瞑想って難しいんだなぁ…ライゴウ爺さんに教えてもらいながらあっという間に3日経ったけど上手く行ってる感全然ない。考えだけが進んでしまうのが悪いっぽいってのだけはわかったんだけどな…
「おいおい、焦りすぎだの。たった数日でマスターされたら指導者の意味も無くなってしまうからの。リョウスケ君が焦るには君しかわからん理由があるんじゃろうの。年寄りの戯言と思って聞き流しても構わんが、人間やれる事なんてその時までわからんもんなんじゃよ。おい先短いから割り切れると思われてしもうたらどうしようもないんじゃがの。」
カラカラと笑いながら声をかけられた。いつのまにか見られていたらしい…ちょっと恥ずかしくなってきた…。でもそうか、焦ってたんだな俺。それもあったばかりの人にも分かるくらい…
「どうしても考えだけが先走ってしまうみたいです。…これは俺の事話した方が良いんですかね?」
「ほれ、また焦っておる。そう言った決心は確かに重要じゃ。君はひょっとして困難が待ち受けておる事を知っているのかの?まぁ話そうとしてくれた辺りにあるんじゃろうの。まぁまだ話す必要は無いわい、しかるべきタイミングは必ず来るからの。そんな事より今日でもう帰ってしまうんじゃ、初日に言っておった温泉に行くぞ。おーい、宗一、車の用意じゃ!」
「焦りすぎ…か。難しいもんですね…。今日は温泉楽しむとしますよ。ちょっとずつでも意識変えられるようですね。」
「儂に言わせりゃまだ固いがの、一歩、いや半歩前進ってとこかの。ほれ、いくぞー。準備はええかの?」
「はい!宗一さんお願いします!」
「…まぁ準備してたからいいんだけどさぁ、親父ちょっと浮かれすぎじゃない?リョウスケ君も楽しそうだからいいけどさぁ。はぁ、乗った乗った、行くよ。温泉のあと駅まで送るからね。支度は済ませてあるよね?」
男三人で道場から天城屋旅館まで向かう。さっきあんな事言ったんだ、ここでうだうだ考えはしない、それよりも温泉だ。…色々楽しみだよ、ホント。お、着きそうかな?
「さーて、もう着くぞー。親父は風呂上がり飲みすぎんなよ。リョウスケ君は着替えだけで大丈夫だからね。」
「わかっとるわい。お前がおらなんだら飲む事も出来んかったから言う事は聞いてやるぞ。」
「…これはライゴウ爺さんが行きたかったんですね?」
「あ、わかる?理由つけて何かと行きたがるのよ。まぁいいところってのは全面的に認めるけどね」
「うるさいぞお前ら、儂は地元の名所に貢献する義務があるんじゃい」
ライゴウ爺さんの扱いが分かってきた気がする…いいや、旅館に入っちゃえ
「い、いらっしゃいませ。ほ、本日はようこそお越しくださいました。」
「ありがとう、ライゴウ爺さんが言ってた可愛いらしい女将さんは君の事だね?今日は日帰りだけどよろしくね。」
「おいおい、師匠である儂を放ったらかしていい身分じゃのぉ。今日はよろしくの雪子ちゃん。コヤツは儂の孫みたいなもんじゃ。ほれ、リョウスケ君も自己紹介しとけい。」
「葛葉リョウスケだよ。この爺さんとは親戚で道場でお世話になるんだ。といっても住んでるのは東京だから長期休みとかしか道場まで来れないんだけどね。よろしくね雪子ちゃん。」
「は、はい!よろしくおねがいします。それではご案内しますね。いいですか、ライゴウおじいさん?」
「おう、頼むぞ雪子ちゃん。」
雪子ちゃんに案内されて温泉へと向かう。いい旅館だわここ。…雪子ちゃんあれだけ似合ってると周りから期待されるよなぁ、そりゃプレッシャー積み重なったらシャドウも暴発するよなぁ…。焦るな焦るな…言われたばっかりじゃ無いか。問題が顕在化してからでも遅くは無いだろう…下手に夢を持たせる方が残酷な事になるかもしれんしな。俺ができるのは悩んでるなら相談に乗ってやるくらいだな。今は温泉はいるか。
「…まーたうだうだ考えておったのか?」
「いえ、温泉が楽しみなだけですよ」
「ならええがの。ほれほれ昼間の露天はええもんじゃぞ」
おー、すげー。この身体になってからここまでリラックス出来たこと無かったわ。気持ちいいなぁ。
たっぷり温泉を満喫した後お土産でもみようかと思って覗いた。ここいらの特産だろうか織物の商品が多く見える。すると雪子ちゃんが説明を始めてくれた。
「えっとね、これはね、巽屋のおばさんが作ったの!すっごい優しくてかわいいの作ってくれるの!」
「へー、巽屋さんっていい感じの作るんだね、そうだ、この色違いのしおりセット貰えるかな?お土産にちょうど良さそうだからさ。」
「はい!雪子もね、このしおりで本読むの好きなの!…うんしょ、お待たせしました商品です。えっと、1500円になります。」
「はい、1500円。ありがとう、今日は楽しかったよ。また爺さんに連れてきてもらうからね。」
「じゅーぎょーいん一同お待ちしております!」
元気いっぱいの雪子ちゃんに俺も元気をもらったな。にしてもいいお土産見つかったな。あそこの連中気に入ってくれたらいいけども…間空いたから機嫌を取りにいったわけじゃないんだぞ?本当だからな⁉︎
「ほれ、リョウスケ君気をつけてな。キョウジの奴にもたまに来るよう言うといてくれんか?」
「お疲れさん、田舎で大変だったでしょ?親父に気を使って何度も来なくても大丈夫だからねー。」
「いえ、本当にお世話になりました。間違いなく来てよかったと言えます。瞑想も続けます。高校のクラブか近くの道場も覗いてみます。…それから、またお世話になりに来てもいいですか?」
「おう、いつでも来るがいいぞ。」
「待ってるよー」
「短い間でしたが、ありがとうございました!」
さて、キョウジおじさんのところに帰ろう。まずは目の前にあるやれる事に取り組まないとな。まだ来てない困難に不安がっても仕方ない!
雪子ちゃんは10歳ですね。ダジャレがツボです。
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
-
クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
-
キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
-
ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
-
ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」