さて、封魔管も持った。お供えって程でも無いけど山コーヒーセットと一応お茶も用意した。鞍馬山へと向かいますかね。
鞍馬山とクラマテングの逸話といえばなんと言っても牛若丸…源義経を鍛え上げたテングだな。実際にテングだったのか山伏だったのかは今となっては分からないが日本人なら誰でも知ってる英雄とその師匠と言ってもいいような伝承だ。それにテングも悪魔…日本で言うなら妖怪としても無茶苦茶ポピュラーだしな。有名って事はそれだけチカラがある事に直結するのが悪魔の性質でもある。つまり…無茶苦茶強いだろう悪魔の所へと向かってるわけだ。ま、葛葉の縁があるし、ウズメの話からしても気性が荒い訳でもなさそうってのが実際に会うって決め手になったけどな。
それに目的地はテングにゆかりのある場所、祀られてる鞍馬寺…。山にあるとは言え、アクセス自体も葛葉神社と比べちゃ行けないくらい行きやすいな。
「ここが鞍馬寺か。…なあウズメ、何処の辺りにクラマテングが居るかわかるか?」
「うーん、ここのお寺はクラマ君の気配はするわね。でも、ちょっと弱いかしら。もう少し山奥の方が気配がするかしら。あら?…ふふ、そう言う事ね。リョウスケ君、少し道から外れるけれど私が案内するから安心してくれる?」
「ひょっとして、呼びかけでもあったか?分かったよ。どっちの方だ?」
「うん、このお寺の奥の方から上に登れるみたい。そっちの方ね」
「ちょっと住職さんに話聞いてくる。流石に何も言わずに奥には行けないしな。幸い、雅さんから名前を出しても構わないって言われてるから何とかなるだろ」
どうやらそこまで深い山でも無いってのもあるが割とテング伝説に興味があったり義経マニアみたいな連中が入山する事があるらしく住職さんはあっさりと構わないと言ってくれた。
そしてウズメを呼ぶ声に従って案内された先の少し開けたところに小さな石碑があった。
「これは…テングを祀ってるのか」
「そうだ」
「⁉︎」
「葛葉の末裔か?その血筋を見たのは久しいな。それにアメノウズメと…小うるさいピクシーまで連れてるじゃねぇか」
「クラマテングか…。あー、俺はたしかに葛葉家だ…葛葉リョウスケ。それと手探りながらデビルサマナーをやってるよ」
「ふうん、それで何だよ。こんな時代に。ライドウがもう戦う相手が居ねえっつーから俺はこっちに帰って来たんだが…」
「あら、随分な言い様じゃない」
「ゲッ、ウズメかよ…」
「何よ、私を呼んでおいてその言い方。大方クラマ君も暇してたんでしょ?ほら、ちょっと顔貸しなさい」
「クラマ、アンタってまだウズメんに頭上がんないのね」
「えーっと、どう言う関係?」
「まぁ、ライドウちゃんの所いた時にクラマとウズメんは
「そうね、仲良くしてたわね」
「俺の口からは勘弁してくれ…。で、なんでまた俺んトコに」
「まぁ、クラマテングも薄々分かっちゃいると思うが、東京で悪魔が出る事態になりつつあるんだ。出るって言ってもマガツヒまみれの異界が形成されてからの話なんだけどな」
「ふぅん、でも俺まで必要か?そいつらでも十分なんじゃねーの?」
「確かにピクシーもウズメは強力だ。俺がクラマテングに会いに来たのは葛葉の技を教えてはくれないか頼みに来たんだ」
「俺が技をねぇ…、ふぅん、面白そーじゃねぇの。葛葉の技ってのはちょっと気に食わねーけど」
「って事は良いのか?」
「つってもすんなり頷いても面白くねーわな」
「あら、勿体ぶるわね。クラマ君らしいけど」
「一応俺だって大妖怪だぜ?ちょっとくらいお供え物でもくれて興味引いてみなよ」
これも悪魔交渉か。何とか頷いてもらいたいな。…準備して来て良かったぜ
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
-
クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
-
キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
-
ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
-
ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」