ヒロアカの世界に転生!アレ?主人公は?えっ、俺?   作:孤狼 龍

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前回のあらすじ
戦闘訓練で爆豪のチームと当たりヒーローチームとして爆豪と対決することに……その道中物間と爆豪の不意打ちにあうも麗日さんらを先に行かせ殿を務めるカヲル…
しかし、爆豪は大技を使ってカヲルに攻撃を食らわす。


第5話 戦闘訓練・後編

 カヲルが下で戦ってる頃麗日達は核を探していた。

 

「渚くん大丈夫かな…」

 

「確かにな…俺も2対1はきついと思う。」

 

「…今は渚が時間を稼いでいてくれてる。アタシ達は核の確保を急ごう…」

 

「「うん!(おう!)」」

 

 そして8階…部屋に前には大量のボンドが巻き散らかされていた。

 

「うわっ!何これ!?ボンド!?」

 

「凡戸の個性だ!!このままじゃ進めない」

 

「それな私に任せて!」

 

 そう言うと麗日は鱗に触れ鱗は無重力になる。

 

「おぉ!?」

 

「これで核のある部屋に行けるよ!」

 

「なら連れていくのはアタシね、その前に中を見てくるよ」

 

 そう言うと取蔭は上半身と下半身に分かれてこっそりと中を見に行く、中には凡戸と飯田がいる。

 それを見て麗日らの所に戻る。

 

「よし作戦は…アタシが鱗を連れて中に入って攻撃しつつ核に近づいて触る。麗日はここで渚が来るのを待ってて来たらこの事を伝えて」

 

「「了解!」」

 

 作戦を伝えると即座に行動する。取蔭は無重力になった鱗を掴んで中に入る。

 

「ヒーローだ!ヴィラン達!大人しくしろ!」

 

「来るのが早いな!!ヒーロー共!!爆豪くんと物間くんが行ったはずだがどうなっているんだ!!」

 

 敵になりきった飯田と部屋の角からボンドを放出する凡戸。

 取蔭達が入ると同時にアナウンスが入る。

 

『やめろ!!爆豪少年!!渚少年を殺す気か!!』

 

「爆豪くんが渚くんを殺す!?どういうことだ!?」

 

 そして…それと同時に響く爆発音と大きな振動。

 

「渚くん!!どうしたん!?応答してぇや!」

 

 数秒して通信をためすが返事はない。

 

「…まさか…」

 

『両チーム!!訓練を中…』

 

 オールマイトのアナウンス…最悪の想定をしたその時…麗日達の無線に通信が入る

 

『あ〜……テステス、聞こえるか?俺は問題ないよ』

 

「渚くん!?」

 

 そして再びオールマイトからのアナウンス…

 

『爆豪少年!!次それを使ったら君達の負けとして強制的に訓練を終了する。』

 

『…麗日そっちはどうなってる?』

 

「今は8階の中央の部屋に核を見つけたんやけど、ボンドが沢山あって中に入りにくい状況!取蔭さんと鱗君が中で交戦中!」

 

『OK……今から衝撃に備えろ。勝負は一瞬だ。麗日は核を回収する準備を!取蔭と鱗は2人の動きを封じつつ拘束を!』

 

「「了解!」」

 

 瞬時に取蔭は凡戸を切り離した上半身で羽交い締めして確保テープを巻き、鱗は飯田の動きを止めるように鱗を飛ばして周囲を走れなくする。

 

「くっ!!(渚くんの安否に気を取られた!!)」

 

 次の瞬間地面を粉砕する一撃が8階に伝わってきた。

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 場面は変わり少し前…爆豪が特大の爆破を放った後…

 

「君には呆れたよ!仮にもクラスメイトだろ!?あれじゃ死ぬに決まってるだろう!?何故加減ができないのかなぁ!!」

 

「うるせぇ…!黙って見てろ…」

 

 その様子を見ていたモニタールームでは騒然としていた。

 

「…嘘だろ…」

 

「爆豪のやつ…本当に撃ちやがった…」

 

「あれ…渚は大丈夫なのかよ…」

 

「…先生…中止の方がいいんじゃないですか?」

 

「そうするつもりだ!!」

 

『両チーム!!訓練を中…』

 

 そうしてアナウンスをしようとすると煙がはれる…そこには驚きの光景が……

 

「えっ!?な、なんだアレ?!」

 

 物間は驚きの声を上げる。それはモニタールームにいた者達も……

 

「なんだあの光の盾!!」

 

「アレって移動用とか攻撃じゃねぇのか!?」

 

「てかあの爆発を止めるとかどんな強度してんだ!?」

 

 カヲルは掌を前に差し出した状態で立っておりATフィールドを展開していた。それも通路を隔てるように…

 

「……危ねぇよ。爆豪」

 

「やっぱ防がれるか……どんな強度してんだよ」

 

 みんなが驚いてる中オールマイトもまた驚いてたがすぐに冷静になる。

 

「…渚少年の安否が確認できた…試合は一様続行だ。」

 

オールマイトはマイクを切り替える。

 

『爆豪少年!!次それを使ったら君達の負けとして強制的に訓練を終了する。』

 

「ちっ!!わあったよ!!じゃあ普通にぶっ飛ばしてやるよォ!!」

 

 そう言うと爆豪は掌を爆破させながら近付いてくる。

 

「ハァ」

 

「オラオラオラオラオラァ!!」

 

 右手を前に出すとATフィールドを展開する。それを爆豪は何度も何度も爆破させ壊そうとするがビクともしない。

 

「《ATフィールド“クラッシュ・インパクト”》」

 

「ぐおっ!?」

 

「またか…い゙っ!?」

 

 ATフィールドを多重に展開させ爆豪をぶっ飛ばす。そして後ろにいた物間にもそれはぶつかる。

 俺はそのまま真上に視線を向けるとATフィールドを多数に展開させる。

 

「……《ATフィールド“ライジング・オブ・メテオ・スマッシュ”》!!」

 

 ATフィールドを圧縮させ放つと同時にワン・フォー・オールのパワーを上乗せ、一気に天井に目掛けて攻撃を繰り出した。

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8階…カヲルのパンチにより、固まっていたボンドは壊れた。

 

「今や!!」

 

「させるか!!」

 

 体が取蔭に拘束され動かない凡戸だが頭からボンドを麗日に向かって放出した。

 だがそれは光の八角形の壁により防がれた。

 

「いけぇ!!麗日!!」

 

 鱗が麗日に言うと麗日は立ち幅跳びの要領で個性を使い飛び上がる。

 

「核!!回収!!!」

 

「なにィ!!!!」

 

『訓練終了!!!ヒーローチーム!!WIN!!!!!』

 

 こうして決着がついた。

 

「てめぇ!!最初から俺と勝負する気なかったのか!!!」

 

「騙し合いも作戦のうちだ……だが本音を言うなら勝負したかった。対人戦だったなら」

 

 こうして第1戦は幕を閉じた。

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「ちなみに今回のベストは凡戸少年と飯田少年だ!」

 

「えっ!?」

 

「ななっ!?」

 

 ベストプレイヤーと言われた二人は驚きの声を上げた。

 

「勝ったお茶子ちゃん達じゃないの?」

 

「何故だろうな分かる人!!」

 

「はい、オールマ「はい」えっ?」

 

 八百万が手を挙げようとするとカヲルが手を挙げる。

 

「は、はい!渚少年!」

 

「爆豪と物間は互いに連携をしようとせず自己中心的プレイをしてばっかでお互いに足を引っ張りあっていた。更には突破された時も誰かが俺の相手をしてればよかったのに二人揃って向かってきたのもマイナス点。更には爆豪は屋内での大規模攻撃……これは俺も同様だな、最後の超パワーで天井を砕く行為はまさに愚策。下手したら核に当たってた可能性もある。次に麗日、彼女は最後には核に触ったがその間に凡戸の個性をどうにかできないか考えられたはず……それをしなかったのがマイナス点と言える。そして鱗は個性によって飯田を動けなくさせたのはいいがもし跳弾して核に当たれば大変な事になっていた……。次に取蔭……彼女は特に言うことは無いが麗日に自身の残った半身を飛ばしてもらって核に触ればもっと早く回収出来たと思った……そしてベストプレイヤーな二人だが、飯田は相手の個性を理解した上で麗日対策にものを全て部屋から移動させたのがナイスな判断。更には核を持って逃げれるように核の近くに待機、最後反応出来なかったのは仕方ないだろう……次に凡戸、彼もまた俺たち対策にボンドで周囲の地面を歩けなくさせて自身は安全な場所から相手の動きを封じる場所に居た。これらを踏まえると飯田と凡戸が1番のベストプレイヤーと言えるだろう」

 

「う、ウム、その通りだ。渚少年(思ったより言われた。てかあの状況下でみんなの事も聞いてたんだな……すごいな彼は)」

 

「……私が言いたかった」

 

 カヲルが全て話したことで八百万が少し嫉妬した。

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 放課後に教室で身支度してるとクラスメイトが話しかけてくる。

 

「なぁ渚!お前の“個性”ってなんなんだ!?あ、俺切島鋭児郎!」

 

「教えて欲しいな!私芦戸三奈!」

 

「お前のおかげで俺らも力が入ったぜ!俺は砂藤力道!!」

 

「蛙吹梅雨よ、梅雨ちゃんと呼んで」

 

「あぁ……俺は渚カヲル…」

 

 自己紹介されたのでしかえすと早速個性について聞かれた。

 

「俺の“個性”か?一つはフルカウルっていう身体能力を上げる“個性”だ。だけどこれはあまり身体に馴染んでなくてね…調整をミスると確実に骨折する」

 

「アレ?バリアみたいなのはなんなんだ?」

 

「待って、「一つは」って何?」

 

 耳郎がなにかに気づいたようにそう言ってくる。

 

「あぁ、もう一つあるんだ。それがそのバリア、まぁ個性名はATフィールドってやつでな」

 

『ATフィールド?』

 

 クラスメイトが何それ?と言いたげな顔で見てくる。

 

「そ、俺の最初に発現した“個性”……その名は「ATフィールド」。正式名称“Absolute Terror Field”って言って日本語訳すると“絶対不可侵領域”って言うんだ」

 

「え?つまりバリアなの?」

 

「簡単に言うならそうなるね」

 

「でも沢山出てなかったか?」

 

 クラスメイトはなんだそれと言いたげな顔で首を傾げる。

 

「アレは“多重ATフィールド”って言ってATフィールドを何重にも貼ることで攻撃にしたり移動速度を上げたり空を走ったり出来るんだ」

 

「そんなんありかよ?!」

 

「相澤先生に言ってたアレね。さすがにそこまでとは思わなかったわ」

 

 クラスメイトがみんな驚く。

 

「まぁ俺の個性についてはそんな所だな、ちなみに言っとくとATフィールドの強度だが、少なくともオールマイトのパンチを五発までなら耐えきれる自信はあるぞ」

 

 そう言うとクラスメイトはさらに驚愕する。目の前の少年は自身の個性がオールマイト以上の強さがあると言ってるようなものなんだから…

 

「いや!それは嘘だろ!!オールマイトに勝てるわけねぇじゃん!」

 

 峰田がそう言うとクラスメイトはみんな肯定するように笑う。しかし彼らは後々知ることになる……この言葉が事実だったということに……

 ちなみにあの後爆豪が謝ってきたので許して麗日と飯田と一緒に帰ることにした。

〜To Be Continued〜




今回はここまでとします。
いかがでしたでしょうか?作者本人、上手く続いて行けるか不安な面もありますが頑張っていこうと思います。
最近投稿が遅いのはリアルで忙しいからです。失踪ではありませんのでご安心を…
それでは皆さん、また次回を気長にお待ちください。

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