風柱・水柱~不死川さんが初めて柱合会議に来た時に冨岡さんがいたから、冨岡さんが先に柱になったか、不死川さんが先に柱になったとしても、そんなに時間は空いていないと思う。
蟲柱~外伝より、炭治郎邸襲撃の後の義勇との鬼討伐の時、おまけぺージにその時に柱になりたてだったと書いてあったので、炭治郎邸襲撃の前後辺りで柱になったと思われる。
炎柱~外伝より、柱になる前の煉獄さんが柱合会議に来た時に、柱面子にしのぶさんがいたから、炭治郎邸襲撃よりは後と考えられる。
霞柱~十一歳で有一郎を失い、その後の怪我の治療や、二か月で柱になった、煉獄さんが無一郎に声をかけるシーンなどから考えるに、十二歳ごろ、つまり煉獄さんが柱になった直後に柱になったものと考えられる。
蛇柱~ほとんど描写はされていないが、先代炎柱に助けられた頃がおそらく3~4年前だと思われるので、柱になるための時間である2~5年に当てはまるので、無一郎よりは後と考えられる。
恋柱~煉獄さんが炎柱になる直前で鬼殺隊に入隊したので、柱になるための時間ギリギリと考えられるので、一番最後に柱になったと考えられる。
花柱~不死川さんが柱合会議に初めて来たときにはまだ生きていたので、上弦の弐に遭遇したのはそれより後ということになる。
以上のことから、柱になった順番やほかの出来事の順番は、
岩柱→音柱→水柱(or風柱)→風柱(or水柱)→花柱死亡→蟲柱(or炭治郎邸襲撃)→炭治郎邸襲撃(or蟲柱)→炎柱→霞柱→蛇柱→恋柱
だと考えられる。ちょっと柱の順番が分からなかったので、自分なりに考察してみました。
翌日。
俺とカナエはいつも通り、手合わせをしていた。もはや朝の日課になりつつある。
訓練場は昨日からしのぶが修理している。泣きながら、まだ終わらないと嘆いていた。下手すると今日の夜中までかかるかもしれぬ。
訓練場が使えないため、手合わせをする場所は蝶屋敷の庭だ。
――花の呼吸 陸ノ型 渦桃
カナエの一撃を体をひねって躱し、そのままカナエに一撃叩き込む。
「一本!」
これで三本。今日の手合わせも俺の勝ちだ。
「また勝てなかった~」
カナエは近くの岩に座り込む。
「カナエ、お前はまだ俺の攻撃を避けられるほどの回避能力が身についていない。しのぶも同じだ。まずは敵の攻撃を見極める目と、対応できる体づくりをしていくべきだな」
そうカナエに助言してやる。
カナエが俺の攻撃を躱せることができたのは後にも先にもあの一回だけだ。しかも、その一回もわざと俺が遅くしてやった一撃。これでは俺の攻撃を躱せていないも同然だ。
「見極める目って……どうすればいいのよ」
カナエが聞いてくる。俺はその質問に即座に答えた。
「毎日俺と対戦していれば、直にできるだろう。こればかりは短時間ではできない」
目の筋肉を強化させることは、そんな短時間ではいかない。無茶をすれば失明をする危険性すらある。
まあ、カナエには一時的ではあるがその目を得る手段はある。
カナエから聞いた花の呼吸、その終ノ型である彼岸朱眼は、全集中の呼吸の血流を目に収束させ、視覚をブーストさせる技だという。その技を使えば、カナエでも俺の攻撃を避けられるようになるだろう。
しかし、目はとても繊細だ。その技を使ったが最後、失明は避けられないだろう。
魔力で目の血管を強化すれば失明を避けられるが、カナエにそこまでの技術はないし、そもそも魔力がまだ十分に溜まっていない。
つまり、現段階のカナエに、俺の打ち込みを避けられるほどの能力はついていないということだ。
地道に鍛えていくしか、今のカナエに道はないだろう。
「それに関しては、今後の鍛錬でそれらを鍛えることにするか」
「そう……あ、アノス、一つお願いがあるんだけど、いい?」
カナエがいきなり話題を変える。
「なんだ」
「あのね、蝶屋敷で使う薬とかその他諸々が切れちゃって……アノスに買い出しに行ってきてほしいの」
カナエが何気ない様子で俺にお願いしてくる。
俺が買い出しに?俺はまだこの町から出たことはない。ゆえに、この町の道も、どこに何があるのかすらわからないのだが。
「安心して。買ってきてほしい薬とその店への道筋は、ちゃんとこの紙に書いてあるから!」
カナエが蝶屋敷から一枚の紙を持ってくる。それには、何かが書かれていた。おそらく、その二つが書かれているのだろう。
「俺ではない誰かに行かせればいいだろう。別に俺である必要はない」
「それなんだけど……アオイは食べ物の買い出し、きよとカナヲは洗濯、なほとすみは蝶屋敷の掃除、しのぶは訓練場の修理、そして私は傷ついた隊士の治療を行わなければならないの」
「アオイに頼まなかったのか?」
「アオイが行っちゃった後に気付いちゃって……お願い!今暇なのはアノスしかいないの!」
全く、朝に確認しておけばよかったものを。
そして、今暇とか、俺をだらけた奴のように言うのはやめてほしい。
しかし、暇なのは事実だ。仕方ない。
俺は思わずため息を吐く。
「仕方ないな。行ってやる。紙をよこせ。それと、金はどこだ?」
「もちろん用意してあるわ。はいこれ」
カナエが俺に紙と、硬貨のようなものを渡してくる。なるほど。これがこの世界での金か。
「これだけあれば十分だと思うわ。余ったら自分のお金にしてもいいわよ」
「そうか。では余ったら、何か好きなものを買ってくるとしよう」
そう言って、俺は金と紙をズボンのポケットに入れる。
「では、行ってくる」
俺は蝶屋敷の門をくぐって、お使いに出かけた。
「いってらっしゃい!」
カナエの声が背中にかかる。さて、行ってくるか。
俺はこの世界の街を見渡す。俺の世界とは全く違っている。人でにぎわっているな。
さて、周りを見渡すのもいいが、まずは課された買い物をしておかなくてはな。
地図を見ながら、その薬屋を探す。地図が思ったよりも正確で、難なく着くことができた。
「いらっしゃいまし」
店に入ると痩せた顔の店主が元気のない声で応じてくる。大丈夫か?
まあ、いつもカナエたちが使っている店だ。大丈夫だろう。
「薬を分けてほしいのだが――」
紙に書かれた内容の通りに、店主に指示する。
「……お客さん、あの屋敷の人かい?」
不意に、店主が聞いてくる。あの屋敷とは、蝶屋敷のことだろう。
「そうだが?どうかしたか?」
「いや、いつも買いに来る人が女性だからね。ちょっと珍しいと思っただけさ。ところで、ひとつ聞いていいかい?」
「なんだ?」
「あそこの人たち、女性ばっかりだけど、別にやましい商売をしてるわけじゃないんだよね?」
少し下卑た目つきで店主が聞いてくる。
まあ、確かに女性ばかりがここに来るから、そんな邪推をしてしまう気持ちもわからなくはないがな。鬼殺隊が世に知られていないのも原因の一つだろう。
しかし、彼女たちがこれを聞いたらどう思うか。容易に想像がつく。
正直、俺もあまりいい気はせんな。
「安心しろ。そのような商売は一切していない」
「え~?本当に?あんな綺麗な女性しかいないのに、そんなことあるの?」
俺が否定したというのに、店主はまだ話を続けている。
こいつは俺の話を聞いていなかったのか?
一層下卑た目をしながら、何かを納得したように、俺に擦り寄る。
「ああ、君も彼女たちになにかされているのかな?ずるいじゃないか、君だけ。黙ってないで、どんなことしてるのか教えてくれよ、ほかの誰にも「くどい」
俺は店主の言葉を一蹴する。
全く、こいつには軽い程度にお仕置きが必要なようだな。
「もう一度言っておく。彼女たちはそのような商売は一切していない。彼女たちは人を救う仕事をしている。お前は、彼女たちが人の命を救うためにどれだけの努力をしているか、知らないのだろう?」
俺は店主に顔を近づける。店主は気圧されたように顔を引いた。
「し、知らないよ。だからと「彼女は自らの仕事に誇りを持っている。先ほどのお前の言葉は彼女たちを侮辱することに等しい」
店主の言葉を遮り俺は続ける。
俺は蝶屋敷にいる間、何度か彼女たちが、戦いで傷ついた隊士を必死で治療しているところを見たことがある。彼女たちのその姿に俺も心打たれるものがあった。
それをやましい商売?何を言っているのだこいつは。
「今後は彼女たちにそのような疑いはかけぬことだな。さもなくば」
そこでいったん言葉を切る。
「さ、さもなくば?」
店主が震えながら聞いてきた。
まったく、そこまで怖がる必要はないのだがな。別に俺は怒ってはいない。怒っては、な。
「さもなくば、この世界には怒らせてはいけない存在がいることを、お前に教えてやらなくてはいけないな」
俺は言葉に少しばかり脅しを含め、店主に言葉を突きつける。
店主はまだ震えている。少し脅しすぎたか。
「うちのせがれがすまないね」
突然、店の奥から声が聞こえた。
現れたのは、一人の老女だ。先ほどの言葉からして、彼の母親だろう。
「全く、なんてことを聞くんだいお前は!あのお嬢さんたちがそんな商売をするわけないじゃないか!ほら、謝りな!」
老女は店主の頭をポカっと殴る。
「す、すいません」
店主が消え入りそうな声で俺に謝った。
「なに、分かればよい」
「お求めの物は、これで全部かい?」
「ああ」
老女が薬とその他諸々を差し出してくる。俺はそれを受け取った。
「いくらだ?」
「金は要らないよ」
老女の言葉に少し驚く。いつもカナエたちは払っていると聞いた。なぜいらないのだ?
「このバカ息子が余計なことを聞いちゃったからね。これはそのお詫びみたいなもんさ」
別にその程度の質問で店主に何かするつもりはなかったのだがな。まあ彼女なりのけじめなのだろう。受け取っておこう。
「では言葉に甘えるとするか」
礼を言い、俺は薬屋を後にする。
「これからも、うちの店を御贔屓にしておくれ」
「ああ。そうしよう」
さて、予想外の出来事で金を使わずに済んだ。余った金は自分の物にしていいとカナエから聞いたからな。何か好きなものを買うか。
買い物は終わったが、まだ金を使っていない。せっかくただで済んだのだから、何かを買ってみたい。俺は町をぶらつく。
適当に店を回ってみる。さすがは異世界、俺の知らぬ品がたくさんあるが、別に欲しいとは思わぬ。
しかし、さっきからやけに視線を感じるな。視線の先をたどってみると、主に女だった。俺が俺を見ている女たちのほうを向くと、その女たちはいっせいに顔を赤らめて顔を隠してしまう。いったい何がしたいのだ?
まあ、気にしないでおこう。
その後も、街を練り歩いていたが、特にほしいといったものはなかった。
時間も近づいてきたしな。そろそろ帰るとするか。
そう思ったその時、
「よう。アノスじゃねえか。何してんだこんなところで?」
聞き覚えのある声が耳朶を打った。
振り向くと、そこには顔にペイントをした、見覚えのある男が立っていた。
「天元か。蝶屋敷で使う薬が切れたらしいのでな。カナエに買いに行かされた」
俺は目の前の男――音柱の宇随天元にそう答える。
「はっはっはっは!お前お使いに行かされてんのか!派手に面白れぇ!」
天元が大笑いする。そこまで笑うことか?
「そういうお前はどうしてここにいる?何か買いに来たのか?」
「腹痛てぇ……ここに来た理由?もうすぐ嫁の誕生日だからな。何かいいもん探してたんだよ」
結婚していたとはな。まああり得ぬ話でもないか。
「そっちのほうで探してたらよ、なんか派手に二枚目な色男が向こうのほうにいるって女たちが話しててな」
宇随が後ろの方向を指さしながら話す。かっこいいやつ?
「で、その派手に二枚目な色男とやらはどこにいるのだ?」
そう聞くと、天元はマジか、といったような表情をする。
「え、わかんねえの!?お前だよお前!!!」
「俺か?」
別に俺はそこまでかっこいいとは思わないがな。どちらかというと優男なイメージのほうが強いと思うのだが。
「お前自覚ねえのかよ……」
ない。
「ったくお前……そのうち後ろから刺されるぞ?」
「くはは。俺の背後をとれるような奴か。そんな奴がいるなら、ぜひそいつに背中を刺されてみたいものだ」
「だめだ派手に話にならねえ……」
なぜか天元は諦めの境地に入ってしまった。話を変えるか。
「天元、ここらの店でチーズやマカロニといったものを売っている店はあるか?」
俺は天元に問う。
好物であるキノコグラタンを作りたいのだが、その材料であるチーズやマカロニを売っている店が存在しない。
この町を俺よりよく知っている天元ならばもしかすると知っていると思ったのだが、
「いや、知らねえな。っていうかそのまかろに、ってなんだ?うまいのか?」
まずマカロニを知らないという始末。どうするべきか。
「まかろに、とかいうやつは知らねえが、欲しいやつがあるなら御館様に頼んでもいいんじゃねえか?」
すると、天元がそんな提案をしてきた。
「頼んでもいいのか?」
鬼殺隊の長である産屋敷輝哉はその立場上多忙のはずだ。そんな鬼殺隊の一隊士のためにそこまでしてくれるはずがない、そう思っていたのだが。
「いいんだよ。御館様は俺たちをとても大事にしていらっしゃる。それに、柱は好きなだけ給料をもらったりも出来るんだぜ?柱じゃないがそれ並みの立場をもらっているお前だ、御館様も喜んで引き受けてもらえるだろう」
そうか。ならば輝哉に頼むとしよう。ついでに、ポルチーニやマッシュルームといったキノコも頼むとするか。グラタンを焼くかまどは、意外や意外、蝶屋敷に取り付けてあった。
「そうか。なら頼むとしよう。どうやって頼めばいいのだ?」
この世界では<
「んなもんお前、鎹鴉を使えば……そうかお前まだ自分の鎹鴉持ってねえのか……」
鎹鴉?ああ、あの喋るカラスか。俺の世界では使い魔としてフクロウやハヤブサを使っていたが、この世界ではカラスを使うのかと思ったものだ。
そもそも、俺たちがフクロウやハヤブサを使い魔として使えるのは魔法の力あってのことなのだが、この世界では人間はそういった魔法は使えない。
長い時間をかけてカラスに教え込んできたのだろう。
「仕方ねえなあ……俺の鎹鴉を貸してやるよ。ほれ、紙と筆」
そう言って天元が紙と筆を俺に渡してくる。
「いいのか?」
まさか俺に協力してくれるとはな。
「それくらい別にいいじゃねえか。その代わり、そのまかろに?とかいうやつが来たら俺にも食わせろ」
そのくらいなら別に構わないがな。
俺は紙に、モッツァレラチーズと、マカロニ、そしてポルチーニ、エリンギ、 マッシュルームを蝶屋敷に届けてもらうよう書いた。
「これでいいか?」
俺は天元に紙を渡す。
「おう」
天元は鎹鴉を呼び、その足に紙を括り付けた。宝石で自らを飾り付けているとは、天元らしいカラスだな。
「そんじゃ、頼んだ」
そのまま鎹鴉は明日の方向に向かって飛び立っていった。
「ところで天元、お前は確か音の呼吸の使い手だったな?」
そんなことは当然とばかりに天元は首をかしげる。
「ああ。それがどうかしたか?」
「その音の呼吸、俺に教えてはくれないか?」
天元は、きょとんとした顔を浮かべる。すると、思いっきり笑い出した。
「はっはっはっは!!まじか?俺が?お前に?音の呼吸を?」
天元が俺に聞いてくる。
「ああ。とりあえずすべての呼吸を覚えようと思っていてな。ちょうどいい機会だ」
「すべての呼吸を!?お前どんだけド派手でおもしれえ奴なんだよ!?」
天元はまだ笑っている。このまま笑い死ぬのではないかというくらいに。
「いいぜ。お前のそのド派手さに免じて教えてやる」
天元の言うド派手さが何かは知らんが、とにかく教えてもらえるのはありがたい。
「それはありがたい。教えてもらうのは明日でいいか?できれば昼過ぎがいい」
「いいぜ。今日は嫁にプレゼントがあるからな。じゃ、また明日な」
「ああ。また明日、な」
そう言って、俺は天元と別れた。
次に覚えるのは音の呼吸か。どんな戦い方なのか、どんな技を使うのか、とても楽しみだ。
そういえば、カナエたちのことを言うのを忘れていたが、まあ明日来た時にわかるだろう。
そんなことを考えながら歩いていると、蝶屋敷に着いた。
「あ、アノス!おかえりなさい!」
「ただいま、カナエ。先ほどそこで天元とあってな。音の呼吸を教えてもらえることになった」
「そう!じゃ、その話とか、後で詳しく聞かせてもらえる?」
「もちろんだ。それと、薬だ」
俺はカナエに薬を手渡す。
「ありがとう!ちょうど困ってたのよ~」
「お……おかえりなさい……アノスさん……」
すると、目の下に大きな隈をつけたしのぶがぐったりしながら現れる。
昨日から、一睡もせずにずっと訓練場を修理していたのだろう。
「しのぶ!?大丈夫!?」
カナエが驚いてしのぶに駆け寄る。
「姉さん……修理……終わったわよ……」
そういうが早いか、しのぶがカナエに倒れこんだ。
「あわわわわわ……どうしよう、アノス!?」
カナエは取り乱している。まったく、いつもはきちんとしているのに、こういうことになると途端にポンコツになるな。
「よくしのぶを見ろ。寝ているだけだ」
「えっ……」
カナエが腕の中のしのぶを見る。
「すう……すう……」
しのぶは寝ていた。疲れが極限に達したか。
「全くしのぶは……。ちょっと待ってて、アノス。先にしのぶを寝かせてくるから」
「ああ。それと、カナエ」
名前を呼ばれ、カナエが振り向く。そのカナエに、明日の予定を告げた。
「明日からお前たちに稽古をつける。楽しみにしていろ」
小説ネタを書いてみました。店主許すまじ!
音の呼吸取得のフラグが立ちました!
そして、明日から地獄の特訓開始!