「あけましておめでとう」
「おめでとうございます」
「去年もよう来てくれたの。毎度言っておるが見違える程成長したのぉ。全く、すっかり成長してしまって儂らには教える事も殆ど無くなってしもうたわ」
「いえ、たまにしか来ない俺に色々と良くしてもらって何よりですよ」
「ほんとほんと、もうリョウスケ君が継いでも良いんじゃないかな?」
「あはは、それはどうなるか分かんないですねぇ。
「何を今更、いつでも帰って来なさい」
「あはは、そうそう。親父の言う通り。君なら歓迎だね」
「…ありがとうございます。色々と…今年もお世話になります」
「うむ」
いや、ほんとあったかい人達で良かったよ。実家と呼べる場所があって、そこにいつでも帰ってきて良いと言われる。ありがたい話だ。
この冬休み、俺が葛葉神社に滞在して得られた…と言える程の事は、強いて言えば改めて本拠地として認識できたという事とクラマテングについての情報を得た事か。たしかに武術に関しては悪魔を狩ってる恩恵と言って良いのか分からないが、身体能力が向上してるから此処での稽古は少し頭打ち気味なのは間違いないからな。ま、元々精神鍛錬に重きを置いてたらしいからそういう意味でも仕方ないかも知れないな。かと言っても此処はもう実家だからな。別に稽古が目的で無くとも帰って来ればいいな。
冬休みは短いからな。休みボケなんて出来る前に学校が始まった。あ、ダイチさんが居る。せっかくだし挨拶しとくか。
「あけおめー」
「明けましておめでとうございます、ダイチさん。もうすぐセンター試験でしょ?大丈夫ですか?」
「ゔっ…、準備はやって来たんだけど、不安は無くなんないなぁ」
「まぁ、落ち着いてくださいよ。ほら、俺たちは落ち着く方法知ってるでしょ?」
「おお!そうだったなぁ。たしかに…」
「本番はそうやって落ち着いてくださいよー」
「ありがとなー」
ダイチさん、相変わらずだなぁ。あの人らしいけどさ。あ、美鶴ちゃん達だ。
「やあ、あけましておめでとう」
「ちーっす、あけおめっす」
「あけましておめでとうございます。おい、荒垣なんだその挨拶は。一年の計は元旦にありと言うだろ、新年の挨拶を疎かにするな」
「あけましておめでとうございます、今年もスパーお願いします」
「あはは、まぁ、美鶴ちゃんもそんな気にしなくっても良いよ」
「いえ、此処で締めておきませんと弛みっぱなしですのでそうはいきません。私ももうすぐ生徒会に入る事になっておりますから、こう言う目の届くところから始めようと思います」
「だってさ、真次君、少しは美鶴ちゃん見習ってみたら?」
「いやぁ、俺にゃ固苦しいのはどうも性に合わねぇんすよ…」
「あ、そうだ、あの親子だけど…何か動き合った?」
「あー、どうにも母親の体調がまだ良くならないみたいでしてねぇ、ガキも病院から遠くない施設で預かって学園に通ってるみたいっすよ」
「ふーん、随分詳しいね真次君」
「えっ⁉︎あ、いや、その」
「なんだ、アキ、偶に面倒みてやってる事を言ってないのか?」
「荒垣の料理なら好き嫌いなく食べれるって喜んでたじゃないか」
「ふふ、心配要らなかったかな?真次君もちゃんとお兄ちゃんやってるじゃない」
「…ケッ、俺ぁ先行きますよ‼︎」
「不器用な照れ隠しだこと…」
「でも先輩と会ってからシンジは随分丸くなりましたよ」
「明彦、丸くなった…というより我々も少しだけ大人になったんだ」
「…ああ、そうだな」
「何だよ、新年早々誉め殺しか?ダメだね、俺まで背中痒くなりそうだ、また週末にでも詳しい話聞かせてくれる?」
「もちろんです」
「俺はいつでもスパー待ってますんで」
「ははっ、考えとくよ。じゃあね」
うん、彼ら3人も随分頼もしくなった。これなら彼らもキチンとペルソナ使いの後輩を導いてあげられるだろう。…問題児が居るなら一声くらい掛けてもらっても良いんだけどね。
ちょっと時間が飛び飛びで申し訳無いです。
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