─インフィニット・ストラトス─ 温羅物語(仮題) 作:バリスタ
篠宮
「…だはぁ…風呂入ったのに疲れた…
あと一夏は殴る」
?
「…どの面下げて…」
篠宮
「…?」
振り向く
誰もいない
篠宮
「え、何、心霊現象?」
?
「……」
篠宮
「…どの面ねぇ、言われる覚えが無いわ」
?
「ッ!」
篠宮
「さて、帰って一応塩まくか」
?
「篠宮翔!」
廊下の角から現れる
篠宮
「…やっぱり君か…更識簪」
簪
「どの面下げて今ここに居る!」
篠宮
「この面かね?」
簪
「巫山戯てるの!?」
篠宮
「ふざけるも何も、もう俺君達と関係無いし」
簪
「…っ!貴方のせいでお姉ちゃんは!」
篠宮
「…これしか無かったんだよ」
簪
「なに?」
篠宮
「…」
簪
「何とか言いなさいよ!」
篠宮
「俺は死人でここには居ない、それ以上もそれ以下も無い」
簪
「…ッ!」
拳を大きく振りかぶる
本音
「かんちゃん」
手を引かれる
簪
「本音!?邪魔しないで!」
本音
「かんちゃん、そこに私たちの知る篠宮翔は居ないよ〜
そこにいるのは同じ名前の男の子だよ〜」
簪
「本音まで私をバカにするの!?」
篠宮
「少なくとも昔の俺なら会話は出来ねぇだろうな」
簪
「!!」
篠宮
「まぁ、今は君が会話出来そうにないがな」
本音
「落ち着いて〜、かんちゃん」
簪
「………」
篠宮
「んで、刀奈がどうしたって?」
本音
「かけるんが入学してから〜なんかね〜狂った〜」
篠宮
「…?」
簪
「………」
篠宮
「狂った?なんで?」
本音
「ん〜なんか〜、旧篠宮翔の幻覚を見てる〜
妄想癖〜?なんかそうな感じ〜」
篠宮
「…なんで、旧俺?」
簪
「ッ!」
篠宮
「…ぶっちゃけ昔の記憶なんて人名と顔以外
ほぼ無いからわかんないんだけど…なんかあった?」
簪
「やっぱり殴る!」
篠宮
「いやまじで、だってあの頃そもそも薬で
自我なんて希薄だったし」
簪
「!?」
篠宮
「これでもリハビリ頑張った方よ?
10年以上薬漬けを数年で抜いて自我を1年で形成って
姉さんもだいぶ狂ったタイムスケジュール組んだもんよ…」
簪
「…今、なんて?」
篠宮
「え?
姉さんもだいぶ狂ったタイムスケジュール組んだもんよ?」
簪
「違う!もっと前!」
篠宮
「あぁ、薬漬けの話?」
簪
「何よそれ!?」
篠宮
「ん?何言ってんの?あの薬、更識印の処刑薬でしょ?」
簪
「…なに…それ」
篠宮
「…ん?いや、更識家って暗殺組織的な側面有るだろ?」
簪
「え?」
篠宮
「…Hey、のほほん…簪ガールは真実を知らない感じかい?これ」
本音
「そうだね〜、楯無会長の〜意向で〜知らないよ〜」
篠宮
「よしなるほど、噛み合わない訳だ」
簪
「…どういう…こと?」
篠宮
「これ以上は有料コンテンツです」
簪
「ふざけないでよ!」
篠宮
「いやまじで、凄惨な話だからね、未成年NG」
簪
「じゃあ、なんで貴方は」
篠宮
「仮にも元当主ですし…記憶は曖昧だけど
凄惨な話だってのは頭で理解してる」
本音
「あ〜!」
篠宮
「狂った理由に気が付いたか?」
本音
「責任感〜」
篠宮
「多分な」
簪
「…まさか、お父様が?」
篠宮
「いんや、家に来てたのは下っ端的な人達
だから多分俺が壊れるまで知らなかったと思う
んでそれを、楯無の名を継承した時に知ったんだろう
でそんなある日その当人が、死んだはずの当人が現れたら
まぁ…そりゃ狂うだろうよ」
簪
「…じゃあどうすればいいの!」
篠宮
「ショック療法だ(物理)」
本音
「なんか今〜、不穏な(かっこ)が着いた気がする〜」
翌日
楯無
「…あら、こうして会うのは始めてね、1年生の篠宮翔くん」
篠宮
「はい、はじめまして、生徒会長」
楯無
「で、何用かしら?」
篠宮
「手合わせ願います」
楯無
「会長の座が欲しいのかしら?」
篠宮
「いや、自分の今の実力を知るためです
おれ、縛られるの嫌いですし」
アリーナ
簪
「…物理的…ショック療法…」
篠宮
「さて…全力でいきますか!」
本音
「あ、かける〜ん」
篠宮
「ん?」
本音
「お求めの品〜」
義手を差し出す本音
篠宮
「お、早いな」
本音
「ちゃんとロケットパンチつけたよ〜」
篠宮
「だからどこで使うの!?」
本音
「肘のぶつけると痛い所をね〜
押すと発射するよ〜」
篠宮
「マジでついてるの!?」
篠宮
「さて…いきます!」
楯無
「えぇ、来なさい!」
簪
「…普通に戦ってる…」
本音
「だろうね〜」
簪
「え?」
本音
「そのうちわかるよ〜」
篠宮
「灼華!」
楯無
「
篠宮
「っ!?」
灼華の炎が大きく膨張する
篠宮
「なにこれ!?」
瞬間爆発する
生徒会室
篠宮
「…なんだったんだ…あれ…」
楯無
「んー、灼華の機能って?」
篠宮
「えっと確か…あー、エネルギーの操作…
操作の許容量超過か」
簪
「普通に話してる…」
本音
「そうだね〜」
簪
「どういうこと…」
篠宮の首がグリンとこっちを向く
簪
「うわっ!」
篠宮
「学園に居るかもしれない
内通者を炙り出すためさ」
楯無
「簪ちゃん、心配かけたわね」
簪
「え?え?」
篠宮
「入学前に計画してたのさ」
楯無
「とはいえ、学園内に内通者は居なかったんだけどね」
簪
「だから…会いに行ったの?」
楯無
「狂ったフリも大変なのよ」
篠宮
「本音に義手を発注した時に刀奈が影に隠れてたからな」
楯無
「…あの…本名…」
篠宮
「スマン、楯無」
夜
簪
「…つまり…彼は…生きてたって事でいいの?」
楯無
「えぇ、あの時見つかった彼の左手は
本当に彼のだったけれどもね…」
簪
「…あぁ!頭痛い!情報量が多い!」
楯無
「まぁ…彼は 篠宮翔 本人って事だけ分かってれば
ひとまず大丈夫よ」