魔法科高校の魔導士   作:ウィングゼロ

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あけましておめでとうございます!!
大晦日になんとか投稿しようと思ったけど結局日付を跨いだので今年始めての投稿です


入学編14

校舎から出てグラウンドに出ると既に校内全体がお祭り騒ぎの喧騒に包まれていた。

 

(至る所、新入生を勧誘する先輩ばかり。今のところ過剰な行為は見られないけど……)

「これは俺達が先に見つけたんだ!」

「いいや、俺達が先に目を付けていたんだ!」

 

星空も目を光らせ辺りを警戒していると明らかに一触即発な声音を耳にしてそちらに視線を向けると星空の視線の先には一人の新入生を取り合う生徒の姿。

さっそくかと内心でため息をつきながらその現場に近付く。

 

「そこまでです」

 

星空のその一声に言い合っていた生徒達やこの言い争いの原因だった新入生も星空の方に向く。

 

「風紀委員会です。一体どうして言い争っていたのでしょうか?」

「風紀委員だと?いや、俺達が……」

 

そう言われて星空は彼らの言い分を聞き、反感を買わないように適切な対処を施すと彼らも渋々といった表情で離れていき、絡まれていた生徒にお礼を言われて立ち去っていく。

 

「ふぅ、なんとかいざこざにならなくて済ん……うわぁっ!?」

「よう!中々様になってるな。星空」

「レオ……それはどうも……」

 

星空が問題なく一件落着させて一息つくと突然肩を掴まれ驚いて手が伸びてきた方向を見るとレオが先程の仲裁を見てたのか星空に向かって気さくな顔で風紀委員の仕事ぶりを誉め、星空は少し引き気味にその賞賛を受ける。

 

「それで?僕に声をかけてきたのは他に目的があるんじゃない?」

「ああ、俺よ山岳部に入りたくてグラウンドに行きたいんだけどな。ほら他の非魔法関連の部活が狙ってくるかもしれねえし……」

「つまり風紀委員の近くなら魔除けになるからってこと?」

 

僕は魔除けじゃないんだけどなと内心でつっこむが星空は元々グラウンドへ向かっていた最中だったためにレオの考えを邪険することもなく。別に良いよと頷き。二人はグラウンドにやってくる。

 

既に大勢の生徒が各部活のデモンストレーションや勧誘などが行われていて何人か風紀委員も目を開かせている。

 

「これは……壮観だね」

「ああ……さてと山岳部は……ん?おい星空」

「なに?……あれは……」

 

グラウンドを一望して壮観だと口に漏らす星空。レオもそれに頷くと入りたい部活はどこにいるか辺りを見渡すととある光景を目にして星空のことを呼ぶとそれに釣られてレオが指差す方向を向くと2台のサーフィンボードに乗り、人を抱えながら校内を走行する女性が二人。

 

「あれはバイアスロン部か?しかしあれ大丈夫……星空?」

 

遠目で見ていたレオはあれがバイアスロン部だと口ずさむレオは星空に振り向いてどうするのか尋ねようとすると既に星空は横から消えていた。

レオは何所にと消えた星空を探すと先程のボードが消えていった方向に自己加速術式で加速した星空がその後を追いかけて行く姿を捉える。

 

「いっちまいやがった……」

星空の追いかける姿を見てそう呟き、レオは一人残ったが当初の予定である山岳部を探し始めた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

(どうしてこうなったの~!)

 

抱きかかえられているほのかは突然ことで頭が混乱した。

星空に忠告されていたほのかと雫だが少し甘く見ていたのか優等生の二人はあっという間に各クラブの包囲網に捕まった。

四方八方からの勧誘の魔の手、助けを呼びたかったが周りには生憎、風紀委員などがいない。

そんな時だった。突如包囲の外から2台のサーフィンボードを魔法で操縦する女性が取り囲む生徒達を押しのけほのか達を抱えてその場から離脱した。

その二人とは第一高の去年の卒業生で所属していたSSボード・バイアスロン部の後輩のために有力な生徒を確保するために協力していた。

 

「よし!このままバイアスロン部まで連れて行くわよ」

「急がないと摩利が追ってくる!」

 

お互いボードで並走する第一高OBは卓越された操縦で人並みを掻い潜りながらSSボード・バイアスロン部の部室へと向かう中、ほのかを抱えるOBが後方から迫る生徒を視認する。

 

「誰か追ってきた!」

「ん?何処かで見たことのある生徒ね。でも新入生?」

(新入生?それも風紀委員ってことは……)

 

追ってきた人間に何処か見覚えのあると呟くがかかえられているほのかはその追いかけてきている人物が星空ではないかと考えていると追いかける生徒が2人に向かって叫ぶ。

 

「そこの2人!止まって2人を解放しなさい!」

「この声……もしかして」

「星空さん!」

 

その声を聞いて後ろを追いかけてきている人物が星空であることを確信し笑みを浮かべるほのか。そんなことを他所に一高OBの顔は星空の名前を聞いた瞬間みるみると青くなっていく。

 

「星空って……まさか……近くの翠屋の?」

「う、嘘でしょ!?あの子第一高に入学していたの!?」

 

星空の名前を聞いて取り乱す2人に疑問を感じるほのかと雫。

そんな2人を他所にボードを走行するOBは声を震わせながら口ずさむ。

 

「翠屋の……鬼神……!」

「翠屋の……」

「鬼神!?」

 

OBが心身恐怖しながら呟いた星空の渾名に雫とほのかもその言葉を復唱する中。更に星空のことで語り出す。

 

「二年前に当時翠屋の営業妨害していた3年の一科生を注意して、腹いせに闇討ちしようとした一科生を魔法なしで返り討ちにして。闇討ちした生徒達はみんな魔法技能を失って自主退学した」

(星空さん一体何をやったらそうなるの!?)

 

星空が昔に起こした出来事を知っているOBは当時の恐怖を思い出しながら語り。それを聞いたほのかは内心で物凄く取り乱す。

そんな中、中々距離を詰められない星空はどうするか考えていると後ろからやってきたサーフィンボードに乗る摩利がやってくる

 

「こら!お前達!!!」

「っ!!摩利まで!」

「どうする!?摩利もだけど。翠屋の鬼神にも捕まったらただじゃ済まないわよ!?」

「な、なんとしてでもあの2人に捕まらないようにこの2人を部室に連れて行くわよ!」

 

 

覚悟を決めたOBは更にボードの速度を加速すると自己加速術式で追いかける星空は追いかけきれないと走りながら感じていた。

そんな中星空の横を摩利は速度を調整して並走する

 

「高町!」

「渡辺先輩!あの2人に連れ攫われている生徒は僕の同級生の……」

「どうやらそのようだな……しかも、あの2人は去年の卒業生だ。私はこのままあの2人を追いかける。高町は……」

「SSボード・バイアスロン部でしたね。このまま上手く先回りします!」

 

そういうと星空は端末型のCADを操作して移動系の魔法を使い跳躍して校舎の屋上に着地する。

 

その後、OBと摩利のサーフィンボードのチェイスが繰り広げられその魔法の扱いにほのかと雫が魅了される。

そしてもう少しで部室へとたどり着こうとする中OBの進行方向に先回りした星空が解体術式の拳銃をOB達めがけて銃口を向ける。

 

「星空さん!?」

「嘘!?先回りされた!?」

 

先回りされたことに驚くOB。

そんな中星空は拳銃のトリガーを引いて術式解体を発動させ、OBのボード動かしていた魔法を打ち消す。そして速度の出ていたボードからほのか達4人は放り投げられる中、既に端末型のCADで魔法式を展開していた加重魔法でほのか達の周辺の重力場を軽くして転倒を防止する。

 

「ほのか、雫……大丈夫?」

「なんとか……」

「ありがとうございます。星空さん」

「よくやった高町。さて……この二人にはじっくり話を聞かせてもらわないといけないな」

 

OBの後方で追いかけていた摩利が追いつきサーフィンボードから降りると完全に逃げ場を退路を失ったOBを見下ろしながら笑みを浮かべてそう告げた。

 

 

 

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