─インフィニット・ストラトス─ 温羅物語(仮題)   作:バリスタ

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17話  居場所

山田

「うーん…とてもじゃないですが…1週間じゃ修理出来ません…」

 

「じゃあこのまま出ます!」

 

山田

「ダメです!」

 

セシリア

「……」

 

山田

「理由はお分かりですよね?」

 

「…っ…はい…」

 

一夏

「…なぁ…なんでだ?」

 

シャルル

「ISはデータを集積してそれを反映させるでしょ?

 

 だから無茶し過ぎると機体がそう覚えちゃうの…」

 

一夏

「…1回ぐらい…いいんじゃないか?」

 

シャルル

「…確かに損傷具合次第ではいいかもしれないけど…今回は

 

 セシリアさんのBT兵器や凰さんの非固定武装(アンロック・ユニット)

 

 その他各部装甲の破損…人間で例えるなら…そうだね…

 

 骨が折れて、それが飛び出てる様なものかな…

 

 そんな状態で無理したらどうなるかわかるよね?」

 

一夏

「…最後の喩えは要らなかったかも…想像しちまった

 

 でも何となくわかった…

 

 かすり傷程度ならまだしも骨が折れてたら、絶対安静だな」

 

 

「……ごめん…セシリア…」

 

セシリア

「構いませんわ…最初から敵うとは思っていませんでしたし…」

 

「ごめん…本当にごめん…」

 

 

シャルル

「2人はなんで篠宮君に固執するの?」

 

「私はただ、訳分からないのが嫌なだけ」

 

セシリア

「…私は……私…は…」

 

 

一夏

「よく分かんねぇけど、篠宮を一発殴ればいいんだな?」

 

「話が飛躍しすぎだ!」

 

シャルル

「…でも、それが最適解じゃないかな?」

 

一夏

「あぁ、勝って話させる!」

 

「…負けたら承知しないからね」

 

セシリア

「…無理だけはなさらないでください…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

学食

 

一夏

「と、啖呵を切ったが…」

 

シャルル

「ん?」

 

一夏

「俺の技とか…割と篠宮に教わったり真似したりで

 

 オリジナリティが無ぇ…」

 

「ちょうどいい相手が居るではないか、目の前に」

 

シャルル

「んえ?」

 

「篠宮は一夏、お前の射撃は見ていないだろう?」

 

シャルル

「あー…でも付け焼き刃で勝てる相手じゃ…」

 

「それをメインに据える訳じゃない

 

 奴の知らない手を戦術に組み込み

 

 不意を突く、雪片弐型なら突けさえすれば

 

 こっちのものだろう?」

 

一夏

「…あぁ…なるほどな…」

 

シャルル

「…とりあえず、作戦は明日考えよう」

 

 

 

 

 

 

 

 

山田

「えっと部屋替えです」

 

「そんな気はしてました」

 

一夏

「あー…そうだよな…昨日転校してきたばっかだもんな…

 

 すっかり忘れてた…」

 

シャルル

「濃密過ぎたね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

室内

 

 

一夏

「んじゃ、改めてよろしくな、シャルル」

 

シャルル

「うん、織斑君」

 

一夏

「一夏でいいぜ…っとシャワー浴びないとな」

 

シャルル

「う、うん」

 

一夏

「…あ、先入っといてくれ、ちょっとやる事あるから」

 

シャルル

「わかった…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「……あ、そういやボディソープ切れかけてたな…」

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルル

「…篠宮君…良い人だと思ったのに…一体何が…」

 

一夏

「おーい、シャルル」

 

シャルル

「ウヒィッ!?」

 

一夏

「ボディソープ切れかけてるから変え持ってきた」

 

シャルル

「あ、ありがとう」

 

ガチャ

 

一夏

「こ…れ……」

 

シャルル

「あ…」

 

一夏

「す、すまん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャルル

「………」

 

一夏

「……」

 

シャルル

「…あ、あの…一夏」

 

一夏

「は、はい!」

 

シャルル

「…篠宮君はね…初日に気付いてた」

 

一夏

「…マジで何者なんだ…アイツ…」

 

シャルル

「…一夏…ごめん…僕…」

 

一夏

「…いや、謝るべきなのは俺の方!」

 

シャルル

「いや、僕だって!」

 

一夏

「いや、俺!」

 

シャルル

「…フフっ」

 

一夏

「…ハハッ」

 

 

 

 

 

 

シャルル

「…一夏、僕の本名はね、シャルロット

 

 シャルロット・デュノア」

 

一夏

「シャルロット…」

 

シャル

「だから、シャルって呼んで?」

 

一夏

「わかった、シャル」

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「…シャルは…俺や篠宮の機体データを取る為に

 

 学園に来たのか?」

 

シャル

「うん…ごめん…騙して…」

 

一夏

「…騙されたなんて思ってないよ…

 

 …これも篠宮は気付いてそうだな…」

 

シャル

「…でも、気付かれちゃった以上…もう学園には居れないかな…」

 

一夏

「……いや、確か…」

 

生徒手帳をめくる織斑

 

 

一夏

「あった!学園内に居るうちは

 

 何処の国も命令権を持たないって書いてある!」

 

シャル

「よく覚えてるね…」

 

一夏

「いや…篠宮に言われてな…校則とかをいくつかピックアップして

 

 覚えとけって言われた内の一つだっただけだ…」

 

シャル

「偶然…なの?」

 

一夏

「予知でもしてるんじゃないか…アイツ…」

 

シャル

「…でも…僕…居ていいんだ…」

 

一夏

「あぁ、守ってやる!」

 

シャル

「ふふっ…頼もしいね、一夏」

 

 

 

 

 

 

 

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