魔法科高校の魔導士   作:ウィングゼロ

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入学編11

服部に勝った達也。

そのあと、達也がどうやって勝ったか星空と同じように説明し、振動系統の魔法を喰らって酔って倒れていた。服部は深雪(一応星空にも)に謝罪。その後二人は摩利に連れられて風紀委員会本部にやってきたのだが……

 

「ここが風紀委員会本部だ。少し散らかっているが……気にしないでくれ」

(……すこし?)

 

摩利の言葉を聞いて星空は辺りを軽く見渡したが少しとは言いがたい散乱ぷりで摩利が整理整頓が出来ないのでは?と内心で思っていると達也もこれには目に余る光景だったのか摩利に向かって口を開いた。

 

「先輩……少し片付けていいですか?」

「ん?ああ構わんが」

「達也、僕も手伝うよ」

 

流石の惨状に看過できなかった達也が摩利に整理していいかと訪ね。摩利も少し首を傾げたが了承しそれを見て星空も少しでも早く終わるようにと手伝うと言い片付け作業に加わる。

手分けして片付けていきそこまで時間も掛からずに物が散乱していた風紀委員会本部の姿が確りと片付いた風紀委員会本部に一変した

 

「ふう、こんなものか……」

 

片付けが一息つき、達也も息をつくと摩利は漸く本題に入れると達也と星空に向けて口を開いた。

 

「それで司波を誘ったことについてだが…… 主に二科生に対するイメージ対策だ。」

「……つまり、一科生、二科生の溝をなんとかしたいということですか?」

「そうだ。何か問題でもあるか?」

 

摩利から達也の風紀委員入りによるメリットは一科生と二科生の溝の修復だと説明され何処か不服そうな達也を見て摩利はどこか問題点のあるか訪ねると達也ははっきりと答えた。

 

「二科生対策としてはむしろ逆効果かと。同じ二科生の先輩たちは下級生に取り締まられるわけですから」

「だが、同じ1年からは歓迎されると思うぞ」

「一科生からは歓迎に倍する反感があるかと思いますよ」 

 

一高の現状を見て自身の風紀委員会入りのデメリットを述べる達也。完全になんとか理由を付けて断ろうとしている中。そこに星空も口を挟む。

 

「僕も一科生だけど……達也の風紀委員会入りは賛成だよ?」

「ほら、高町も君のことに賛同しているじゃないか?」

「……星空は例外です」

 

思わぬ援護射撃に項垂れる達也。そろそろ折れてくれないかなと思った矢先風紀委員会の出入り口が開き巡回に回っていた風紀委員が帰ってくる。

 

「ハヨーッス」

「おはようございます」

「お、姐さん! いらしてたんですかい」

(姐さんって……何処となくしっくりくるような)

 

入ってきた風紀委員の一人が摩利を見て、姐さん呼びしたことに星空は内心で少し感じ的に合っていると思っていると風紀委員達踵を正し摩利に向けて報告する。

 

「委員長。本日の巡回終了しました。逮捕者、ありません!」

 

そう報告に対し摩利の返事は言葉ではなく置いてあった紙束で丸めたもので姐さん呼びした風紀委員の男性の頭を叩いた。

 

「姐さんって言うな! お前の頭は飾りか!」

「そ、そんなポンポン叩かないで下さいよー……ところで委員長、新入り達ですかい?」

 

パンパンといい音をして紙束を包めた棒で摩利に叩かれる風紀委員は横にいた星空達に気付き摩利に新入りか訪ねる。

 

「ああ、そうだ生徒会と教員推薦で入ってくる期待の新人だ」

「…………」

(もう、達也諦めろ。風紀委員になるのは確定事項だ)  

「へぇー……そっちのは、紋無し、ですか」

「辰巳先輩、その発言は禁止用語に抵触する恐れがあります。この場合、二科生と呼ぶべきかと思われます」

 

二人の風紀委員の男性は星空と達也を値踏みするように観察し、摩利はそんな二人に先程起きたことを説明する。

 

「二人とも、そんな了見では足元を掬われるぞ。……ここだけの話だが、さっき服部が足元を掬われた」

「何と、入学してから負けなしの服部が?」

「ああ、正式な試合でだ」

「へえ、そいつは頼もしい限りだ」

「逸材ですね」

 

先程までの値踏みが一変して服部を倒したことを摩利から聞き賞賛する声を上げる二人に達也も驚き。その反応を見た摩利は驚いただろ?と達也と星空に語りかけた。

 

「この学校にはブルームだ、ウィードだとそんなつまらない肩書きで優越感に浸ったり劣等感に溺れたりする奴らばかりだ。正直言って、うんざりしていたんだよ、あたしは。幸い、真由美も十文字もあたしがこんな性格だと理解してくれているから、生徒会推薦枠と部活連枠はそういう優越感の少ない奴を選んでくれている。教職員推薦枠のこともあるからゼロってわけにはいかないが……君にとっても、居心地の悪くない場所だと思うよ。それに今回は教職員推薦には高町を捻じ込むことが出来たからな」

 

優越感に浸る人間が入らなくてこちらとしても助かると星空を見て笑みを浮かべる摩利に苦笑いの笑みを浮かべる星空。そんな星空を辰巳先輩と呼ばれた男性がもしやと星空を見て訪ねた。

 

「もしかして、翠屋の高町さんの……」

「っ!ええ、良くご存じで」

 

この近くで喫茶店をしているからか、辰巳はもしかしてと尋ねたことに星空は頷き辰巳はそれを聞いてやっぱりと目を大きくして摩利を見ると摩利もそうだと言わんばかりに頷いた。

 

「そうか君があの……」

「?辰巳先輩、彼がどうしたんですか?」

「何、その当時のことを知っているのは我々3年だけだから知らなくても無理はない。私も噂程度であまり信じていなかったが彼は前代未聞のことをしでかしたんだからな。」

「あ、あははは……あの時は本当に……ご迷惑を」

 

辰巳は星空を見て後退りそれをみてもう一人の風紀委員が訪ねると星空が摩利達が当時1年だった頃に引き起こした出来事を口にすると星空は苦笑いの笑みを浮かべ上手く話を濁し、何があったのかの詳細をはぐらかす。

そんな光景を達也は何をやったんだとため息を吐き星空のことを心配した。

それからなんとか気を取り直して、風紀委員の二人は星空達に向いて自己紹介をする。

 

「3-Cの辰巳鋼太郎だ。腕の立つ奴は大歓迎だ。よろしくな、司波に高町」

「2-Dの沢木碧だ。歓迎するよ、司波君に高町君」

「……1年の、司波達也です。こちらこそ、よろしくお願いします」

「同じく。1年の高町星空です。これからよろしくお願いしますね。辰巳先輩、沢木先輩」

 

そういってお互い握手を交わし、無事に二人は風紀委員会に入ることができた。

 

 

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