「うわー、こうして此処に帰ってくる事を懐かしく思えるなんて…ふっしぎー‼︎」
「そうね、私もほんと久しぶりね…。ライドウ君からお別れ告げられて以来かしら」
俺はピクシーとアメノウズメを蔵の地下にあったあの部屋に連れてきた。
「とりあえず封魔管は遺してもらった分しかないからなぁ…。仲魔をガンガン増やすわけにも行かないんだよ」
「あー、そんな事言ってたわねぇ」
「あら、そんな貴重な封魔管の枠に選んでもらえたの?」
「それについては巡り合わせ…かな?前にも言った様に状態異常に対応できる仲魔が欲しかったのと…仲魔になってくれそうな候補をピクシーから聞いて、たまたま祀られてる場所に行くことが出来たからなぁ」
「それはまたすごい巡り合わせね。おかげさまでいいモノ見せてもらえたのね」
「リョウスケちゃん、なんかやったの?」
「ん?あ、ああ。ウズメに仲魔になる条件を付けられてな。たまたま知り合いの日本舞踊家と一緒に行ったらその人の踊りを奉納する事だったんだ。それがたいそうお気に召してもらえた様でな」
「へー、そんな事してたんだ。アタシも見たーい」
「あー、今度その人…ヒナコさんが踊る時こっそり呼ぶから」
「私もいいわよね?」
「…ウズメくらい存在感あると厳しいかも。あ、今の世の中録画とか簡単に出来るからさ、それでかんべんしてもらえないか?」
「録画?なぁに、それ。ウズメん、わかる?」
「あー、たまにウチの神社に来てたわねぇ。うーん、ピクシーに説明するなら活動写真よ。…たぶん」
「活動写真‼︎リョウスケちゃん、そんなの撮れるの?」
「そうだなぁ、ライドウさんと動いていた頃に比べたらそれこそ誰だって撮れるな」
「へー、すごいのねぇ。…アタシ達も映るのかしら?」
「えー、ピクシーそれは無理じゃ無いかしら?」
「どうだろう。そんな未来も遠く無いかも知れないな。ほら、ピクシーはデータ採りに付き合ったフミさんを覚えてるだろ?あの人ならそんな技術を作ってくれると思う。分析するにしても歪みとしか認識できないより映像で姿が見える方が捗るものもあるだろうし」
「んー、よく分かんないけど…楽しみにしてればいーの?」
「…ははっ、そうだな。そんな未来も近いってこった」
「ウフフ、ほーんとついて来てよかったわぁ。そう言えば…リョウスケ君、貴方、葛葉流の技あんまり教わってないの?」
「あー、ほら、ライゴウ爺さんに伝わってる葛葉流ってあくまでも対人を想定した技しか無いと言ってもいいレベルなんだよ。ま、これでも十分古流剣術としても変わってるんだけどさ。とにかく教わってないというより道具みたいに残ってないんだ」
「あらそうなの?ピクシー、対策に私を出したのもいいけど、あの子いたじゃないの、テングのクラマ君」
「クラマ…クラマ…って、あー‼︎そうそうクラマテングね‼︎あはは、すっかり忘れちゃってたわ…」
「クラマテングか。クラマって名前を冠してる位だしひょっとして京都か?」
「そうね。私からするとご近所さん見たいなモノだったし。…でも京都ならあんまり行けないかしら?」
「いや、ちょうどいい。実は京都でウズメに会いに行く前に訪れた場所…峰津院家にまた春休み行くことになってる。つまりまた京都には行くのさ」
「あら、バッチリじゃない。クラマ君は教えたがりだし。ほら、ピクシーライドウ君がちっちゃい頃良く吹っ飛ばされてたでしょ?」
「そうだっけ?…そんな事あったような」
「貴女…まだ寝ぼけてるの?あの時より随分忘れっぽくなってるわよ」
「あはは…」
2人の会話をよそに俺はクラマテングの情報について考えていた。俺自身のパワーアップに繋がるような仲魔候補か…。実現するとこれは大きいだろうな。実際技の面では頭打ちって程でもないけど実際に悪魔と闘ってない爺さん達には教えられない様な技が多いみたいだからな。
「ちょっとー!リョウスケちゃん、聞いてるのー⁉︎」
「あ、悪い、考え事してた」
さて、そろそろ上に戻るか。
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
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キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
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ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
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ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」