南明日香村
翌日、ガメラとギャオスの情報は公開され、各メディアは動向に警戒を呼び掛けた。ここ、奈良県の南明日香村にもそのニュースは来ていた。ここには半年前のカメーバ襲撃で両親を失った比良坂綺奈が弟と共にクラスメイトの守部龍成の家に世話になっていた。
龍成「なんか、ガメラってカメーバに似てるな」
綺奈「だから何?ガメラもカメーバの突然変異か何かだわ」
龍成「そういやお前、カメーバに嫌な思い出があったそうだな…」
ガメラはカメーバに似てるため、綺奈にとっては見たくない怪獣であった。そういった経験故に綺奈はクラスに馴染めず、いつも孤立していた。
姫神島
その頃、ギャオスの巣の調査のために姫神島組は自衛隊とGフォースの護衛を得て姫神島に再び上陸し、調査を行っていた。ギャオスの巣となっていた洞窟の中には、卵の殻や何かに食われたと思われるギャオスの死体が散乱していた。
エミー「ひどい有様ね…。まるで、他の凶暴な怪獣が巣を蹂躙したような光景よ」
真弓「餌を運んでいた親がいたとは思えない…。多分、仲間同士で食い合ったのよ…」
梓「先生、もしかすると、私達がロシアの洞窟で卵の殻とギャオスの足だけの死骸しか見つける事ができなかったのは…」
大前「恐らく、姫神島の個体と同じように仲間同士で共食いを行ったからなのだろう…」
この共食いの後と思われる光景は一同も目を背けたくなる凄惨な光景であったが、同時に梓と大前がロシアの洞窟で卵の殻とギャオスの足の死骸しか見つからなかった事への答えとなっていた。そして、海棲ギャオスの死骸の解剖も行ったところ、ギャオスと同じ音叉状の骨が見つかった。
黒木「やはり、海棲ギャオスにも同じものがあったか…」
自衛隊員「…しかし、ギャオスには光線を吐くための器官は存在しないのに光線を吐いたのだから、不思議なものですよ」
黒木「怪獣に我々の常識など通用しない。現にGフォースは先代ゴジラを倒すために第二の脳の破壊して倒そうとしたが、先代ラドンのエネルギーによって第二の脳が再生し、逆転負けを喫したという事例が代表的だ。ギャオスもある意味ではゴジラ以上に常識を超えた生物だ」
自衛隊員「ですけど、あの光線は温度センサーにも何の反応もなかったですよ」
黒木「問題はそこだな…。それに、新たに飛来したギャオスに追撃を行ったGフォースの戦闘機部隊もあの光線にやられて追撃は失敗したそうだ」
ギャオスの死骸を調べていると、真弓はある事に気付いた。
真弓「ねえ、梓。先日の自衛隊によって全滅した姫神島のギャオスって、一昨日に倒された同じ姫神島出身のギャオスより一回り巨大化してないかしら?」
梓「確かに、餌がほとんどないのにこんなに成長するのはおかしいわ」
自衛隊員「最高飛行速度の方も一昨日の個体に比べて増しているようでした。もしも、海外の個体のような大きさに成長すれば…」
真弓「ラドン以上の飛行速度になって普通のミサイルや戦闘機では振り切られてしまうわ…!」
M11「アメリカやロシアなどがギャオスに苦戦しテルのも、あのサイズにまで成長を許シタ結果デショウ」
真弓「黒木特佐、新たに飛来したギャオスの捜索を急いでください」
黒木「超能力での捜索が可能な三枝未希や小沢芽留も同行させた上で捜索している。それと、都市部には投光器を配置し、港には灯りを点ける事で幼体ギャオスの侵入を防ぎ、過疎地では自衛隊の誘導による避難を行う。我々に残された時間は少ないのは承知の上だ」
黒木も異常なスピードで成長するギャオスを一刻も早く見つけ出し、殲滅しなければならないと思っていた。
横浜
一方、環礁調査組の藤戸一家は近所の草薙一家のところで一緒に夕食をとっていて、コスモスも上がらせてもらっていた。
みどり「浅黄姉ちゃん、私達は環礁の中から出てきたとっても大きな亀さんの怪獣、ガメラと会ってきたよ!」
浅黄「亀さんの怪獣なんだ…。ところで、その小人さんは?」
コスモス「私達はコスモス。超古代文明の生き残りにして、地球の先住民族です」
浅黄「超古代文明の生き残り…。何だか、アトランティスっぽいね」
コスモス「1万2千年前、アトランティスはムーと共に実在していましたよ」
浅黄「ほんとに?」
草薙「本当か?」
雅子「コスモスの言ってる事はとても信用できるわ。現にバトラはコスモスの言った通りに封印されていた北の海から出てきたのだから」
草薙「そこまで言われちゃあ、信用するしかねえな」
米森「ところで藤戸教授、あの文字は解読できましたか?」
拓也「ああ。古代のカナダとかで使われてた文字やルーン文字との共通点があった。コスモスの情報と組み合わせれば、アトランティスの文字だな」
米森「何と書かれていたのですか?」
拓也「『最後の希望ガメラ、時のゆりかごに託す』『災いの影、ギャオスと共に目覚めん』ってさ」
草薙「何なんだ?」
拓也「バトラの事例と重ねれば、滅んだ超古代文明からの警告だろうな」
コスモス「ですが、今回目覚めたギャオスは自然に眠りから目覚めたわけではないようです」
雅子「つまり、誰かが直接ギャオスを目覚めさせたというの?」
コスモス「特定はできませんが、私達はその可能性が高いと思っています」
草薙「そういや、例の金属は何もわかってなかったな」
米森「ああ、これ?忘れてた。浅黄ちゃんにお土産!」
米森は勾玉を浅黄に見せてから渡した。
浅黄「ありがとう」
草薙「おいおい、これの所有権は会社にあるんだぞ」
米森「1個だけですよ、1個だけ。僕が発見したものですし、他に何十個も持ってるでしょう?」
浅黄「いいでしょ?」
草薙「現在、知られている金属の中で該当するものはないそうだ」
みどり「だったら、コスモスさんに聞いてみよう。コスモスさん、この金属って何?」
コスモス「あれはオリハルコン、ムーと世界を二分した超古代文明、アトランティスが作り出した金属です」
米森「アトランティス?確か、1万2千年前に一夜にして沈んだ…」
拓也「コスモスの文明が滅んだのも、同じ頃だったな。モスラがバトラを封印した際、バトラが気象コントロール装置をぶっ壊したのがアトランティス滅亡の原因じゃないのか?」
コスモス「そうです。当時の世界はムーとアトランティスが世界の覇権をかけて幾度となく争い、私達の祖先の文明は中立をとってきました。しかし、私達の祖先が気象を自由に操る装置を開発したのとギャオスの出現により、地球生命の怒りを買ったのです」
草薙「地球生命?」
雅子「地球も生きている一種の生命体なの」
米森「天気を自由に操れる装置に警戒したのならともかく、なぜギャオスが怒りを買う原因に?」
コスモス「ギャオスは人間に限らず、あらゆる生物を餌と認識して捕食する怪獣であったため、バトラを生み出すほど地球生命を脅かしたのです。ギャオスの大量発生とモスラとバトラの戦いの際に気象をコントロールする装置が壊されたためにムーとアトランティスはギャオスに滅ぼされ、コスモスも含めた超古代文明は異常気象で海に沈んだのです」
草薙「おいおい、スケールがでかすぎるぞ…!」
拓也「それで、ギャオスはどうなったんだ?どうしてギャオスは生まれたんだ?」
コスモス「すみません、ギャオスがどうして生まれたのかはわかっていないのです」
草薙「そうか…。ガメラの方はどうなんだ?」
コスモス「ガメラはアトランティスの人々が造り上げた、ギャオスに対抗するための怪獣です」
雅子「確かにあんな飛び方はあり得ないから、人造の怪獣というのは納得がいくしガメラが姫神島に向かっていったのね」
米森「だとすると、エネルギー源は?」
コスモス「ガメラは自然エネルギー、マナをエネルギー源としていますが、炎やプラズマなどの熱エネルギーも自分のエネルギーにできます」
米森「だから、プルトニウム輸送船に…」
大人達で色々話していると、浅黄が持ってる勾玉が光った。
浅黄「あったかい…」
G対策センター
翌日、関係者はGサミットを開催する事となって集合した。議題はもちろん、ガメラとギャオスの事であった。
友満「藤戸教授が解読した文はまさしく、予言だな…。長峰君、五条君、これまでギャオスについて判明した事を話してほしい」
真弓「わかりました。これまでの調査の結果、ギャオスの卵は1万年以上もの時間を超えた耐久卵であり、ヒナは全てメスでした」
麻生「全てメスだと!?」
梓「解剖してみましたが、海棲型も含めてオスはいませんでした」
五十嵐「だが、世界中でギャオスが大量発生している。どうやって増えているのだね?」
大前「申し訳ありません、それについては我々もまだ把握していないのです」
五十嵐「うむ…」
麻生「そもそも、ギャオスはアメリカやロシアの新兵器を軽く撃破する程の怪獣だ。耐熱合金NT-1を容易く溶かせるほどの威力の光線を放っているのではないのか?」
黒木「それについてですが、交戦した我々の熱センサーには何の反応もありませんでした。解剖結果でも、光線を吐くための器官は備わっておりません」
麻生「じゃあ、一体何だというのだ!?」
権藤「それについてですが、伊集院博士とアシモフ博士の合同調査で判明しました」
デストロイア事件で活躍した伊集院研作はかつてGフォースでメカゴジラを開発したアシモフ博士と共に通信で会議に参加した。
伊集院『アシモフ博士や皆さんから送られた断面図やサンプルを見せてもらい、ギャオスの吐く光線の正体がわかりました』
麻生「早速、説明してもらおう」
伊集院『ギャオスが吐いたのは光線ではなく、超音波です』
ゴジラなどとの戦いでビームや光線を飽きるほど見てきた一同にとって、超音波というのはあまりにも意外すぎて目が点になるほどであった。
エミー「超…音波……?」
麻生「何をバカげた事を言っているんだ!?超音波で物を切れるわけがなかろう!」
アシモフ博士『(訳)いいえ、切れます。現に我々も医療の現場で音波メスという、切れ味の鋭いメスが実用化されているのです』
伊集院『その切れ味は恐ろしいものです。超音波を指向性を持たせ、収束させて放つ超音波メスは、特殊な合金さえも切り裂きます』
実際の実験映像を見て、超音波を甘く見ていた麻生は驚愕し、他の面々も超音波メスで真っ二つにされた護衛艦と同じように断面が綺麗に切れるほどに音の力を甘く見ていた事を痛感した。
アシモフ博士『(訳)ご覧の通り、超音波メスの威力は恐ろしいものです。我が国が開発した新兵器は耐熱性に優れてはいたものの、このような攻撃には無力だったが故、ギャオスに真っ二つにされたのです』
伊集院『そちらのギャオスの解剖結果のデータを送ってもらって調べた結果、音叉状の骨は音波を共鳴させ、数百万サイクルの超音波を出すためのものでしょう』
梓「あの骨は超音波を出すための骨だったのね」
麻生「だが、あのギャオスの首の骨は2本あるのになぜ首が動くんだ!?」
真弓「それこそ、人間の常識が通じない怪獣である証です」
伊集院『空を飛ぶ個体だけでなく、海に適応した個体がいるという、異常な環境適応能力はかつてのデストロイアを思わせるほどです。総理、通信で各国首脳をGサミットに参加させてください』
五十嵐「わかった」
通信で各国の首脳も参加した。
米大統領『(訳)あのギャオスという怪獣はどんどん湧いてくる!いっその事、餌で砂漠におびき出し、核で一掃する!』
伊集院『ギャオスに核攻撃は避けてください!』
露大統領『(訳)何を言っているのだ!?どんどん湧いてくるギャオスを一気に殲滅できる兵器は核をおいて他にはないんだ!』
伊集院『ギャオスがどんどん湧いてくるが故に焦っているのはわかります。ですが、ただでさえ我々は核でゴジラを始めとした怪獣を生み出したという過ちを犯しているのです。もしも、ギャオスが核の放射能を浴びてゴジラやラドンのような変化が起こってさらに手に負えない怪獣になってしまった場合、あなた達はどう対処するのですか!?』
核でギャオスにゴジラやラドンのような突然変異が起こってさらに手に負えなくなる危険性があるという、伊集院の警告にどの国の首脳も反論できなかった。
伊首相『(訳)ギャオスの弱点などはあるのかね?』
五十嵐「これまでの戦闘で我々が分析し、判明したギャオスのデータを全て見せます」
五十嵐はこれまでわかっているギャオスのデータを各国首脳に見せた。
仏大統領『(訳)なるほど、ギャオスの幼体は光が苦手なのか』
五十嵐「データを見てお分かりでしょうが、ギャオスは今までの怪獣と違って発見次第、短時間で殲滅しなければなりません。ですが、まだ我々もギャオスの生態を完全に把握できておりません。また新たにわかった事があれば、すぐにデータを送ります」
独首相『(訳)わかりました。これらのデータを元に我々もギャオスの対策を立てます』
日本から送られたギャオスのデータを元に各国はギャオスの対策を練る事となった。
五十嵐「藤戸教授、あなたは会議の後で今回の黒幕と思わしきファットという男についてコスモスから聞いてくれませんか?。コスモスであれば何か知っているはずです」
拓也「わかりました」
友満「もう一つの議題であるガメラについてだが…」
麻生「ガメラも即刻抹殺だ!奴も先代のゴジラと同じような事をするやも知れん!」
五十嵐「いや、ガメラについてはまだ人類の敵かどうかはわからない。私としては、もっとガメラを見極めてみる必要がある」
米森「ガメラは碑文では最後の希望と書かれてあったんです。もしかすると…」
五十嵐「だからこそ、本質を見極めなければならない。ガメラが人口密集地でギャオスと交戦した場合、周囲に配慮するか、周囲の犠牲も顧みずにギャオス殲滅を最優先にするのかを」
黒木「それに、敵か味方かわからない存在を戦力や希望とするのは望ましくありません。最悪の場合、ガメラの抹殺もやむを得ないでしょう」
米森「黒木特佐…」
黒木「誤解のないように言っておきますが、ガメラ抹殺は最悪の場合の話です。抹殺するか、共闘するかは状況次第で決めます」
未希「状況次第…」
梓「議長、結論はどうなのですか?」
友満「…今の時点ではガメラについてわかっている事は少ない。どうするのかは状況次第とする」
ガメラのスタンスがわからないため、どうするのかは状況次第という結論しか出なかった。
南明日香村
その日の夜、南明日香村で爆発音が鳴った。
綺奈「何!?」
龍成「祠の方からだ!」
龍成の家は古来より『柳星張』を封印している祠を監視しており、何が起こったのかを確かめるために居候の綺奈と共に祠へ向かった。祠の奥へ向かうと、亀形の石が破壊されていた。
龍成「石が…、壊されてる…!」
綺奈「一体、何があったの…?」
龍成「この石の下に『柳星張』っていうのを封印してたらしいけど、それが何なのかわかんねえんだ」
一体、『柳星張』は何なのか2人には想像もつかなかった。
洞窟
どこかの洞窟では、卵から孵ったばかりのカタツムリのような生物が何かに食われていた。
アキレ「あそこでは『柳星張』と呼ばれてたけど、それを餌にしちゃっていいのかしら?」
ファット「構わんさ。ガメラならともかく、あれがいくら進化しようともゴジラには太刀打ちできん。そんな虚弱怪獣など、私にとってはもうどうでもいい存在でしかないのだからな」
ファットは『柳星張』に興味を持たず、頭を3つ持っている黄金に輝くギャオスに捕食させていた。
防衛省 特殊戦略作戦室
翌日の早朝、大変な事態になっていて、坂東が特殊戦略作戦室に来た。。
坂東「黒木特佐!中国からギャオスの大群が日本へ渡ろうとしています!」
黒木「朝鮮半島に引き続き、中国に現れたギャオスも日本へ渡ろうとしているのか…!」
坂東「ただでさえ、朝鮮半島から飛来したギャオスを一刻も早く駆除すべき時にまた来るとは…」
大変な事態は立て続けに起こった。
自衛隊員「たった今、東シナ海にゴジラ出現!つがいのラドンもゴジラと合流いてギャオスを迎え撃っているようです!」
坂東「ゴジラが!?」
黒木「今から護衛艦隊と戦闘機部隊を五島列島に配置、ゴジラとラドンが倒し損ねたギャオスを我々が撃墜する」
自衛隊員「了解しました」
坂東「ガメラ捜索のための護衛艦と潜水艦、グリフォン部隊は引き続きガメラとギャオスの捜索を」
自衛隊員「了解」
ふと、黒木が考え事をしている事に坂東は気付いた。
坂東「黒木特佐、考え事ですか?」
黒木「もしかすると、ギャオスは陽動かも知れないと思っている」
坂東「陽動?」
黒木「総理の話によれば、更なる地獄が待っていると首謀者と思わしき男のファットが言ってたらしい」
坂東「ギャオスが大量に襲来する事こそがそれなのでは?」
黒木「いや、自分の勘がそれを否定しているような感じだ。我々は怪獣との戦闘経験が豊富で対応も早い上にゴジラなども味方についている。ギャオスでは我が国を壊滅させる決定打にならないだろう」
坂東「とすると…」
黒木「中国から飛来しているギャオスは注意を引き付けて時間を稼ぐための囮、奴には自衛隊やゴジラを倒すための切り札か何かを使おうとしているのかも知れない…」
横浜
同じ頃、早朝の臨時ニュースで藤戸一家は跳ね起きた。
拓也「ギャオスが大量に中国から飛来してるだって!?」
雅子「おまけに、ゴジラやラドンまで現れるとはね…!」
拓也「そういや、コスモスに聞きたい事がある。ファットは何者なんだ?」
コスモス「ファット博士はアトランティス一の頭脳の持ち主と言われた超天才科学者です」
雅子「アトランティス一の科学者ですって!?」
コスモス「超古代文明アトランティスの進んだ科学力は彼の働きによるもので、アトランティスの科学の発展に全力を注いだ人物だと伝えられています」
拓也「そのアトランティスの科学の発展に全力を尽くした奴がなんで人類を滅ぼそうとしているんだ?」
コスモス「私達もそこまではわかりません…」
ふと、ニュースが変わって屋久島のニュースとなり、跳ね起きた両親につられて起きたみどりが来た。
みどり「屋久島のモスラさんが成虫になるよ!」
コスモス「時が満ちました」
中継されている現場では、夜明けの朝日に照らされ、樹齢1万年の屋久杉の隣で繭を作ったモスラは羽化した。
モスラ『キュイー!』
モスラの成虫の色は水色の目と暖色系の模様がついた羽が特徴であった。ところが、今回羽化したモスラの成虫は目も羽も緑色であった。
雅子「前のモスラと色が違う…!」
コスモス「屋久杉の1万年分の叡智を授かって成虫になったためです」
羽を伸ばしてから乾いた後、モスラは飛び立った。
みどり「モスラさん、どこへ行くの?」
コスモス「ゴジラやラドンと共に、モスラもギャオスと戦うのです」
拓也「そういや、そうだったな…」
東シナ海
一足先に東シナ海に出現したゴジラは成体ギャオスの大群と交戦していた。
ゴジラ「ガオオオオン!!」
ギャオス「ギャアアアアッ!!」
ギャオスの群れは超音波メスを放ったが、通常兵器はおろか、メーサーさえ効かないゴジラには効かなかった。
ゴジラ「ガオオオオン!」
ギャオスの攻撃をものともせず、反撃でゴジラは熱線を吐き、片っ端からギャオスを撃ち落としていった。
ラドン「キュオオオオン!」
つがいのラドンもギャオスの大群と交戦しており、ギャオスの超音波メスに負けじとラドンも熱線を吐いて反撃していた。
ラドン「キュオオオオン!」
ギャオス「ギャオオオオオッ!!」
ラドンとギャオスは空を飛べる怪獣同士でドッグファイトを繰り広げた。ギャオスは大群で超音波メスをたくさん放ったが、対するラドンもつがいとの連携でギャオスに体当たりをかまして粉砕したりしていた。
モスラ「キュイー!」
羽化したモスラも駆け付け、触覚からのビームでギャオスをどんどん蹴散らしていた。その様子を遠くから護衛艦隊が見つめていた。
乗組員A「俺達、あんな化け物と今まで戦っていたのか…!」
乗組員B「先代ゴジラは恐ろしかったけど、ゴジラが味方だとここまで頼もしい怪獣はいない…」
ゴジラ達がギャオスの大群を次々と蹴散らしていく姿に改めてゴジラの化け物ぶりを拝む事となった。
瀬戸内海
ガメラとギャオスの捜索は続けられていた。真弓と梓と未希は新たに飛来したギャオスの足取りを掴むために護衛の自衛隊員と共に向かい、芽留は自衛隊のヘリに乗せてもらって超能力でガメラを捜索していた。
芽留「いるわ!」
芽留の超能力でガメラを捕捉したものの、ガメラは飛行形態になって浮上し、追跡した航空自衛隊の偵察隊さえ振り切り、近畿地方で消息を絶った。
横浜
ガメラが出現したというニュースは浅黄の通っている高校にも入り、それを聞いた浅黄は衝動に駆られ、高校を飛び出した。その姿を小学校に通っているみどりは目撃した。
みどり「浅黄姉ちゃんだ!」
浅黄を見たみどりは両親に電話し、迎えに来てもらった。
拓也「みどり、本当に浅黄がどっかへ行ってしまったのか?」
みどり「うん!いつもと顔の色も違ってたよ」
雅子「あの家とは近所同士だし、あの子に万一の事があったらいくら謝っても許してもらえないでしょうね」
みどり「コスモスさんも一緒に探してくれる?」
コスモス「勿論よ」
拓也「じゃ、行くぞ!」
拓也が車を運転し、どこかへ行った浅黄を捜す事となった。
これで今回の話は終わりです。
今回はギャオスの吐く光線が超音波メスだと判明するのと、中国からギャオスが飛来しようとし、ゴジラ達と激突したのを描きました。
超音波メスの解説は昭和ガメラのガメラ対ギャオスが元ネタで、核を使ってはならないという警告は東宝世界では放射能は怪獣化のアイテムと化してしまってるからです。
コスモスとの会話でアトランティスとムーは超古代では世界を二分し、激突していた事がわかりましたが、ムー帝国の方は海底軍艦のムー帝国と判断していいです。
大量のギャオスが飛来しようとしているのはガメラ3のオマージュで、ゴジラなどにバンバンやられるのも描いてます。
時期的にフライングする形で綺奈と龍成が出てきましたが、原作と違って綺奈のガメラに対する感情はあまりいい感情を持ってない程度で、南明日香村でも単に馴染めていないために孤立してるぐらいです。イリスは三つ首で黄金のギャオスに食われてましたが、イリスではどうせゴジラには勝てないので本編と違って食われて死ぬという末路にしました。
次の話は新たに飛来したギャオスとガメラの戦いになり、遂に黄金のギャオスについても判明します。