葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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毎日投稿する人を尊敬しているので初投稿です


簡単に聞こえること程難しい

……何かあるかも知れない、あったらいいな位の理由で訪れてみた葛葉本家だが実際のところ道場で訓練のやり方を少しでも教えてくれるってだけでも儲け物だったな。なんせペルソナの力を使おうと思っても十全に発揮できるほどの身体能力も精神力もまだ備わってないんだ…イゴールにも言われたように付け替えるほどの余裕もないってことを考えたらだ、異世界にぶち込まれた時にペルソナは何もできないって事なんだ…もちろんこれはゲームでもないんだ、ペルソナを発現させてぶん殴るってことも出来るには出来るだろう。けれどもそれはそれで俺の身体にどんなフィードバックがあるかもわからん上に現状簡単に試すことができないからな。そんな中でも出来ることなんて手探りでも何でもいいから色々試したかったんだよな、そして訪れたいと思っていた葛葉本家で武術を教えているんだ。けどなぁ、ここまでタイミングがいいと作為的な物感じるなって言っても無理があるよなぁ…かと言って他にツテも無いからなぁ。まぁまだライゴウさんには体験してみたいって話しかしてないんだ。それに本格的に入門しようと思ってもここまで通いってハードルは高いんだよなぁ…。やるなら長期休みで泊まり込み位しか無いよなぁ。これ以上は考えだけ進めてても仕方ないか。やめだやめ!今日はもう寝ようか。

 

 

 

「おはようリョウスケ君、昨日はよく眠れたかな?若い子に指導ができるって親父も張り切ってるよなぁ、ノリノリで準備してたけど慣れてない子にはこの時間早いでしょ?無理なら無理って言ってやらないとダメだよー。」

 

「あー、まぁちょっとびっくりしてます。なんか、お寺の修行みたいな雰囲気してますよね。」

 

「なるほどね、あながち間違ってないかも。ウチの葛葉流ってなによりも最初教えるの瞑想の方法なんだよ。やり方は座禅とかその人に合った方法探すところから始めるのよ。ここって絶妙に通いにくいからねぇ。興味持ってくれて門下生になりたいって人の為にもまずはウチに必須な技能でもあるし試金石として自分だけで続けられるかってのを見る為にちょうどいいのよ。」

 

「おうおう、宗一、儂の役割を取りおって。せっかく色々説明しようと思っておったのに。年寄りの楽しみを奪う酷い奴よの」

 

「親父がはしゃぎすぎたのが悪い。だってアンタ、起きる時間しか伝えてないでしょうに…」

 

「……それを言っちゃあいかんぞ宗一よ。…しまらんがリョウスケ君や、普段着でもかまわんから道場へ行こうかの。」

 

「わかりました、えーっと、ライゴウさんの事はなんてお呼びすれば?」

 

「そうじゃの、まぁ師範じゃ固すぎるしライゴウでも爺さんでもかまわんぞ」

 

「ライゴウ爺さんでもいいですかね?…なんだかんだ付き合いも長くなりそうな気がするんです。」

 

「ふーむ、ま、その辺もおいおいじゃ。焦る事はなかろう。」

 

そして道場へと向かう。道場はすこしひんやりした空気でいっぱいだが

重い感じはしない。すこし神聖な雰囲気すら漂っている。

 

「さてと、始まるとしようかの。リョウスケ君には葛葉流のおこりについても話した方がよかろうの。宗一の奴から少し聞いておったかもしれんが、葛葉家は退魔の家系でもあったんじゃ。今の世では考えられんかも知れんが人ならざる物によると思われる物を解決するお役目を担っておった。その辺の仕事は明治期に終わりを迎えてしもうたらしいがの。その中で使っておった技術でも途絶えるといざと言う時ロクな事にならんという事らしいの。」

 

「…そんな所まで言って良かったんですか?まだ体験生の段階ですけど。」

 

「不思議な事になぁ、葛葉の名を持つ者でここを訪れる者は大抵何かに巻き込まれよる。そこまで多くはないがの。かくいうキョウジの奴もなんか言うとったの。だからじゃろうかここに寄り付かんのよ。」

 

「キョウジおじさんもそんな事が…探偵って事で色々巻き込まれやすいってだけじゃないんですね。」

 

「まぁあやつはあやつよ。単純に間と運が悪いのよ。と言う事での、葛葉流は心構えから入る事が多いの。それに他流試合とかやっとるわけでもないからの、技術的な話は二の次よ。ま、ウチの心構えを弁えた上で他の武道やる分には一向にかまわんから学校のクラブ活動で剣道とかに携わってくれると指導者としては嬉しいのぉ。」

 

「なるほど…。では、短い間ですが今日、明日とよろしくお願いします。」

 

「固いの。気合は見事じゃが瞑想はリラックスが重要じゃぞ。もっと力を抜く方が良い。やらねばならんという観念よりも日常の延長位の気持ちでやる方が良い。まぁまずはぼーっとしてみるが良い。そして次に目を閉じて自分の心から聴こえてくる声に耳を傾ける。最後はその声と対話をする、つまりは内なる自分と向き合うということじゃの。極意というには大袈裟じゃがゴールではあるの。この向き合うという事を繰り返す内に精神は鍛えられる。なんせ自分の心内を把握している内に見たくない所まで見てしまうかもしらんが続けてるには必ず乗り越えられる。まぁ考えすぎない事も大事なんじゃがやってみるかの。」

 

やってみるか……………




リョウスケ君は頭でっかち理論派なので瞑想が一番苦手かも知れません

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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