テオの襲来から3日、ようやっと沖奈市に行く算段がついた。…一応逃げたと思われたくないから昨日ベルベットルームで一週間ほど来れないかも知れないという報告した。なお
「心配せずとも扉はあくまでも入り口の一つに過ぎません、貴方様の近くに現れるでしょうし、何より私たちは何時でも招く事ができます」
というありがたーい金言をいただいてしまった。
「それじゃ行ってきます。俺が居ないからって散らかさないでくださいねキョウジおじさん。」
「わーってるよ。可愛げ無くなりやがって…誰に似たんだか。」
「洗面台行けば鏡あるよ?まぁ行きたくないって言ってた本家に連絡入れてくれたりしたのは感謝してるよ。…けど俺を預けたら天城屋旅館でまったりプランはどうかと思うんだよね。」
「げ…そこまで読んでやがったか。ほらほら早く行ってこい、電車間に合わんぞー」
「まぁいいや、行ってきます」
「やーっと着いたか。まだちょっと時間あるな…っとここってあのたっけーメニューのある喫茶店シャガールか?どうやったら5000円も使えるんだよな…まぁいいか。せっかくだし普通のコーヒーでも頼んでルブランと比較してみるか。」
なるほど、たしかに落ち着く系統ではあるな。ここもルブランもいいところだ、これは好みの問題かも知れんな。
さてと、そろそろお迎えも来てるかなっと、お、あれか。
「ありがとうございます、葛葉リョウスケです。お迎えの方ですよね?」
「おー、君がリョウスケ君かい?キョウジから聞いているよ。なんでも本家に行ってみたいんだって?僕が言うのもなんだけど古いだけの家だよ?本家とか言ってるけどさ。ほら乗った乗った、ここからもうちょっと車でかかるからね。」
車に押し込まれて小一時間ほどしたころそこそこ立派な道場が見えてきた。
「ここ、ですか?」
「そう、由緒だけは正しい葛葉流の道場さ。昔お役目みたいなのはあったらしいんだけどいまはこの道場と流派しか残ってないのよ。その辺は俺より親父の方が詳しいからさ、そっちに聞いてくれるかい?」
「わかりました。ありがとうございます。」
そう言われて道場に入るとそこには初老と言うには失礼なくらい若々しい男性が座っていた。
「君がリョウスケ君かの?なんでも我が家の歴史に興味があるとか…ひょっとして伝わっているお役目の事かな?だとすると儂はそのお役目に興味を持った君に興味がある。なんせそのお役目を信じとるやつはほとんどおらんのだよ。なんせ胡散臭いとキョウジの奴もなかなか寄り付かん。とにかくしばらくおるのだろう?おいおい話そうではないかね。」
「はい、お世話になります。俺もお話がしたくて訪ねたので。あと、流派が有るってのは知らなかったのでそちらの鍛錬とか体験出来たりしますか?」
「おお!なんじゃい入門希望があるのかの?最近はとんとすくのうてなぁ…興味を持ってくれるだけでも嬉しいのぉ。となれば自己紹介せねばならまいて、儂は葛葉流古武術の当主をしておる葛葉ライゴウじゃ。先程迎えにやったのが倅の宗一じゃ。」
「よろしくお願いします。運動経験はすこししかないんですがかまいませんか?」
「かまわん、始めてみようと言う心意気が大事である。リョウスケ君や、何かなりたい物でもあるのかね?」
「当主の方に武術ならなんでも良かったって言うのは失礼なんですけど、タイミングが良すぎたのが一番ですね。筋トレとか座禅みたいな自己鍛錬のやり方って調べてみてもイマイチわかんなくってですね…」
「…まぁその辺もおいおい話してくれるのかね?三四日ほどおるって話じゃったがやれるだけのことはやろうかの。とはいえ1日身体は動かせんからの、やり遂げたら褒美にいい温泉に連れて行ってやろう。付き合いがある旅館なんじゃが近くでのぉ。可愛らしい女将までおるんじゃよ」
「…天城屋旅館ですか?」
「ほ?知っておったか。うむうむ、有名になってきたもんだの。」
「キョウジおじさん来てたら面白かったのに…命拾いしやがったな」
「まぁ今日は遠くから疲れたろう。飯を食って休むと良い。明日から早いぞ」
「は、はい、ありがとうございます。」
さーて、明日からの練習頑張らなきゃな。まさか天城屋旅館連れてってもらえるとは思わなかったけど…色々打ち明けるならソコかなぁ?どこまで話せばいいんだろうか…。まぁなるようにしかならんな。
キャラの名前が一番難産でした…
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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