睨んでくる。

 

「(怖~、面倒だからスルーだが)85メートルが最高だったかな?」

 

((((え?普通にすごくね?))))

 

「んじゃ、個性使って思い切り投げてみな」

 

そう言われ、紅蓮は相澤からボールを受け取る。

 

「・・・・・・本気で投げても?」

 

「ああ、いいぞ」

 

「それじゃ……」

 

ピリッ、ビキビキビキビキビキビキ!!

 

猛が個性を使うと、髪の毛が赤く染まり、エネルギーが全身を駆け巡る。

 

「ふぅ……どっりゃあ!!」

 

ビュウン!!ボォン!!

 

「うわぁ!?」

 

「すげえ風圧!?どんな力だよ!!」

 

(やっべ、やり過ぎたな)

 

猛が思い切りボールを投げると、辺りに突風が吹いてボールがはるか遠くに飛んでいく。

 

ピピッ

 

そして、相澤が手元の端末でどれくらい飛んだか確認する。

 

「2780.5m……さすがにやるな」

 

「お、思ったより行った」

 

「まずは自分の最大限を知ること、それがヒーローになるために必要な事だ」

 

「「「「すっげぇぇぇぇぇ!!」」」」

 

「ほぼ3km!?どんなパワーだよ!!」

 

「てか髪の毛赤くなるって、それ俺と被ってる!!」

 

「でもこれ楽しそー!!」

 

そんなことを生徒達が話していると、相澤が口を開いた。

 

「楽しそう、か……ヒーローになるための3年間を、そんな腹づもりでやるつもりか?」

 

(あれ、なんか嫌な予感)

 

猛のその考えは当たり、相澤はとんでもない事を言い出す。

 

「よし、ならトータル成績最下位の者は除籍処分としよう」

 

その言葉に、騒いでいた生徒達が一斉に静まり返った。




初めての感想ありがとうございます!!その内ちゃんとした関係者表とか、原作のストーリーを少し改変しながら質の向上を目指していきます。ちなみに映画の話はやりません、てか出来ません。見てないので
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。