「改めまして、星空の母。高町なのはです。」
注文した商品を無事に並べ終えた後。なのははそのまま直ぐには戻らず。初めてということもあって自己紹介をするとエリカが戸惑いながらもどうもといって返答する。
「母さん。持ってきたのは良いけどここに居たらまずくない?父さん一人じゃあ流石にあの数は捌ききれないと思うけど?」
「問題ないよ。ある程度落ち着いてもきたし、なにより対策もしっかりしたから厨房も問題ないよ」
(あっ、これはレイジングハートにシステム任せてきたな)
現在新入生などで繁盛しているのに関わらずなのはが顔を店に来たことに、星空はジト目で睨みつけるようになのはを見ると、なのははある程度落ち着き対策もしてきたから多少離れても問題ない。と述べ、そこから星空は現状で厨房辺りで赤い球体が飛び回っているのを想像がついた。
「なのはさん、お久しぶりです」
「達也くんも久しぶり。深雪ちゃんもまた可愛くなったんじゃない?」
「なのはさんこそ……お変わりなくて安心しました」
久しぶりに会ったなのはは達也達の話に弾むが星空にとっては少し恥ずかしい気持ちなのか少し強引だが強行することを決め達也達の話に割って入る。
「はいはい。母さん再会に懐かしむ気持ちは分かるけど……今はお仕事。本気で父さん一人に任せる気?」
一応レイジングハートも居るけどと心の中で付け加えながら。星空は「出て行った出て行った」となのはを強制的に退出させて席に戻る
「おかえり。なのは……どうだった?星空達の様子は」
「うん、物凄く仲がよかった。入学早々友達が出来てほっとしてる」
「母さん。いい歳して何やってるんだか」
「良い母親じゃないか」
「仲の良い親子関係で安心しました」
「達也。それさっきの意趣返しか?」
人懐こい母にため息を溢すがそこに達也が嫌みにも聞こえる言葉を言うと星空にとってはどうしても先程の暴露したことへの仕返しに聞こえた。
それから運ばれてきたケーキやコーヒー、紅茶などの飲み物を食べていると星空は脱線した話を戻そうとする。
「まあ、そのとにかく。さっきいったとおり達也は筆記がとんでもないぐらい出来るのは。魔法力なんかよりもっと凄いことだろ?一科生とか二科生とかは関係なくね」
だから、落ち込まないでっと優しく励ます星空。ほのかも先程の罪悪感も無くなり。ありがとうございますと星空にお礼を言う。
そうしてそれからは暗い話もなく世間話で花を咲かせて時間は過ぎていき昼の一時頃には解散して達也達は自宅への帰路に入った。
「ありがとうございます。またお越しください」
微笑んで帰って行くお客を見送った後、疲れたユーノが息を吐く。
漸く、忙しい時間が終わり。今は店内はなのは達3人しか居なかった。
「お疲れ、ユーノくん……毎年だけど入学式は本当に人が来るよね」
「まあお義父さん達の頑張りがあったから翠屋は有名な喫茶店になったわけだし、そんな喫茶店の二号店が第一高の近くあれば来る人も多いからね」
「だからってしっかりとマナーは守って欲しいんだけどね」
そう言いながら厨房の方で第一高の制服でエプロンを着けて皿洗いをする星空。達也達が行って直ぐ、厨房に入ってなのは達の手伝いをしていた。
第一高の近くということもありそこの生徒が多く来るのはいつものことだがそこでも一科生、二科生いざこざがある。席を譲れなどの口論になり大抵はなのはのOHANASHIという名の威圧で誰も何も言えなくなる。
毎年のことだとうんざりはしていたがなんとかならないかなと皿を洗いつつ、ため息を溢す星空は時間を見てなのはとユーノに向かって口を開いた。
「父さんも母さんも……お昼まだだよね。お店は僕がなんとかするから食べてきたら?」
「星空?いや流石にそれは……」
「星空も入学式で疲れてるでしょ?」
「問題ないよ。さっきまで達也達と話してただけだし充分休めてるから……それにこの時間はあんまりお客も来ないから」
「うーん、そこまで言われたら……お言葉に甘えさせてもらおうかな?なのは」
「うん、そうだね……レイジングハートも置いていくから……もし何かあったら連絡してね」
[
そういって厨房から単独飛行モードのレイジングハートが任せてと良い。なのはとユーノは一度自宅へと戻っていく。
そうして、店には星空とレイジングハート以外誰も居なくなり。星空は皿洗いを続けていると扉が開いた呼び鈴がなり視線を入り口へと向けた。
「いらっしゃい……ってあれ?光井さん?」
お店に入ってきたのは先程店から出て行ったはずのほのかだった。
また戻ってきたことに不思議がる星空だがほのかも星空しかいないことで少し取り乱しながらも意を決して口を開けた。
「あ、あの……高町さん。今日は本当にありがとうございました!」
「……別にお礼を言われるほどのことじゃないよ」
今日起きた色々なことについて、落ち込んでいたほのかのフォローをしたことに対してのお礼だと思った星空はたいしたことは無いと言い切る
「それでもちゃんとお礼が言いたかったので……それと高町さん……私のことはほのかで構いません」
「…………わかったよ。ほのか…………僕のことも高町じゃなくて星空でいいよ」
「……っ!はい!星空さん。それじゃあまた明日」
そういって笑みを浮かべてほのかは翠屋から出て行き。星空も元気なほのかを見て微笑み。厨房からレイジングハートが出て来る。
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「それはどうも……」
レイジングハートから仲の良い友人が出来たことに嬉しく思われ、星空はそう思われて嬉しく。なのは達が帰ってくるまで上機嫌で仕事に取りかかった。