バーチャルだけど現実 対戦(合法ロリ)編   作:道長(最近灯に目覚めた)

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 あけましておめでとうございます。
 今年もよろしくお願いします。

 カラーパイですが青までは以前後書きに書いてあったものとほぼ同じです。
 あと再びアンケートを取らせていただきます。


カラーパイ1(白青黒)

「今回は時間が余ったな。いつもならもっとかかるんだが」

「今日はもうやらないよ。流石に心が折れたから……」

 

 テーブルの上でべたーっと張り付く妹を見るに、今日はもうヤル気はなさそうだ。しかし尺が余っているのも事実。なにを話すべきか。

 

「……カラーパイについて話すか」

「カラーパイ?どこかのゲテモノ料理?」

「正直アメリカかイギリスあたりにありそう、と思った自分がいるが違う」

 

 5色に色分けされた体に悪そうなパイを一瞬思い浮かべてしまったが、かぶりを振って妄想をかき消す。

 

「呪文が5つの色に分かれているのは周知のとおりだが、それぞれ得手不得手がある。それが分かると、見ている人にも自分の組みたいデッキが、イメージ出来るんじゃないかと思ってな」

「あー確かに。私もいつか自分のデッキ組みたいけど、どういうデッキ組みたいか全然想像つかないし」

「ではまず『白』から話そう」

「『白』ねぇ。回復魔法とか得意そう」

 

 思い浮かべたのはホイミかケアルか、それが問題だ。ディア? 果たしてあの世界に白魔法なんて存在するのだろうか。

 

「白魔法って言うくらいだからな。大体合ってる。白は全体主義の色だ。秩序、道徳を尊重し、平和や平等であることを求める。実際のゲームの動きとしては、結構何でも出来る色だったりする。クリーチャー全般が優秀で、除去も豊富、除去最強色と言う人もいる。アーティファクトやエンチャントともそれなりに相性が良い。お前が言う通り回復も得意だな」

「じゃあ1番強いの?」

「いや。実はそうでもない。何でも出来るが、全てが80点の模範生と言ったところか。『神の怒り』に代表される豪快な全体除去が軒並み優秀な一方で、全体主義が祟って一方的に有利になることが難しい色なんだ。例えば『流刑への道』というクリーチャーを追放する呪文があるんだが、これは除去されたプレイヤーに、タップ状態とは言え土地を与えてしまう。法を重視するあまり、敵であろうと対価を渡してしまうのさ」

「なんかいいね。スポーツマンシップみたいで」

「どうだか。私はにとっては5色の中で1番嫌いな色だ」

「えっ? なんで」

「詳細は省くが、黒の方がよっぽど平等な色だよ。マジック黎明期にデザインされた白のカードに『天秤』というカードがある。これは白の語る平等とやらがよく分かるカードであり、とある伝説の立役者でもある。詳細は自分の目で確かめて欲しい」

「ふーん。私は好きだけどね。白」

「お前は下着の趣味も白よりだったな」

「ちょっと何言ってんの!?」

 

 何って洗濯物を兄に干させるお前が悪い。兄に見られていい下着なら、視聴者の方にも公開しても問題あるまい。

 コメント欄も盛り上がっている。お前の下着じゃなかったら私だって反応するのだが。

 

「代表的なデッキも少し話そうか。1番は何より『白ウィニー』と呼ばれるアグロデッキだろう。軽量の優秀なクリーチャーを並べての速攻。ちょっとしたデカブツは優秀な除去で乗り切る。最悪は『神の怒り』でリセットして敵の懐に切り込むビートダウンデッキ」

「無視しないでくんない!?」

「あとは『Death&Taxes』。日本では『デスタク』の愛称で呼ばれることが多い。それこそ『白ウィニー』系統のクリーチャー主体の癖に、ロック、コントロール、ビートダウンが組み合わさってるから扱いが非常に難しい。だが強力なデッキだ。あとは青と手を組んでのコントロールは黎明期から続く伝統的な戦法だな。最近は緑が混じることも多いが」

「無視するなら余計なこと言わないでほしいんだけど」

「言われて困るようなもん着けてないだろ?次は『青』だ。お前は『青』にどんな印象を持つ?」

「兄貴の思考と嗜好が異常すぎる。……『青』ね。水と空の色だし、綺麗な印象あるよね」

 

と、言いながらも私の話に合わせてくれるのが我が妹である。自分よりも全体の円滑な進行を優先するのが、実に『白』的だ。

 

「それは流れゆくものを扱うという性質に表れてるな。『青』の根本的な欲求は、より多くの知識とそれにより生み出される成果だ。知識こそ力と捉え、ひたすらに万能であることを求める。それ故に回りくどく、予想外の事態に脆い。ゲームでの特徴と言えば打ち消しとドロー、それに尽きる。ただし直接的な破壊は出来ず、立ち上がりが遅い」

「打ち消しって?」

「相手の呪文を唱えさせないことだ」

「ズルい!」

 

 ちなみに妹が好感を抱いた『白』にも唱える呪文に縛りをつけるカードがあったりする。

 

「白も大概なんだがな……。まぁ、思ってる通りだ。相手のやりたいこと縛りつつ、一方的にゲームを進めるのが得意。エンチャントはそうでもないが、アーティファクトとの相性は抜群。ソーサリーとインスタントは言わずもがな。かの『パワー9』でアーティファクト以外の呪文は全て『青』。その一枚、『Time Walk 』はたった2マナで追加ターンを得る最強呪文だ。名実共にマジック最強の色だよ。クリーチャー最弱色のはずが、今じゃ最強クラスになってるし」

「何かあんまり好きになれないかも……」

「そう言うな。今じゃ打ち消しもドロースペルも弱体化してるし、環境の抑止力になってる面も少なからずある。エターナルでオールイン系のコンボデッキが少ないのは打ち消しのおかげなんだから。『Force of Will』だけじゃ足りなくて『否定の力』まで投入してるからな。今のレガシー」

「ホントぉ? なんか信用出来ないんだけど」

 

 胡散臭そうに私を見る。実際エターナルのバランスは青と無色アーティファクトであるのも事実だ。

 

「……アーティファクトと組んで無限ループをキメるのも『青』の十八番だな」

「やっぱダメじゃん!」

「打ち消しとドローを駆使した重コントロールデッキが一番マトモだが、代表はやはり、あの悪名高き『MoMa』だろう。対策は平地六千枚と鞄いっぱいのガラスの仮面とか言われてた。流石にそれは冗談だが」

「なにそれ?」

 

 ソリティアがクッソ長い癖に途中で止まる可能性があるから、デッキが回り始めても投了するに出来ない。じゃあその時間をどうする?

 そんなツッコミ所満載の理由である。

 

「他の色と組んでの無限ループデッキも山ほどあるが、それ以外だと一番はクロックパーミッションの代名詞、各種『デルバー』か。レガシーでは必ず目にするデッキで、2ターン目から3/2飛行持ちで殴り、それを豊富な打ち消しで守り抜く」

「あれ? 意外とマトモ?」

「……レガシーではな」

「そのレガシーっていうのは、さっき言ってたフォーマットのこと?」

「勘がいいな。詳しくは別の機会に話すが、モダンよりもヤバい環境だと思ってくれ」

「……あ〜はい。なるほどね」

 

 さっきの惨状を体験しているだけに合点がいったようだ。土地コンを握っていた友人が遊びでやったらむごいことになった。追放コストはあるのに永遠に脱出出来ない『ウーロ』とかはじめて見たぞ。

 

「そろそろ『黒』の話をしよう。私が一番好きな色だ」

「兄さんが好きって時点でイヤな予感しかしないんだけど。触った感じ墓地利用とクリーチャー除去があったよね。あとさっきはハンデスも使われた」

「よく分かってるじゃないか。黒が得意とするのはクリーチャーの除去とそのリアニメイト、そして手札破壊。特に手札破壊は黒の専売特許だ。クリーチャーは極端な性能を持ついわば尖った性能をしたものが多い。アーティファクトは直接的な破壊が出来ないため使うのはともかく、使われるのは苦手。エンチャントも最近破壊出来るようになったが、自分の場にあるものは破壊出来ない。契約は必ず履行するというのも『黒』が『黒』たる所以だ。実際にデメリットと引き換えにした強烈なエンチャントを多数輩出している」

「ふーん。で、性格は?」

「利己的で現実主義。弱肉強食、力こそ全て。利用できるものはなんであろうと利用する超道徳。圧倒的な個人主義。穢れた沼からマナを引き出し、あらゆる手段で相手を追い詰め、死者をも利用する。時には自身の犠牲も厭わず目的を完遂する」

「ただのDQNじゃん! どこかのラスボスじゃん! うわぁ、絶対好きになれないわぁ……」

 

 嫌悪感を露にしているが、『黒』にとっては『白』の方が傲慢に映る。法や平和という言葉を盾に、自分の都合を押し付けてるだけではないか。

 

「強力だが、ライフロスや何かしらの制限があるカードが多い。先程のゲームで使った『コジレックの審問』、『致命的な一押し』、『思考囲い』、『ヴェールのリリアナ』。全て強力なカードだが、一癖あるカードばかりだったろう? ライフロスはもちろん、選べるカードに制限があったり、『リリアナ』に関しては自分の手札を捨てた上で、相手に選択権がある」

「多少リスクがあったところで、こっちの方がキツイわ! 『黒』キライ!」

「……そうだな。折角出した6マナの『墓起こし』、これを1マナで除去されたらどう思う?」

「そりゃあイヤだよ。6マナのカードが1マナのカードと交換だなんて」

「白はそれがあるぞ。しかも破壊ではなく追放だ」

「『白』で言ってた『流刑への道』のこと? ……土地あげちゃうし、仕方ないんじゃない? 『黒』の『致命的な一押し』も『殺害』も一方的な除去じゃん」

「『致命的な一押し』は〈紛争〉条件を満たしても4マナまで、『殺害』に関しては3マナだぞ。特に『致命的な一押し』は後攻1ターン目から使われることを考えれば、妥当な性能に収まってる。『流刑への道』はデメリットはあっても特に縛りはないし、破壊不能すら除去出来る追放だ。どっちが平等かと言われたら『致命的な一押し』だと思うが?」

「……うるさ〜い! とにかく『黒』はキライなの!」

「全体主義を掲げて自分の都合をゴリ押してくる『白』らしい模範解答だ。気に入らないものに関しては『黒』以上に冷淡に、残酷になれる色だからな」

「ハンデスとか卑怯じゃん!」

「それを言ったら呪文を唱えること自体を縛りつけるロックの方が理不尽なんだが。このまま続けてもラチが開かんな。そろそろ代表的なデッキの紹介に移ろう。短期決戦なら『スーサイドブラック』。直訳すれば自殺する黒。その名の通りライフ、手札を投げ捨てて自分が死ぬ前に相手を殺すという暴力的な『黒』の魅力に溢れたデッキだ。青と組んでのコントロールデッキも実に優雅で『黒』らしい。打ち消しと手札破壊で相手の行動を華麗に捌く様は、コントロールのお手本だ。コンボデッキなら、MTG史上最も美しいデッキと言われる『ピットサイクル』も見逃せない。あの美しさこそ『黒』の真骨頂よ。本来は敵対色の『白』と組んでというのも、勝つためには全てを利用する『黒』という色を如実に表している。コンボデッキなら『リアニメイト』も……」

「主張に一貫性がなくない!? あと『黒』だけやたら説明が長い! そろそろ時間になるんだけど」

 

 妹に遮られ、時計を見ればまもなく終了時間だ。折角良いところだったのに、残念。

 ……5分くらい延びても、バレへんか。

 

「仕方ないだろう。全部『黒』の特徴なんだから。ぶっちゃけ同色内でメタりあってる節がある。『黒の真の対抗色は黒』なんて言われてるからな。それくらい1枚1枚の主張が強いのよ。これも個人主義の極みたる『黒』の特色よ。黒だけに玄人向けってな」

「兄さんかしょうもないギャグを言ったのでお開きとします。みんな、またねー」

「ちょっと待て! まだ説明が終わってな」

 

 

 

 

 




 とりあえずここまでとなります。
 本当はもっと紹介しなくてはならないことがありますので、また何か言っていただければと思います。

 前書きに書かせてもらった通り、アンケートを取らせていただきます。解説系だけでなく、他配信者を出すことも検討中です。一応ある程度はカラーパイを元に登場人物のイメージしてますので、アンケートの参考にしていただければと思います。


 白……妹
 青……妹と同期の合法ロリ
 黒……兄
 赤……先輩のゲーマーな男性。
 緑……先輩の女性(巨)。
 無……???




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今後の展開について

  • いままで通り2人で解説重視
  • 他配信者を巻き込んでいく若干物語スタイル
  • 対戦(デッキ募集必須)
  • MTG以外も扱って配信ものに寄せる
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