「さて、何があったのか説明してくれるかな?」
要領を得ない真次君の説明じゃ話が掴めなかったからな。とりあえず落ち着いて話をしてほしいものだね。
「あー、ついこの間の話何スけど…、俺らが影時間でパトロールしてた時の事でして。…美鶴とかアキにゃ向いてない場所ってのがあるじゃないっすか」
「あー、そうだねぇ。真面目そうなあの2人には厳しそうって言えば…繁華街辺りかい?」
「そうっす…。影時間つっても美鶴にゃ近寄らせない方が良いでしょうし、アキも苦手そうなんで」
「いい判断じゃない?その辺のフォロー出来るようになってていい事だね。で…その影時間で何があったのかな?」
「そうそう、そこにシャドウに追っかけられてた親子が居たんスよ。もちろんシャドウはぶっ飛ばしましたよ?最近は制御も大分落ち着いてたんでシャドウ戦には何の問題も無かったんスけど…」
「なるほど、その子供に懐かれた…って事か。影時間って適性無いと記憶が消えるって話だったよね。じゃ、その子…」
「…多分そうっスよね。ペルソナ使いの素質アリかどうかまでは分かんないっスけど、影時間の適性はあると思いますねぇ」
「だろうね。その…その子の親の方は?」
「母子家庭みたいだったんですけど、ソッチはなんともっスねぇ。…どーしたらいいんですかねぇ」
「うーん、まぁ、その襲われてた繁華街の辺りに住んでた母子家庭かぁ。放置はダメだろうなぁ…。少なくとも影時間の影響範囲外に住まわせるくらいしないとマズいだろうな」
「あ‼︎そうっすよね…やっべぇ、考えてなかったぞ」
「今まではどうしてたんだい?」
「記憶もちの被害者が初めてなんですよねぇ。いつもの被害者なら
「ペルソナの素質有りそうな子をむざむざアッチの手の内に送り込むなんてバカな事ないよなぁ」
「でしょう?親子の救助をしたって話は美鶴に言ったんスけど…記憶残ってるって話はまだセンパイにだけっスよ」
「うーん、仕方ない。とりあえず美鶴ちゃん呼ぼうか。幾月を頼らないならあの子から武治さんにお願いするしかない」
「…そっスね。じゃあ、お願い出来ますかね?」
「うん。……あ、美鶴ちゃん?今時間ある?…いける?ちょっと相談事あるんだけど…今渋谷のいつもの店にいるんだけど、来れない?あ、ホント?ありがとう。…うん。…じゃあお願いするよ。はい。…大丈夫、すぐ来るってさ」
「…俺いる事ワザと言わなかっただろアンタ、やっぱコエー人だよ」
向かいの高校生が何か言っているが聞こえないな。さーて、すぐ来るって言ってたし、あの子の性格からしてホントにすぐ来るだろ。
「お待たせ致しま…し…た……、なぜここにいる荒垣?」
「おや、真次君がいるって事を言い忘れていたか。ゴメンよ美鶴ちゃん」
「…アンタくらいだよ、美鶴をからかって無事なのは…」
「うるさいぞ、荒垣」
「まぁ、君らの仲も4月の頃からするとホント見違えたねぇ。うん。いい事じゃないのさ。さて、呼び出したのは他でも無い…真次君、説明しなよ」
「リョウスケさんの相談では無いのですか?…荒垣なんの話だ?」
「あー、まぁ、そうだな。俺が説明すんのがスジか。こないだ救助の報告した親子いたろ?一応あの後確認に病院へ行ったらよ、そん時のガキにお礼言われたんだ。言っちゃなんだがよ、俺はこんなナリだ。ガキなんて怖がって滅多に近寄っちゃこない。それでもそのガキは俺に向かって礼を言ったんだよ…
「…まさか⁉︎」
「ああ、センパイもおそらくはペルソナの素質アリなんじゃねぇかってさ。俺1人じゃ分かんねぇからセンパイに相談したら、お前を呼び出したんだよ。だから俺が居るんだ。……言わなかったのはこの人のイタズラだろ」
「なっ⁉︎…リョウスケさん、私を余り揶揄われますといつか痛い目にお会いしますよ?」
「おお、冷やっとするねぇ。…でも話易かっただろう?」
「そりゃ、神妙な空気よかぁマシっスね」
「むぅ…」
「ほらほら、これから方針を固めないと。一度でも襲われた人たちなんだ、次がないとも限らないだろう?かと言って毎日警戒しに行くのも大変だ。さ、話し合いを始めようじゃないか」
ついつい美鶴ちゃんはからかってしまうんだよなぁ。大分雰囲気も柔らかくなって来たってのも有るからかな?ま、それよりも天田親子だよ。入院の手配とかは流石に幾月がやってるだろうから現時点ではまだ被害者親子って認識でしかない。それをどうやって警戒されずに離すか…考えないとな。
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