魔法科高校の魔導士   作:ウィングゼロ

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入学編19

翌日

高町家で今日もいつも通りの朝を迎えた星空はなのは達と朝食を取り学校へ向かう準備を整えるといつもより早い時間に出ようと玄関前に向かうと一度家の方へ振り向くとそこにはユーノとなのはが並んで星空を見送っていた。

 

「それじゃあ行ってくるね。父さん。母さん」

「いってらっしゃい」

「絶対に無茶だけはしないでね」

 

行ってきますとなのは達に向かって言う星空にユーノはいつも通り応対するがなのはは不安に満ちた表情で星空の心配の声を上げる。

 

「大丈夫。絶対に無茶はしないから」

 

そういって星空は家から出て行くと見送り終えたユーノ達はその場に少し立ち尽くした後、お互い顔を向け合う。

 

「なのは。きっと大丈夫さ。」

「でもユーノくん。私は」

「分かってる。なのはの心配も分かるけど、あの星空を止められる?」

「それは……」

 

そう尋ねられるユーノになのは首を横に振って無理だと否定する。

 

「そういう。頑固なところはなのは譲りだよね」

「ユーノくん!?なのはは頑固じゃないよ!?」

 

重い空気をどうにかしようとユーノが星空の考えを梃子でも変えないところはなのは譲りというとなのはは慌てて否定するがユーノはそうかなと満更嘘ではないと思っている。

 

「大丈夫だよ。なのは……星空が行ったとおり。これが最善な選択だと思う」

「ユーノくん……うん」

 

なのはは不安に駆られながらも星空が出て行った扉を見つめ暫くしてからユーノと一緒に翠屋へ向かう仕度を進めるのであった。

 

 

何故、ユーノやなのはが星空のことでここまで心配しているのか。それは昨日の夜まで遡る。

 

翠屋の業務が終わった後。なのは達一緒に帰宅した星空は私服に着替えた後、ユーノとなのはに真剣な表情で話があると述べると直ぐにただ事ではないと察した二人はテーブルの椅子に座って対面に座る星空の口を開くのを黙って伺う。

 

「…………父さん。母さん。無理だと承知の上で、口にするけど……学校にレイを持っていこうと思ってるんだ」 

「えっ!?」

「星空……それを意味することは分かってるよね?」

 

重々しい口から出された言葉はなのはとユーノを動揺するのに充分な言葉だった。

それを聞いて動揺したなのはとは違い。ユーノはいつもの見せる父親としての態度ではなく。魔導士としての態度で星空に言葉の意味を確りと理解しているのと問うと星空は黙り込んで入るが確りと頷いた。

 

「わかってるよ。それがどれだけ無理な話だってことぐらい」

「星空。まずは訳を聞かせてくれないかな?」

 

落ち着きを取り戻したなのはがどうしてそういう話になったのかその経緯を説明してほしいと頼むと星空は潔く全てを話した。

 

第一高がいま反魔法主義団体ブランシュの下位組織が存在すること

その下位組織に関わりを持つとされる司甲にブランシュの下位組織のことを知らないほのか達が達也が狙われていたことから決定的な証拠を取るために観察していること

他にもブランシュに関わっていそうな情報も隈無く全て話すとユーノとなのははことの深刻さを理解しその上で口を開いた。 

 

「状況は理解できた。けどだからって星空がレイを持っていく必要は無いよね?」

「っ!それは」

「ことの重大さも理解は出来るけど、別に星空が魔導士として介入することは無いはずだ。」

 

ユーノの言葉はあまりにも正論だった。

今の星空は一介の第一高の優等生でしかない。

本来なら反魔法主義団体など真由美や十師族などの上の者達に任せるべきなのだ

星空が魔導士として出しゃばる必要は無い。

何より高町家を支える大黒柱としてユーノは星空の行おうとしていることを軽はずみに看過することができなかった。

 

「それにもし魔導士であることがバレたら星空一人がし被害に遭うわけじゃないよ」

「…………」

 

ユーノのいう事実に確りと理解している星空は顔をうつ伏せにして黙り込む。

もし星空が魔導士としてバレてしまったら星空だけではなく。家族にも被害が出て今までのようには過ごすことすら出来なくなる。

星空は分からないわけじゃないよね?と優しく問いかけてきたが星空はわかってるとそれでも納得のいかない星空は意を決してユーノ達に自身の思いを打ち明ける

 

「でも、このままじゃ……目の前で異変が起きているのに目を背けて傍観するなんて出来ない!」

「…………」

「守りたいんだ!僕達がいる学園を友達を!」

「星空……」

 

悲痛な叫びを上げる星空になのはもその内に秘めた思いを理解は出来るがユーノの言葉も一理あるとどちらを擁護することは出来ない。

 

星空の言い分を聞いたユーノは暫く黙り込み考えた後。盛大なため息を吐いた。

 

「父……さん?」

「いや、なにやっぱりなのは譲りだなと思ってね」

 

ため息を吐いたことで戸惑っていた星空だがユーノの口調はいつも通りの父親としての口調で顔つきも父親としての顔に戻っている。

 

「きっと、星空は誰かのためなら何を言っても止まらないだろうからね。」

 

そう言った後、いいよと星空にレイを持っていくことを許可を出すと一瞬唖然とした後、認めてもらえたことに笑みを浮かべる。

 

「ありがとう!父さん!」

「だけど!さっき言ったことは本当だから絶対にバレちゃいけない」

「うん!約束する!」

 

そう断言してユーノが言ったことを守ると約束した星空。早速とレイの調整に入ろうと自分の部屋に向かおうと椅子から立ち上がった直後、ユーノから呼び止められた。

 

「はい。ストップ……星空」

「え?えっと……父さん?」

「レイの調整はまあ急ぎたい気持ちもわからなくはないけど……なのは?」

「うん、ありがとうユーノくん。」

 

そうユーノにお礼を言うなのはは何故か笑みを浮かべていたが目が笑っておらず。怒ってますと言わんばかりの怒気が周囲から漏れ出していて星空の体を竦ませる。

 

「あっ、話はレイのことじゃないだけど……説明するときに星空言ったよね?ほのかちゃん達の話を魔法で盗み聞きしたって」

「……あっ」

「にゃはは……」

 

笑みと笑い声を上げるなのはから突きつけられたのは先程星空が言ったかき集めた今回の情報。

その中にはあまり好ましくない方法を取って集めたことからなのはの琴に線に触れてしまったことを改めて理解した。

 

「まずは座って確りとお話していこうか」

「……はい」

 

そういって星空は立ち上がった椅子にまた腰を座らせ。なのはのありがたい説教は二時間ほど続いた。

 

 

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