ヒロアカの世界に転生!アレ?主人公は?えっ、俺? 作:孤狼 龍
それがこの俺の最期の景色で、記憶だった。
高校生活も十分満喫し、男友達と一緒に俺は海に釣りに来ていた。その時子供が1人溺れかけていたので助けに飛び込んだ……ここまでは普通に有り得そうな日常だった。
だが急に目の前にサメが現れた。急いで子供を救助に来たボートに乗せ自分も乗りこもうとしたが寸前で足を噛まれ海中に引き込まれた。そのまま足を食いちぎられ、何とか片足で海面まで昇ろうとした所を胴を食われて意識が遠のいた。
その時見た海の景色が俺の血で赤く染まって俺は最初の台詞が頭によぎって何故か俺の大好きだったアニメを思い出して死んだ。
目が覚めると周りが真っ白な空間だった。服は来ている。海に来た際の服装そのままだ。
「なんだよ、ここ……まさか俗に言う転生の儀式ってやつ?」
『その通りじゃ!』
そう言うと目の前になんかじいさんが現れた、神様なのかな?
『いかにも!私が神じゃ!』
「OK理解した。転生場所と特典があるんだろ?はよ言え」
『え?なんか呆気なくね?』
こんな茶番なんか見飽きてる読者の方が多いだろうと思っての行動なのだがどうやらこの紙は分かってないようだ。おっと、漢字変換をミスった失敬失敬。
『絶対思ってないじゃろそれ、失敬なんてこれっぽっちも思ってないパターンじゃろそれ、分かっとるんじゃぞ?知らないと思ってるのか?』
「いいからさっさと話せジジイ、その髪の毛と髭むしり取るぞ」
『話すからやめてくれ。まぁ分かってるようだが転生が出来る。君は子供を助けて死んでしまったからの、その哀れな人生に新たなる花を咲かせるべく参った。ちなみに行き先は“僕のヒーローアカデミア”の世界となってるが大丈夫かの?』
なるほど、ヒーローが蔓延るあの世界か、確かに悪くない。
『良いようじゃの、転生特典は四つまで可能じゃが、どうする?』
「四つ?結構気前がいいんだな」
『本来は二つじゃが君は子供を助けたからの、だから四つじゃ』
「うーん、なら一つは“新世紀エヴァンゲリオン”のATフィールドを個性にして欲しい」
『ほう、これはまた意外なものが、あと三つは?』
「そうだな……ATフィールドの操作等をやりやすくして欲しい、アンチATフィールドは洗脳系“個性”を解くのにして欲しい、緑谷出久と同じ年代って事でいいかな?」
と、全ての特典について語り終わると神様はふむふむと首を縦に振りながらメモっている。
『それで良いのか?他にもあるような気がするが』
「いや、これで十分だ。色々と気を使ってもらってありがとう」
『構わんよ、それではな、行ってくると良いぞ。ゲートはそっちじゃ』
「そうさせてもらうよ、第二の人生、楽しんでくる」
そう言ってゲートの中に飛び込む。するととんでもない爆弾発言をかましてくる。
『あ、言い忘れておったが、その世界は緑谷出久は居ないという世界になっておるからお主が主人公だからその世界の記憶も消すからの〜』
「…………それを早く言えクソジジイィィィィィィィィィィィィッ!!」
俺はそう叫びながら落ちていった。ん?名前?そうだな、まぁ向こうにつけばわかるでしょ!生前の名前はもう忘れてもいいのだから!
_____________________________________________
「え〜、お前らも3年ということで本格的に将来を考えていく時期だ!これから進路希望のアンケートをとるが!!大体、皆ヒーロー科志望だよねぇ〜…」
『ハーーイ!!』
先生がそう言うと皆が手を挙げて返事をする。色んな個性の持ち主がいるようだ。
「うんうん、皆良い"個性"だ!でも校内で"個性"発動は原則禁止な!」
「センセーッ!皆とか一緒くたにすんなよ!俺はこんな"没個性"共と仲良く底辺なんざ行かねーよ。」
周囲がブーイングするも、教師が爆豪の志望校が『雄英高校』であることを公表し、ブーイングは大騒ぎへと変わった。
「そのザワザワがモブたる所以だ!模試じゃA判定!!俺は中学ウチ唯一の雄英圏内!
あのオールマイトをも超えて俺はトップヒーローと成り!!
必ずや高額納税者ランキングに名を刻むのだ!!!」
「…あ、そういや
その話題を降るなよ先生……ほらみんな見てくるじゃん。
「こら白髪野郎!!」
「っと危ねぇ」
爆豪が掌を叩きつけ、机を爆破したことで俺に爆風が迫る。だが直後に掌をかざしてオレンジ色の八角形の層を展開し防ぐ。
「"没個性"のテメェがあ〜…なんで俺と同じ土俵に立てるんだ!?あ"あ"!?」
爆豪は目の前に立って威圧し脅してくるが、ガキのような感覚で来られてもなという感じなので丁寧に返そう。
「…張り合おうとか思ってねぇよ。てか、ヒーロー同士が足を引っ張りあってどうすんだ?生まれ持った"個性"と腕っ節に甘んじてたお前に、『弱い者の気持ち』や『弱かった者の気持ち』はわからないだろ?そんなお前は、オールマイトを越すどころかヒーローになる資格すらないと俺は思うぜ?それともお前は俺のこの“個性”を壊せるのか?」
「……ちっ!」
そう舌打ちすると席につく爆豪。まぁわかってると思うが俺はあの転生者、こっちの世界だと渚カヲルって名前で姿はまんま渚カヲルです。
俺もびっくりしたけど、どうやら神様のちょっとしたプレゼントらしい、やったぜ超美男子!しかも地味に筋トレしてるので細マッチョ。まぁ俺の紹介はこれくらいにしよう、で今のが、まぁ知ってるからいいか……
_____________________________________________
そして放課後になるといつも通り俺は帰宅する。ちなみに両親は共働きで今海外にいる為俺は1人!なんかさみしいな……帰路を行くこと数分、トンネルの下に差し替かった時だった。
「Mサイズの隠れ蓑…」
「あ、そういやここで不審者に襲われっ!?」
咄嗟に避けるも、逃げた先に敵が液体の手を回していたために捕まってしまう。
[やっべやらかした!!]
「ハハッ、逃しはしないよ…ほう…素晴らしい筋肉だ…よく鍛えられている…ありがとう、君は俺のヒーローだ…」
[ヘドロくせぇ!!離れろこのハゲ!!]
そう思いつつ精一杯もがいたが、相手は流体。ATフィールドを展開しようにもまだアンチATフィールドにはまだ慣れてないのでぶっつけ本番で使えるかわかんないでいると…
「もう大丈夫だ少年!私が来た!」
「TEXAS…SMASH!!」
その言葉と共に風圧が放たれ、俺は解放される。
[あ、No.1ヒーロー…]
そう思いながら、俺は意識を手放した。
そして数十分後に俺は目を覚まし、目の前のオールマイトを見て再度驚く。
「ヘッ…あ。良かったーーーーー!!」
「オールマイト……」
「元気そうで何よりだ!いやぁ悪かった!ヴィラン退治に巻き込んでしまった…いつもはこんなミスしないのだが…オフだったのと、慣れない土地で浮かれちゃったかな!?HAHAHA!!しかし君のおかげさありがとう!!!無事詰められた!!」
「それは良かったです」
「じゃあ私はこいつを警察に届けるので!液晶越しにまた会おう!!プロは常に敵と時間との戦いだからね!」
そう言ってオールマイトは思いっきり全身を縮める。
「それでは今後とも…応援よろしくねーーー!」
そのまま跳躍し飛んでいった。だがその時ペットボトルを落とすのが見えた。
「うん、そうだよね!!なんとなく嫌な予感はしてた!」
そういいながら俺は落ちた方向に向かって走った。
_____________________________________________
現場に着くと、先程オールマイトが捕えたが落としたヘドロヴィランが爆豪を乗っとろうとし、爆豪がそれに抵抗して暴れていた。
プロは何をしているのかといえば…
「私、二車線以上でなきゃ無理〜〜〜!」
「爆炎系は我の苦手とする処…今回は他に譲ってやろう」
「そりゃサンキュー、消火で手一杯だよ!!」
「ベトベトで掴めねえし、良い"個性"の人質の子供が抵抗してもがいてる!お陰で地雷原だ。三重で手が出し辛え状況!」
…などと、手を出せずに二の足を踏んでいる。挙げ句の果てには、有利な"個性"のヒーローが来るまで人質には耐えてもらおうという巫山戯た言動までする始末だ。
「うん、そうだね、こういう時なんて言うんだろ……腹が立つな」
その直後、俺は見てしまった。自分をイジメていたはずのクラスメイト…爆豪勝己が救けを求める顔をした瞬間を。その時、俺の中で何かが爆発し、気付いた時には俺はヘドロヴィランに向かって走り出していた。
「俺のダチから、離れてもらおうか!!」
「バカヤロー、止まれ止まれー!!」
「なんだアイツは…『渚…!?』」
ヘドロヴィランは左腕を振るうがATフィールドを展開したことで怯み、隙が出来た。
その隙に爆豪の救出を試みる。
「爆豪!」
「ガハッ…なんでテメエが!!」
「お前が、救けを求める顔をしていたからだ!!《アンチ・ATフィールド》!!」
そしてそのままアンチ・ATフィールドを使って爆豪を救出する事に成功する。
「てめぇ!よくも!」
「重ね重ねすまないな、少年!後は任せたまえ…!!」
「プロはいつだって命懸け!《DETROIT SMASH》!!」
オールマイトが俺を制して飛び出し、ヘドロヴィランに向けて全力で右拳を振り抜いた!!
…その結果ヘドロヴィランは散り散りになり、その風圧で上昇気流が発生して雨まで降り出した。
その場にいた誰もがオールマイトコールを口にし、オールマイトを称賛した。
その後、散ったヘドロヴィランはその場にいたヒーローに回収され、爆豪はタフネスを称賛され、俺は飛び出した無謀さを叱られてしまった。
「君が危険を冒す必要は無かったんだ!!」
「無かった?巫山戯るな……」
「えっ?」
「あの時、俺が行動しなきゃあのヘドロは爆豪を殺していたかもしれない。なぜもっと早く助けてやらなかった?“個性”の相性が悪い、有利な“個性”を持つものが現れるまで待とう?その間に何が出来た?時間稼ぎも出来ねぇのに、人も助けられねぇのに、ヒーロー名乗ってんじゃねぇよ偽善者が…俺なんかに説教垂れてる暇あんならその前に自分らの行動を見直せ」
お説教から無理やり自分を解放した俺は、夕焼けを背に誇らしく歩いていた。
すると突然、
「おい、渚!!」
「なんだよ、爆豪」
「テメエに救けを求めてなんかいねぇ……!だが、救けられちまった!一人でやれたんだと言いてぇが、無理だった…"没個性"の出来損ないって思ってた、だけど違った!悪ぃ…今までバカにしてきて、それだけだ!じゃあな!」
…爆豪から声をかけられ、言いたい放題にされた後、勝手に帰られてしまった。
まぁいいかと帰ろうとすると。
「ちょっといいかな…少年」
骸骨のような男が俺に近づいた。
「なんでしょうか…?」
「私はこういう者でね」
骸骨男が俺に名刺を差し出す。俺はそれを不思議そうに読み上げた
「八木俊典………マイツプロ!!?」
驚くのも無理はない…マイツプロはあのオールマイトの事務所なのだから。
「あの敵はオールマイトが追って一度振り切られ、結局事件には間に合わなかった。マスコミはまだ来てなく報道されてないが人質を助けた君の話を是非聞きたいと思ってね」
俺は男が嘘を言ってない事を理解すると…体を向けた。
「何故、君はあの場で動いたんだい…?ヒーローに任せず何故……」
八木の言葉は最もだろう……敵の前にして俺だけが勇気を持って立ち向かったのだから。
「……俺はヒーローになる……そう心に決めたのはオールマイトを見てから……沢山のを救うヒーローが居るなら、俺は誰よりも強く、守れるヒーローになって人々を安心させてやりたい。その一心でヒーローを目指してる」
そう、俺が目指すヒーローは人々に安心を与えるヒーロー。
声が震えることもなく、淡々と答える。すでに決意したことを口に出しているだけだからこそだ。迷いや不安があればこうは言えない。しばし無言が続き、八木が静寂を破った。
「まさか……こんな形で出会うとは…君になら話しても大丈夫そうだ」
そう言うと八木の肉体が膨れ上がり別人になる……それは…
「えぇっ!?」
「HAHAHA、驚いているようだね少年、私だ!!」
なんと八木の正体はオールマイトだったのだ……流石の俺も驚きが隠せない。
オールマイトは直ぐに骸骨姿に戻る。
「まず説明しなくちゃな」
これから話すことは他言無用と念押しした上で説明してくれた。
5年前、ある大物敵との戦いで重傷を負い、その後遺症でヒーローとしての活動限界に大幅な制限がかかってしまった事。
そして、人々を笑顔で救い出す“平和の象徴”は決して悪に屈してはならない。との思いから、その事実を世間に公表していない事。
「そしてここからは私の“個性”の話だ渚少年」
「写真週刊誌には幾度も“怪力”だの“ブースト”だの書かれインタビューでは常に爆笑ジョークで茶を濁してきた。“平和の象徴”オールマイトはナチュラルボーンヒーローでなければならないからね」
「一体、どんな“個性”なんですか…?」
「私の“個性”は聖火の如く引き継がれてきたものなんだ」
「引き継がれてきた…“個性”!?」
「
「ワン・フォー・オール……」
「一人が力を培い、その力を一人へ渡し、また次へ…そうして救いを求める声と義勇の心が紡いできた力の結晶!!!私は後継を探しそして今日、君に出会った!」
「君は、ヒーローになれる」
その言葉が俺の胸の奥を熱くする。
「さぁ、どうする?」
俺は静かに目を閉じ…そして開く…答えは出た。
「お願いします!!」
「即答…そう言ってくれると思ったぜ!!」
これが、渚カヲルのヒーローになる物語の第1歩となる。
はい二作目です(嘘)
本当は三作目なんですが、二作目は絶対駄作になると思ってもう少し考えてからリメイクして出すことにして消しました。
これは正直続けていられる気がすると思いたいです。
頑張っていくのでよろしくお願いします。
あとほかに投稿してるヒロアカのがあるので並行してやっていこうと思います。