─インフィニット・ストラトス─ 温羅物語(仮題)   作:バリスタ

22 / 22
22話  ショック療法(物理で殴る)

 

 

 

 

篠宮

「…だはぁ…風呂入ったのに疲れた…

 

 あと一夏は殴る」

 

?

「…どの面下げて…」

 

篠宮

「…?」

 

振り向く

 

誰もいない

 

篠宮

「え、何、心霊現象?」

 

?

「……」

 

篠宮

「…どの面ねぇ、言われる覚えが無いわ」

 

?

「ッ!」

 

篠宮

「さて、帰って一応塩まくか」

 

?

「篠宮翔!」

 

 

廊下の角から現れる

 

 

篠宮

「…やっぱり君か…更識簪」

 

簪

「どの面下げて今ここに居る!」

 

篠宮

「この面かね?」

 

簪

「巫山戯てるの!?」

 

篠宮

「ふざけるも何も、もう俺君達と関係無いし」

 

簪

「…っ!貴方のせいでお姉ちゃんは!」

 

篠宮

「…これしか無かったんだよ」

 

簪

「なに?」

 

篠宮

「…」

 

簪

「何とか言いなさいよ!」

 

篠宮

「俺は死人でここには居ない、それ以上もそれ以下も無い」

 

簪

「…ッ!」

 

 

拳を大きく振りかぶる

 

本音

「かんちゃん」

 

手を引かれる

 

簪

「本音!?邪魔しないで!」

 

 

本音

「かんちゃん、そこに私たちの知る篠宮翔は居ないよ〜

 

 そこにいるのは同じ名前の男の子だよ〜」

 

簪

「本音まで私をバカにするの!?」

 

篠宮

「少なくとも昔の俺なら会話は出来ねぇだろうな」

 

簪

「!!」

 

篠宮

「まぁ、今は君が会話出来そうにないがな」

 

本音

「落ち着いて〜、かんちゃん」

 

簪

「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠宮

「んで、刀奈がどうしたって?」

 

本音

「かけるんが入学してから〜なんかね〜狂った〜」

 

篠宮

「…?」

 

簪

「………」

 

篠宮

「狂った?なんで?」

 

本音

「ん〜なんか〜、旧篠宮翔の幻覚を見てる〜

 

 妄想癖〜?なんかそうな感じ〜」

 

篠宮

「…なんで、旧俺?」

 

簪

「ッ!」

 

篠宮

「…ぶっちゃけ昔の記憶なんて人名と顔以外

 

 ほぼ無いからわかんないんだけど…なんかあった?」

 

簪

「やっぱり殴る!」

 

篠宮

「いやまじで、だってあの頃そもそも薬で

 

 自我なんて希薄だったし」

 

簪

「!?」

 

篠宮

「これでもリハビリ頑張った方よ?

 

 10年以上薬漬けを数年で抜いて自我を1年で形成って

 

 姉さんもだいぶ狂ったタイムスケジュール組んだもんよ…」

 

簪

「…今、なんて?」

 

篠宮

「え?

 

 姉さんもだいぶ狂ったタイムスケジュール組んだもんよ?」

 

簪

「違う!もっと前!」

 

篠宮

「あぁ、薬漬けの話?」

 

簪

「何よそれ!?」

 

篠宮

「ん?何言ってんの?あの薬、更識印の処刑薬でしょ?」

 

簪

「…なに…それ」

 

篠宮

「…ん?いや、更識家って暗殺組織的な側面有るだろ?」

 

簪

「え?」

 

篠宮

「…Hey、のほほん…簪ガールは真実を知らない感じかい?これ」

 

本音

「そうだね〜、楯無会長の〜意向で〜知らないよ〜」

 

篠宮

「よしなるほど、噛み合わない訳だ」

 

簪

「…どういう…こと?」

 

篠宮

「これ以上は有料コンテンツです」

 

簪

「ふざけないでよ!」

 

篠宮

「いやまじで、凄惨な話だからね、未成年NG」

 

簪

「じゃあ、なんで貴方は」

 

篠宮

「仮にも元当主ですし…記憶は曖昧だけど

 

 凄惨な話だってのは頭で理解してる」

 

本音

「あ〜!」

 

篠宮

「狂った理由に気が付いたか?」

 

本音

「責任感〜」

 

篠宮

「多分な」

 

簪

「…まさか、お父様が?」

 

篠宮

「いんや、家に来てたのは下っ端的な人達

 

 だから多分俺が壊れるまで知らなかったと思う

 

 んでそれを、楯無の名を継承した時に知ったんだろう

 

 でそんなある日その当人が、死んだはずの当人が現れたら

 

 まぁ…そりゃ狂うだろうよ」

 

簪

「…じゃあどうすればいいの!」

 

篠宮

「ショック療法だ(物理)」

 

本音

「なんか今〜、不穏な(かっこ)が着いた気がする〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

 

 

楯無

「…あら、こうして会うのは始めてね、1年生の篠宮翔くん」

 

篠宮

「はい、はじめまして、生徒会長」

 

楯無

「で、何用かしら?」

 

篠宮

「手合わせ願います」

 

楯無

「会長の座が欲しいのかしら?」

 

篠宮

「いや、自分の今の実力を知るためです

 

 おれ、縛られるの嫌いですし」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリーナ

 

 

 

 

簪

「…物理的…ショック療法…」

 

 

 

 

 

 

篠宮

「さて…全力でいきますか!」

 

本音

「あ、かける〜ん」

 

篠宮

「ん?」

 

本音

「お求めの品〜」

 

義手を差し出す本音

 

篠宮

「お、早いな」

 

本音

「ちゃんとロケットパンチつけたよ〜」

 

篠宮

「だからどこで使うの!?」

 

本音

「肘のぶつけると痛い所をね〜

 

 押すと発射するよ〜」

 

篠宮

「マジでついてるの!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠宮

「さて…いきます!」

 

楯無

「えぇ、来なさい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簪

「…普通に戦ってる…」

 

本音

「だろうね〜」

 

簪

「え?」

 

本音

「そのうちわかるよ〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

篠宮

「灼華!」

 

楯無

「清き激情(クリア・パッション)!」

 

篠宮

「っ!?」

 

灼華の炎が大きく膨張する

 

篠宮

「なにこれ!?」

 

 

瞬間爆発する

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒会室

 

 

篠宮

「…なんだったんだ…あれ…」

 

楯無

「んー、灼華の機能って?」

 

篠宮

「えっと確か…あー、エネルギーの操作…

 

 操作の許容量超過か」

 

 

 

 

簪

「普通に話してる…」

 

本音

「そうだね〜」

 

簪

「どういうこと…」

 

 

篠宮の首がグリンとこっちを向く

 

 

簪

「うわっ!」

 

 

篠宮

「学園に居るかもしれない

 

 内通者を炙り出すためさ」

 

楯無

「簪ちゃん、心配かけたわね」

 

簪

「え?え?」

 

篠宮

「入学前に計画してたのさ」

 

楯無

「とはいえ、学園内に内通者は居なかったんだけどね」

 

簪

「だから…会いに行ったの?」

 

楯無

「狂ったフリも大変なのよ」

 

篠宮

「本音に義手を発注した時に刀奈が影に隠れてたからな」

 

楯無

「…あの…本名…」

 

篠宮

「スマン、楯無」

 

 

 

 

 

 

夜

 

 

簪

「…つまり…彼は…生きてたって事でいいの?」

 

楯無

「えぇ、あの時見つかった彼の左手は

 

 本当に彼のだったけれどもね…」

 

簪

「…あぁ!頭痛い!情報量が多い!」

 

楯無

「まぁ…彼は 篠宮翔 本人って事だけ分かってれば

 

 ひとまず大丈夫よ」

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
点
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。