幼馴染はアイドルになりたい   作:アッシュクフォルダー

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第二十六話 石田秋彦の夢

石田秋彦には夢があった。

 

花里みのりちゃんと海原ゆめちゃんが、トップアイドルとして、

その道を突き進む夢である。

 

遠い夢ではあるが、それでも、掴めなくても、

何度も立ち上がれる彼女達を見て、

石田秋彦は彼女たちのファン第一号になるのだった。

 

「ゆめちゃん!みのりちゃん!

今日も最高にカワイイ!素敵すぎる…!」

 

と、石田秋彦は、相変わらず、彼女たちを応援していた。

 

「トップアイドル一番星!花里みのりちゃんと海原ゆめちゃん!」

 

と、応援コールをしていた。

 

「よーし!ゆめちゃん!一緒にアイドル道を突き進むぞー!」

 

「ゆめも!みのりちゃんとアイドル道を突き進むぞー!」

 

絶え間ない努力と根性、目指すべき道に突き進むのみ。

 

それが、花里みのりと海原ゆめである。

 

「みのりちゃんも、ゆめちゃんも、すっごくカワイイなー!

うん!ボクの見立て通りだよ!」

 

「瑞希ちゃん!そうだろ?何せ俺の自慢の推しですから!」

 

と、暁山瑞希と石田秋彦は、二人で、

みのりちゃんとゆめちゃんを褒め称えていた。

 

「秋彦君には夢とかない?」

 

「そりゃ、みのりちゃんとゆめちゃんをトップアイドルにさせる夢だよ!

彼女達をトップアイドルにさせるのが、俺等の役割だからな!」

 

「うんっ!みのりちゃんとゆめちゃんは、ボク達で育てないとね!」

 

と、石田秋彦と暁山瑞希は意気投合していた。

 

「俺の夢は、みのりちゃんとゆめちゃんの夢でもあるから」

 

「なんか、素敵」

 

「だろ?」

 

「そう言えば、秋彦君って、中学三年生だよね?

高校どこ行くの?」

 

「神山高校に行く」

 

「じゃあ、ボク、待ってるからね?」

 

「俺も高校生になっても、みのりちゃんとゆめちゃんを、

支えられるような、そんなスゲー高校生になるぞー!」

 

「ボクも!みのりちゃんとゆめちゃんを、

トップアイドルに導かせるぞー!」

 

と、秋彦と瑞希は妄想していた。

 

 

石田秋彦の中学生活は終わりを迎えようとしていた。

三年生としての一年間は、みのりちゃんとゆめちゃんの応援に、

明け暮れていた毎日だった。

 

きっと、高校生になっても、そんなことが間違いなくあるだろう。

 

それでも、石田秋彦は、花里みのりと海原ゆめのファンを、

一生やり続けるだろう。

 

 

石田秋彦は、こう振り返る。

 

(七百中の三年間…あっという間だったな…

色々あったけど、みのりちゃんとゆめちゃんを、

これからも、ずっと推して、応援していく!

そんな、毎日が続くと良いな…)

 

と、石田秋彦は、そう思うのだった。

 

七百中学校の卒業式は、まもなく行われようとしていた。

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