─インフィニット・ストラトス─ 温羅物語(仮題) 作:バリスタ
一夏
「俺、織斑一夏、同じ男同士仲良くしようぜ!」
?
「…私は君が嫌いだ…織斑一夏…」
一夏
「あ、あはは…」
どうやら俺は嫌われてるらしい
数分前
一夏
「あ、えっと…織斑一夏です!」
「…あえ?それだけ?」
一夏
「…ダメでした?」
スパーン!
「…この愚弟は…全く…」
一夏
「うげっ!?千冬姉!」
スパーン!
千冬
「ここでは先生と呼べ…いいな」
『きゃぁ!千冬様よ!』
『この学校入ってよかったァ!』
『あ、もうムリ…』
すげぇ人気だな…千冬姉…
千冬
「山田先生、遅れてすまなかった…」
山田
「いえいえ、お気になさらず」
千冬
「自己紹介は全員済んだか?」
山田
「いえ、あと一人…彼です」
千冬
「…篠宮、自己紹介しろ」
篠宮
「篠宮翔…あまり目立ちたくないので…
覚えないでください」
千冬
「…それはどういう意味だ?」
篠宮
「…そのまんまの意味です…」
千冬
「…とりあえず自己紹介は終わったな
…キリもいい、次の時間はクラス代表を決める
自他推薦なんでも構わん、考えとけ」
全
「はい!」
休み時間
一夏
「俺、織斑一夏、同じ男同士仲良くしようぜ!」
篠宮
「…私は君が嫌いだ…織斑一夏…」
一夏
「…あは…ははは…」
差し出した手は空気を握る…
篠宮
「…間違えた…
君みたいに眩しいイケメンは嫌いだ…」
一夏
「お、おう?」
篠宮
「まぁ…よろしく、織斑一夏」
差し出した手を握り返してくれた
篠宮
「…よろしくついでに聞いていいか?」
一夏
「おう、なんだ?」
篠宮
「…君はなんでISを動かした」
一夏
「…あー…なんというか…
置いてあったものに触ったら動いてな…」
篠宮
「……そうか…そうかそうか!
あー、変に君を恨まなくてよかったよ!」
目付きが変わり刺すような視線は無くなった
一夏
「うお、急に雰囲気が…」
篠宮
「…まぁ、仕方ない…
もう入学したんだから、腹括るか…」
一夏
「…なんで俺、恨まれることになるんだ?」
篠宮
「…あのな…君が動かしたせいで
男性も一応の適性検査が行われたの
それで俺に適性があるってわかったから
強制的に入学させたれた…
要は君に人生狂わされたわけだ…が…
君も自発的に動かしたんじゃなく…
色々重なって動かせちゃったって分かったらね…」
一夏
「…その…なんか…ごめん…」
篠宮
「ふむ、その言葉を謝罪の言葉として受け取っとくよ
だからこれからよろしくな、織斑一夏」
一夏
「…おう!」
?
「ちょっとよろしくて?」
一夏
「ん?」
?
「まぁ!なんですのその返事は!」
篠宮
「…いや…死角から話しかけられたら
大概そういう反応になると思うが…」
?
「うっ……」
篠宮
「…とりあえず、どっちに用ですか?
ミス・オルコット」
オルコット
「あら、貴方は礼儀がなってますのね」
篠宮
「あくまで一般的な礼儀作法ですがね」
一夏
「…なぁ、篠宮…この人…誰だ?」
篠宮
「セシリア・オルコット、イギリスの代表候補生だよ」
一夏
「へぇ…代表候補生ってなんだ?」
ズルッ
…気のせいか?皆コケた?
篠宮
「…あのな…織斑…読んで字のごとく…国の代表の候補生」
ずっげぇ呆れた顔してる…
一夏
「あー、なるほど!」
セシリア
「…はぁ…」
篠宮
「…で、要件は?」
セシリア
「いえ、日本のお猿さんがどのようなものか
見に来ただけですわ…」
一夏
「なっ!」
篠宮
「…ミス・オルコット…発言には気を付けた方が良いかと…」
セシリア
「はい?」
篠宮
「…仮にも国の代表候補…貴女の発言は国の発言になり得る事を
自覚しておいた方が身のためですよ…ミス・オルコット」
セシリア
「っ!…」
篠宮
「…そろそろ席に戻りましょうか、出席簿で叩かれたくないので…」
一夏
「…おう…あれは1日1回でいい…」
背が縮んだ気がするよ…1センチぐらい…
セシリア
「っ……また後で来ますわ!
逃げないことね!よくって!」
授業だから逃げようなくね?
2時限目
千冬
「というわけで、クラス代表を決める
自他推薦なんでも構わん」
「はい!織斑くんがいいと思います!」
「じゃあ、篠宮くん!」
篠宮
「…なんかついで感を感じる……」
セシリア
「納得いきませんわ!」
一夏
「クラス代表ってなんだ?」
篠宮
「クラスの代表、学級委員みたいなものか…な?」
一夏
「へぇ…って俺推薦されてんの!?」
篠宮
「おう、ついでに俺もな…」
セシリア
「この様な選出は認められません!
大体、男がクラス代表なんて恥さらしですわ!」
篠宮
「ひでぇ言い様だな…」
一夏
「お前、なんでそんな冷静でいられるんだよ…」
篠宮
「ん?拒否権は無さそうだから推薦された時点で
こうなると思ってた…実力のある彼女じゃ
俺達が推薦されるのは納得出来ないだろうなって」
一夏
「…目が死んでるぞ…」
セシリア
「大体、文化としても後進的な国で
暮らさなくてはいけないこと自体、
私にとっては耐え難い苦痛で ───」
篠宮
「…担任の教師はその君が言う後進的な国の人だぞ
ミス・オルコット」
セシリア
「…っ!また私に恥をかかせましたわね!」
一夏
「自滅じゃねぇの?これ…」
セシリア
「決闘ですわ!」
篠宮
「…俺らの一存じゃなんともできないんじゃないか?」
千冬
「…ふむ…来週、アリーナを使うか…」
篠宮
「あ、決まったわ…」
千冬
「ついでに織斑、お前も混ざって乱闘形式だ」
一夏
「うぇ!?」
セシリア
「言っておきますけど、わざと負けたりしたら私の小間使い──
いえ、奴隷にしますわよ」
篠宮
「そうか、じゃあ手加減しなくていいな?」
「し、篠宮くん…それ本気で言ってる?」
「男が女より強かったのって大昔の話だよ?」
「織斑くんや篠宮くんは…確かにISを使えるかもしれないけど…
さすがにそれは言い過ぎよ…」
みんな本気で笑ってる…
一夏
「…なんだよこの雰囲気…」
篠宮
「んー?大丈夫大丈夫、
ほんの一、二年動かした程度の新人には負けないから」
セシリア
「!?」
千冬
「…篠宮…貴様…」
篠宮
「こちとら4年ちょいの大ベテランだからな」
セシリア
「はぁ!?」
千冬
「それはどういう意味だ…篠宮…返答次第では──」
篠宮
「『鬼』の噂って聞いた事あります?」
千冬
「…紛争地域にいきなり現れては
その地域の武器や資材を全て消し去り
姿を消す…鬼の様なIS…だったか?」
篠宮
「はい、そのISです」
千冬
「だが…あれはどの国にもデータの無い機体…
コアすらデータベースにない機体…
都市伝説だろ?」
篠宮
「まぁ…来週をお楽しみにって奴ですよ」
千冬
「…まさか!」
篠宮
「と言うことでミス・オルコット」
セシリア
「は、はい!」
篠宮
「織斑含めた乱戦形式の決闘でいいね?」
セシリア
「え…えぇ…構いませんわ…」