─インフィニット・ストラトス─ 温羅物語(仮題)   作:バリスタ

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18話  戦う理由(逃げる理由)

 

 

 

 

 

千冬

「…貴様…ふざけてるのか!?」

 

「いや…至って真面目だよ…」

 

千冬

「そんなおとぎ話を信じろというのか!」

 

「信じるも信じないも…ちーちゃん次第だよ」

 

千冬

「…ッ!」

 

「箒ちゃんや銀髪の子にでも聞いてみたらどうかな?」

 

千冬

「…なぜボーデヴィッヒが出てくる」

 

「会った事あるから」

 

千冬

「……」

 

「彼女、かけるんに協力的だからね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「…当たらん」

 

標的にカスリもしない

 

「逆に凄いな…」

 

シャル

「んー…もう少し脇を締めて」

 

一夏

「こう?」

 

シャル

「そんな感じ!」

 

 

バババババッ

 

 

 

 

一夏

「えぇ…」

 

「…もはや芸術的だな」

 

シャル

「あはははは…」

 

 

標的の外枠のみを撃ち抜く射撃

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠宮

「……」

 

椅子に磔にされている篠宮

 

千冬

「篠宮」

 

篠宮

「……」

 

千冬

「貴様、目的は何だ」

 

篠宮

「……」

 

千冬

「答えろ!」

 

千冬のビンタが頬を撃つ

 

篠宮

「……」

 

 

千冬

「……ッ!」

 

篠宮

「…消えたい…それだけ…」

 

千冬

「…………それは…」

 

 

 

 

篠宮

「…1人にしてくれ…もう…俺に構わないでくれ…」

 

千冬

「……篠宮…」

 

 

その顔は虚ろだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数日後

 

 

千冬

「…明日のトーナメント表を貼り出しておく

 

 各自確認する様に」

 

 

 

 

 

 

 

一夏

「…おいおい…」

 

シャル

「…うわぁ…」

 

 

 

初戦で篠宮とぶつかる

 

 

ラウラ

「…なんだこれ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

千冬

「…織斑、デュノア…来い」

 

一夏

「はい?」

 

シャル

「なんでしょうか?」

 

 

 

 

空き教室

 

 

千冬

「篠宮を止めてやってくれ…」

 

一夏

「え?」

 

千冬

「あいつは…」

 

 

 

 

ラウラ

「…自ら嫌われ、悪役を演じている

 

 それだけの事だ…」

 

シャル

「それって…」

 

「…どういう意味よ!それ!」

 

セシリア

「……」

 

一夏

「鈴、セシリア…」

 

千冬

「…お前達にも聞く権利はある…

 

 

 

 束から幾つかあいつの背負っているモノについて聞いた

 

 そして…ボーデヴィッヒ、お前の今の言葉で確信した…

 

 事実だと…」

 

 

ラウラ

「教官…」

 

千冬

「私自身飲み込みきれていない…

 

 故に曖昧な説明になるかもしれんが構わんか?」

 

「はい」

 

セシリア

「…はい」

 

 

 

 

千冬

「…奴の家系は呪われているそうだ…

 

 

 …篠宮に対しての感情、思いが強くなる…という…

 

 ここに居る何人かは思い当たる節があるだろう…」

 

 

 

セシリア

「!」

 

「セシリア…」

 

「…篠宮に対して…恋愛感情を抱いていたよな、セシリア」

 

セシリア

「ほ、箒さん!」

 

「でも…それと今との関係が見えて来ないんですけど?」

 

千冬

「…オルコット…監視カメラの映像を確認させてもらった…」

 

セシリア

「…やはり…そういう事でしたのね…」

 

「え?え??」

 

セシリア

「おそらく、特定の感情は誰かを傷付けかねない…ですわね?」

 

千冬

「あぁ、その通りだ……それと…

 

 感情のベクトルの上がり方は近くで過ごせば過ごす分だけ

 

 上がっていく…これでも遅い方らしい…」

 

「って事はつまり、セシリアは誰かを傷付けかけたから

 

 感情の方向を変えさせる為に篠宮は悪役を演じてるって事?」

 

一夏

「…呪い…なのか?」

 

千冬

「…いや…正確には祝福(ギフト)と呼ぶそうだ…」

 

「考えてみろ…人の生き方を曲げてしまえるんだ…

 

 最早それは呪いと変わらんだろう」

 

一夏

「…確かに」

 

シャル

「えっと…現状…影響を受けてるのは…セシリアとラウラ?」

 

セシリア

「でしょうね…」

 

ラウラ

「いや、箒…お前もだ」

 

「な!?」

 

ラウラ

「安心しろ、私達とは違う」

 

セシリア

「…信頼ですかね」

 

「…そうね…まぁ…ある程度の度合いを知らないから

 

 何とも言えないけど…まぁ…

 

 篠宮をこの中で1番信じてるのはアンタね」

 

「…となると鈴やシャルルは?」

 

シャル

「!?」

 

セシリア

「なぜ、デュノアさんの名前が?」

 

「…忘れてくれ…素で間違えた…」

 

一夏

「単純に同じ空間にいる時間が短いからって事か?」

 

ラウラ

「だけでは無い、篠宮は多くの人が居る場合蓋を閉じている

 

 気を失う、もしくは寝てしまった場合蓋が完全に開いてしまう」

 

一夏

「…なるほど?」

 

首を傾げる一夏

 

 

ラウラ

「…一夏、納得してない様だな?」

 

一夏

「いや、セシリアは同室でラウラは過去に

 

 同室になったんだろうけど…

 

 箒はいつ影響を受けたんだ?」

 

ラウラ

「それは…確かに…」

 

「…言われてみれば…アイツの気絶してる所を

 

 見た事ない…」

 

シャル

「って事は、他に何か3人に共通点があるって事だよね?」

 

一夏

「…なぁ、ラウラ」

 

ラウラ

「…ん?なんだ?」

 

一夏

「篠宮と本気で戦闘した事あるか?」

 

ラウラ

「…私が本気を出した事なら有る…奴の本気は見た事ないな…

 

 だがそれがどうした?」

 

一夏

「セシリアはクラス代表戦の時」

 

セシリア

「…なるほど…」

 

「…なら、私は暴走した日か」

 

「あー…そうなると私もかな?この間のボロボロになった日」

 

一夏

「…んー…本気で挑む事がステップ1で

 

 同じ空間にいることがステップ2…かな?」

 

ラウラ

「…まぁ…確かにそれなら箒が影響を受けている理由にも

 

 それなりに納得できるな…」

 

「…あ…更衣室のアレか」

 

「…私とセシリアの差を考えると

 

 ある程度の時間を共に過ごすことががステップ3と言った所か?」

 

ラウラ

「…なるほど…鈴は1、箒は2、私とセシリアは3という訳か…」

 

シャル

「んー…って事は…篠宮君は別に制御しなくていいって事?」

 

ラウラ

「…変質した可能性は有り得るだろうな」

 

『…なるほどねぇ…それは考慮してなかったな…』

 

「!?」

 

千冬

「情報共有はしとくべきだと判断した」

 

『…臨海学校が近々あったよね?』

 

千冬

「あぁ…」

 

『その時にでも検査しよう…

 

 とりあえず今は…』

 

一夏

「勝つ!ただそれだけだ!」

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