3月中旬。花里みのりから、石田秋彦宛てにメールが届いていた。
秋彦はスマートフォンのメールを確認した。
(秋彦君!春祭りがあるみたい!ぜひ、観に来て欲しいな!)
と、場所と日にちと時間が書かれていた為、
秋彦は参加する事を決意した。
どうせだと思ったのか、返信した。
(手伝おうか?)
と、みのり宛てに返信した。
(本当に?じゃあ、カフェに、この時間に来て欲しい!)
当日。指定されたカフェで、その時間に、
石田秋彦と青柳冬弥と天馬司が呼ばれていた。
「なるほど、それで、俺が呼ばれたと」
「はい、そのようです。司先輩」
「隣にいるのは、石田秋彦くんって言って、
私の幼馴染です!」
「あ、どうも、石田秋彦です」
と、秋彦はお辞儀をした。
「天馬司だ。よろしくな。秋彦」
「青柳冬弥だ。よろしく頼む」
「それで、本題だが…妖怪に対する恐怖心か…」
「はい。妖怪に対する恐怖心を少しでも和らげたいと思っていて、
それに、日頃ショーで笑顔にしている、司先輩なら、
それが可能だと確信しています」
と、冬弥が力説していた。
「ふむ、それには同感だな!
スターである、この俺、天馬司がその依頼を全うして見せる!」
「司さん。よろしくお願いします!」
と、みのりは司にお辞儀をした。
「青柳くんも、秋彦くんも、ありがとう!協力してくれて!」
「俺もあの子の願いを聞いたからな。これも何かの縁だ」
「それに、この俺がいるからな!人々を笑顔にさせる事、間違いなしだ!」
と、冬弥、司、秋彦は自信満々だ。
司がある事を言いだす。
「ちょうど、獅子舞ロボに活躍の機会を、設けたいところである」
「獅子舞ロボ…?」
「あっ、前にショーした時、正月だったかな…?
何か、観たことあるような気が…」
「秋彦は知っているのか?」
「何となく」
「その通りだ!正月と言えば、獅子舞だからな!
俺と獅子舞ロボで、人々が楽しめるようなショーを、
やってみせよう」
「ありがとうございます!きっと、皆さん喜ぶと思います!」
「礼には及ばん!最近は観客と近い距離でショーをしなかったからな…
俺のほとばしるスター力で、当日は観客を圧倒させようぞ!」
「それは、楽しみですね…俺も司先輩のショー、観たくなってきたな…」
すると、咲希がウェイトレス姿で登場。
「はい。ご注文のコーヒーとパフェです!」
「あ、咲希ちゃん!」
「おお、ありがとう!咲希!」
「あっ、キミがみのりちゃんの言っていた、秋彦君?」
「あっ、はい!石田秋彦です!」
と、石田秋彦は再びお辞儀をした。
「これから、よろしくね!秋彦君!
あっ、みんな、どんな会話をしていたの?」
「えっとね、妖怪の怖いイメージを少しでも和らげるには、
どうしたらいいのか!って、思っていて、
みんなで話し合いをしていたの、
何が出来るかなって、考えていて!
司さんにショーをしてもらう事になったの!」
「そうだったんだ!お兄ちゃんなら適任だね!」
すると、冬弥が…
「しかし、当日は司先輩がショーをやるとして、
俺達にもっとできる事はあるだろうか?」
と、冬弥が疑問視していた。
「えっ?」
「あっ、楽しいショーを観たい気持ちで、
来てくれる人は沢山いると思う。
しかし、妖怪が怖い思う人や子は、
ショーだけで来てくれる保証はないのでは?
と、思っている」
「あっ、そっか…!」
「ふむ、確かにな」
すると、咲希が、
「だったら、絵本の読み聞かせはどうかな?
鬼が人間と仲良くなる絵本があったような気が…」
「何かヒントになりそうだな…」
一体、どうなる?