─インフィニット・ストラトス─ 温羅物語(仮題)   作:バリスタ

11 / 22
11話  緊急事態(エマージェンシー)

放課後

 

食堂

 

 

一夏

「復活!」

 

篠宮

「…はぁぁぁぁぁ…」

 

一夏

「すっげぇ長い溜息だなオイ!」

 

篠宮

「…んで…どうするよ…明日だぞ…」

 

一夏

「まさかドクターストップかかるなんてな…」

 

篠宮

「…後で寮の屋上に来い」

 

立ち上がる篠宮

 

 

一夏

「ん?」

 

篠宮

「1発限りで必中する必殺技を教える」

 

 

 

 

寮入口

 

 

「一夏」

 

一夏

「…鈴…」

 

「私勝つから、勝ってアンタにこの間の事謝らせるから!」

 

一夏

「…あぁ…でも俺も負けねぇからな!」

 

 

 

 

 

 

 

屋上

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「…本当にそんなんで鈴に勝てるのか?」

 

篠宮

「相手を倒す技じゃねえ、勝つ為の技だ

 

 あとはお前がこれを完全じゃなくとも

 

 タイミングを取れさえすれば、戦闘の主導権はお前が握れる」

 

一夏

「…勝つ為の技…」

 

篠宮

「早い話、相手の調子を狂わす技だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クラス対抗戦当日

 

 

ビット内

 

 

セシリア

「結局、1週間特訓出来ませんでしたわ…」

 

篠宮

「…まぁ、何とかなるさ」

 

セシリア

「だといいんですが…」

 

一夏

「…よし、行ってくる!」

 

セシリア

「いってらっしゃいませ!」

 

篠宮

「逝ってら〜」

 

一夏

「気のせいじゃなきゃ悪意を感じるんだが?」

 

篠宮

「おう!特盛だ」

 

一夏

「悪びれる様子無し!」

 

篠宮

「いっぺん死んでこい!」

 

一夏

「悪化した!」

 

篠宮

「…まぁ、冗談はさておき…

 

 全力出してこいよ、手抜いたら特訓強化するからな」

 

一夏

「それはイヤ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ上空

 

 

「来たわね!」

 

一夏

「あぁ」

 

「全力で来なさい!」

 

一夏

「言われずとも!」

 

 

 

 

千冬

『試合開始!』

 

 

 

 

「先手必勝!」

 

 

一夏

「ふごっ!?」

 

 

腹部に何かがぶつかった感触を感じる一夏

 

 

一夏

「これか…」

 

「どう?見えない砲弾の威力は!」

 

一夏

「この間の箒の連撃の方が痛かったな!」

 

ドヤ顔する一夏

 

 

 

 

 

 

 

観客席

 

 

篠宮

「なんだあのムカつくドヤ顔」

 

「…何を言ってるのだろうな…」

 

セシリア

「まぁ、しょうもない事だと思いますわ…」

 

 

 

 

 

 

再びアリーナ

 

 

 

 

 

 

一夏

「…っ…攻め入る隙がねぇ!」

 

 

2本の青龍刀による乱舞に押される一夏

 

 

「ほらほらほらほら!このままじゃジリ貧よ!」

 

一夏

「…やるなら今しか!」

 

 

 

以下回想

 

 

 

篠宮

「重要なのは踏み込み

 

 相手を確実に射程に入れる事

 

 ただし、初手射程内からは使わない事

 

 助走、とまではいかなくとも踏み込める距離は取ること」

 

一夏

『なんで初手射程内じゃダメなんだ?』

 

篠宮

『相手が太刀筋を見切ることが重要だからだ』

 

 

 

 

 

 

一夏

「今だ!」

 

僅かに後ろに下がる一夏

 

「おわっ!」

 

一夏

「はぁぁ!」

 

 

踏み込み振るう太刀筋は横薙ぎ

 

「見切れないとでも思ってるの!」

 

一夏

「見切るって信じてる!」

 

振るう一閃

 

「!!?」

 

 

ガードをした

 

だがその眼前を通ったのは

 

素手だった

 

 

「ガハッ!?」

 

次の瞬間横っ腹に鈍い痛みが走る

 

そこにはガードしたはずの雪片弐型があった

 

 

 

 

 

 

 

一夏

『ンゴハッ!?』

 

篠宮

『とまぁ、こんな感じ』

 

一夏

『確実にガードしたはずなんだが…何やったんだ』

 

篠宮

『やった事は…そうだな、わかりやすく言えば

 

 横薙ぎの瞬間、持ち手を変える

 

 んで元々持っていた方の手は、そのまま振り抜く

 

 それだけだ』

 

一夏

『フェイント?』

 

篠宮

『…まぁ、そうだな』

 

一夏

『本当にそんなんで鈴に勝てるのか?』

 

 

 

 

 

「小賢しい真似を!」

 

一夏

「まだだァ!」

 

雪片弐型が輝く

 

 

 

 

瞬間アリーナに爆発音が鳴り響く

 

 

 

 

 

篠宮

「なんだ…あれ」

 

「分からん…ただ、危険なのは分かる!」

 

 

奇形…人としての形をしていなかった

 

左右で腕の長さが違い、

 

人が乗るには適さない関節の位置

 

 

篠宮

「…ハッキング?」

 

セシリア

「え?」

 

篠宮

「扉が開かなくなってるな…」

 

 

女生徒1

「なんで開かないのよ!」

 

女生徒2

「逃げなきゃなのに!」

 

 

 

セシリア

「なんでわかったのですか?」

 

篠宮

「酒呑のセンサー、結構特殊でね

 

 電気系統の感知能力高いんだわ…」

 

「だが、お前に対してのハッキングではないでは無いか」

 

篠宮

「うん、だからあのデカブツが見えたタイミングで

 

 床経由でアリーナ全域を探知した」

 

セシリア

「なるほど…で、どうしますの?」

 

篠宮

「こうする」

 

その手には天羽美が握られていた

 

「扉を切るのか?」

 

篠宮

「それは弁償が面倒…

 

 こっからクラッキング仕掛ける」

 

セシリア

「ここで?」

 

篠宮

「流石に扉経由でね…と言う訳で

 

 すいませーん、ちょっと通してくださいなぁー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「鈴…どうする…」

 

「やるに決まってるでしょ!」

 

千冬

『何をしている!早く下がれ!』

 

一夏

「こいつを放置しておくわけにもいかない!」

 

「とりあえず、警備部隊が入ってくるまで

 

 押さておくわ!」

 

千冬

「いいから下がれ!」

 

一夏

「悪い、千冬姉…通信切るから!」

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア

「…で、どうしますの?」

 

篠宮

「これをこうしてこうじゃ!」

 

 

天羽美を扉に突き刺す

 

「結局刺してるではないか!」

 

篠宮

「まぁまぁ、さて、

 

 検索

 

 範囲指定、アリーナ

 

 動作箇所、観客席出入り用扉

 

 

 

 っと、これ…か……うげ…」

 

 

ディスプレイに映し出される

 

おびただしい桁のプログラム

 

 

「…何だこれは…」

 

セシリア

「扉の開閉にこんなにプログラム要るのですか?」

 

 

篠宮

「んー…元はもっと簡単だったと思うよ

 

 ハッキングで書き換えられて複雑化した感じだね…」

 

セシリア

「プログラムに精通してるのですね」

 

 

篠宮

「やらざるを得ない状況に陥った事があってね…

 

 っと、ココがこうで…あれ?上書きされた…ん?

 

 えっと…あー…これかな?…面倒だな…天羽美

 

 とりあえず、ここと…えっとココ、それとココを食え」

 

 

一瞬で空白が生まれる

 

 

「今、何をした?」

 

篠宮

「書き直しても書き換えされるプログラムが

 

 複数箇所仕込まれててね

 

 とりあえず、それを同時に消した

 

 …よし、書き換え無し、再構築開始!」

 

 

数秒後、観客席の扉が全て開く

 

 

篠宮

「あー、目がシパシパする」

 

女生徒1

「開いた!ありがとう後輩くん!」

 

女生徒2

「とりあえず避難優先よ!」

 

 

 

 

 

「…避難しなくていいのか?」

 

篠宮

「この揉みくちゃの中、男の俺が通るのもねぇ…」

 

セシリア

「これからどうしますの?」

 

篠宮

「織斑の援護にでも行くかね」

 

セシリア

「なら私も!」

 

篠宮

「セシリアは外から、1番得意な距離で狙撃準備しといて」

 

セシリア

「むぅ…分かりましたわ…」

 

「…私は…」

 

篠宮

「んー、好きにするといい…織斑の応援とかね」

 

「むっ…」

 

篠宮

「冗談、避難しといて」

 

「分かった」

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。