「いや、恥ずかしいね、年甲斐も無くはしゃいでしまったよ…」
「まぁ、仕方ないんじゃないですかね?色々と情報盛りだくさんでしたし。ピクシーとは話出来たでしょ?」
「そうだね、僕もびっくりだよ。しかも文明の利器とは恐ろしいね…」
「ワタシもびっくりだよー」
「ええ、ニンゲンの世界も進んだのねぇ」
「はは、仲魔の2人も驚いてますよ。研究を突き詰めればいずれ可視化出来たりする世の中もあり得るんですけど…」
「うん?そんな世界は乗り気じゃ無いのかい?」
「ええ。悪魔を認識できる人間が増え、そんな技術が開発されてしまった時、手に負えないような事件も起きかねませんからね」
「…なるほど。そんな世界は確かに恐ろしいか。そうならない為に僕たち退魔の家系があったんだろうけど、今じゃ見る影も無いからね」
「正直なところ、人が悪魔を知らないからこそ悪魔も力を持っていないと考えています。対抗策も少ないままに悪魔に力を与えてしまうとヘタをするとこっちの世界が異界に飲まれてしまいますからね」
「…そこまでの事態になりうるのかい?」
「リョウスケちゃん、そんな事まで考えてたのねー」
「ヒトが持つ想いの力ってのは微々たるモノですよ。けれど、ちりも積もればって言葉が有ります。山となった想いの力を糧に悪魔が力を付けるとどうなるかわかったモノじゃ無いですね」
「なるほど、悪魔に関する話で言うならリョウスケ君が第一人者だものね。そんな君が言うなら少なからずそうなる可能性があるんだね。世界の危機が少なからず有るって事でキチンと動いていて頼もしいよ。…ちなみになんだけど、その想いの力っていわゆる悪いヤツが使うとダメっぽいけど…いい神様に使って守ってもらうってのはどうなの?」
「その場合はガチガチの管理階級社会になりそうですね。西洋神話における善性神は秩序を好むんです。その秩序を乱す存在は全て悪になってしまうと思います」
「…それは本当かい?」
「リョウスケ君、よく分かってるわね、応仁の乱の頃なんて海の向こうからその手の尖兵が来て大変だったんだから…」
「あー、嬉しく無い事にアメノウズメから実体験の話が出てしまいましたね…、西洋宗教の渡来とともに悪魔の中でも衝突があったみたいです」
「それはまた凄い話だね…。現地神話を悪魔としてた
「かと言って個の力を尊ぶ荒神や争いを好む神が想いの力を糧にした場合は力こそ正義と言う理論がまかり通る世界になるでしょうね」
「…それに順応した人間が支配してしまいそうだね」
「そうそう、あんな乱暴モノが威張る様になっちゃったら大変なのよリョウスケちゃん」
「ピクシーはそんな悪魔と戦った経験がありそうですよ…」
「ふふ、リョウスケ君の悪魔…いや仲魔は随分と経験豊富だね。それでこそ葛葉家か。峰津院に遺っている技術で君の為になる様なのなんて有るのかい?」
「藁にもすがる…ってわけじゃ無いですけどやれる事が少しでも増やせたらなと思って来させてもらいました。本当にちょっとした事とかでも構いません。特に峰津院家
「…そうか。よし、じゃあウチの神社でやってる儀式でも手伝ってもらおうかな。はっきり言って僕の代では既にリョウスケ君が言う隠された意味が途絶えてしまってるかも知れないからね」
「わかりました。短い間ですけど、お手伝いさせてもらいます」
「うん、よろしくね」
遺されてきた伝統にはそれなりの意味があったりするもんさ。それを読み取る事が出来れば間違いなく力にはなるだろう。ま、今回だけで全部拾う必要もない。一通り手伝う事から始めますか。
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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