葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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100話達成したので初投稿です


これも一つの悪魔交渉

雅さんは概ね好意的だったから良かったな。次に訪れるのは春休みになりそうだけどその時には是非とも色々と収穫を得たいものだね。

 

 

さて、アメノウズメが祀られてる神社…京都だと車折神社の中に祀られてるみたいだな。それも芸能、芸事の神様として。そうなるとあの人を呼んでおいて良かった。

 

「おお!リョウスケ、久しぶりやなぁ。なんかアンタと関西で会うのも変な感じするなぁ」

 

そう。ヒナコさん。関西生まれで日本舞踊の大家の生まれで自身も踊りの様な芸事に熱心な合気道部時代の先輩。これほど都合がいい人も中々いないよね。

 

「…なんやの、ウチについて変な事思とる気ぃするで」

 

「いやいや、すいませんわざわざ呼びつけちゃったみたいで申し訳なくって」

 

「…まぁ、ええけど。ウチかて誘ってもらわんかったら中々足運ばへんかったやろし。せやけどアンタも物好きやなぁ、ウズメはん詣したいって」

 

「いやぁ、ちょっとたまたま興味持つきっかけがありましてね。うちの修学旅行って京都じゃないですか、せっかくという事でね。ヒナコさんはまさかっていうくらいの気持ちで声かけたらオッケーもらってびっくりですよ」

 

「まぁウチも偶々実家おる時期やなかったら来てへんけどな。ほな案内したるわ」

 

 

 

 

なるほど慣れてるというだけあってヒナコさんの案内は実に為になるモノだった。ガイド形なしだな。

 

「ほんで、ここがウズメはんのお社やで」

 

「ここですか。…とりあえずって言い方は失礼かもしれませんけど、お参りしましょうか」

 

「せやな」

 

 

さて、ピクシーが言う様に分霊が仲魔で、祀られてる所に行けばアクションが有るかも知れないという話だったがどうだろうか…

 

 

 

 

『あら、懐かしい気配がするかと思えば…葛葉の系譜に連なるモノかしらね』

 

「なっ⁉︎」

 

『安心なさい、今貴方の考えに割り込んでいるだけだから。終わってみればあっという間よ』

 

「…なるほど。では改めて。俺は葛葉リョウスケ。先代…と言っていいのかはわからないけど、葛葉の知識は俺が引き継いだ事になってる。ピクシーに貴女が仲魔にいた事を聞いてね、これも縁かと思ってお参りに来たんだ」

 

『あら、あの子…そういえば最後まであの人に付いて行ってたわね…。そして葛葉の退魔師がわざわざ訪れたという事は…』

 

「ええ、何度か悪魔と戦っています。もちろんピクシーともいっしょに」

 

『それだけじゃ無さそうね。…なんだか貴方の身の内からものすごい気配を感じるわ』

 

「俺自身の精神を投影して戦う術、ペルソナ召喚を使っています。…最近は降霊術とか憑依術って表現する方が近そうですけど。そしてその投影した時に現れるのは俺の場合はアスラおうです。その気配でしょうかね」

 

『うーん、阿修羅ねぇ…言われるとそんな感じかしら?まぁ本題は私を仲魔としたいという事よね?』

 

「ええ、現状仲魔もピクシーだけ…俺が倒してきた悪魔も言葉が通じる様な悪魔も今のところ出会って無いんです。そんなわけで葛葉ライドウさんの仲魔を訪れているわけです」

 

『そうねぇ、私としては頷いてあげても構わないんだけど…仲魔になるとしても分霊を一つ連れて行ってもらうだけだしね。でもそれじゃあここで芸事の神様としてはツマラナイわよね?』

 

「…な、何をお望みで?」

 

『一緒に来た女の子、踊りが上手なんでしょ?貴方と仲も良さそうだし…その子の踊りで私が満足出来たらってのはどうかしら?』

 

「本気ですか?」

 

『あら、私の神話なら有名でしょう?それに…神楽みたいなものだと思えば不思議じゃないわよ。それにここなら奉納神楽もあるからちょうど良いわよ?』

 

「お、お願いしてみますのでお手柔らかに」

 

『あ、あと帰るまでに私の御札授かって帰りなさい。流石にここで封魔管に入るのも目立つからそれに私の御霊を分けておくから…そして私の社の運営に貢献なさいな』

 

「…俗っぽい」

 

『何言ってんのよ人の心から生み出された私たちが俗っぽいのはヒトが俗っぽいからよ。それじゃよろしくねー』

 

 

はぁ、中々にとんでもない事を頼まれたなぁ。でも言ってしまえばほぼノーリスクの悪魔交渉かな。イノチを吸わせろだの宝石よこせだの言われるよりも難易度はマシか。…ヒナコさん居なかったらどうなっていた事やら

 

 

 

「…スケ、…ョウスケ、リョウスケ‼︎」

 

「は、はい⁉︎」

 

「アンタ、偉い熱心にお参りしてんのか思ってたらぼーっとして。疲れとるんか?」

 

「あ、あはは、大丈夫ですよ」

 

「気ぃつけや?」

 

「ありがとうございますね。…あ、ヒナコさんここって奉納神楽なんてあるんですね」

 

「えらいまた急やなぁ、せやで。そらウズメはん言うたら天岩戸伝説でも踊りで有名な神さんやからなぁ。神前で舞うのもお供えになるんよね」

 

「…やらないんですか?」

 

「この流れでウチが⁉︎」

 

「いや、ほら、なんだかんだヒナコさんの舞って見る機会無かったじゃないですか、見たかったんですよね。…だめですか?」

 

「えぇ…、そんな事考えて無かったわぁ…。しゃあないなぁ、九条の踊り見せたろか‼︎」

 

「おおヒナコさんカッコいい‼︎」

 

「ほな、ちょっと申し込んで来るわ」

 

 

 

 

まさか本当にオーケーが貰えるとは…。それに、この神社もそういう芸事の奉納を受け付けてる所を見ると芸事の神様なんだなぁ。

 

 

…そういえばヒナコさんってデビルサバイバーの世界でも神様に踊りを披露してたような?シヴァだったっけか。インド神話の超大物ですら満足させた舞踊家になれるヒナコさん…アメノウズメにはどう見えるかな?




作中の神社に奉納神楽は本当にあるかどうか知りません、この世界特有のイベントだと思ってください


新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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