葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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寒暖の差が激しいので初投稿です


一足お先に…

夏休みはつい八十稲羽をめぐる問題について考えすぎたけれど目下のところ考えるべきはタルタロスの方だったな。もう一年とそこそこでなんとかしないといけないからな。ストレガの連中と幾月の動きが把握出来てないってのは後手に回る原因だわなぁ…。まぁ、真次君のトラブルを防いだ分そこの接触がイマイチわからなくなった所為でもあるんだが。

 

 

滅亡思想のストレガと自分なら制御できると思い込んでる黒幕気取り…どっちもどっちだなぁ。武治さんには改良型の制御薬と薬に頼らない方法をそれとなく流したんだがストレガの連中まではどうにも届いて無いっぽいらしい。タカヤとしても今更アフターケアされたところで、幾月としても紐付きを逃すつもりも無いってな思惑の兼ね合いだろうか。まぁ、武治さんがグループの黒いところを御しきれなかったのが悪い。そりゃあ助けられるなら助けてやりたいが、助かる気が無いってんなら骨を折る気にならんよ。

 

 

ここ2年ほどメメントスで活動してきて思う所もある。異界を生み出すほど集合無意識ってのは侮れないんだ。まぁ、数の暴力の恐ろしさもあるし、東京って土地だからこそ構成されたってのもあるんだろうが、タルタロスがもたらす影響はそこまで強いのか疑問ではある。シャドウの母体、ニュクスだったと思うんだが、たしかに概念を与えた存在であるならば強大な悪魔だと言える。実際、休眠状態でありながら異界の形成と現世の人間に影響を与えるだけの力があるんだからな。

 

けれども、それにしては範囲が狭いような気もするんだよな。無気力症候群にしても影時間に迷い込んだ一般人からシャドウが抜き取られてしまう…そんなところだろうか。まぁ、低く見積もってニュクスが到来することによって引き起こされる滅びを試すわけにもいかないしな。やれる事があるのならやるだけなんだが…、どんな事が出来るかねぇ。流石に影時間で活動できないなんて事は無いと思うんだが、どうにも入るタイミングが無かったのがな…。

 

 

…結局のところ来年タルタロスが動き出してからか。その時になるまで分からないってのは中々辛いな。出来ることも俺自身を強くする位しか無いな。うーん、物事の可能性を知っていたとて出来ることが備えるだけってのはもどかしい。まぁ真次君が離脱してない、明彦君や美鶴ちゃんがちょっと強くなってるってだけでもマシか。…スポット参戦するならそれなりに強キャラじゃないとがっかりだよな?不甲斐ないと後が怖いな。メギドラオン何発飛んでくるか分からんぞ…、受験終わったらすぐリハビリ出来るプラン考えなきゃな。

 

 

 

 

 

 

夏休みが終わったと思えば時間の流れは早い。去年なら修学旅行も有ったが今年は無いから余計にあっという間だ。大学の受験もいよいよだ。…国立大学でマイナー学部だからこそ推薦の枠が学園に来てるって素晴らしい。一般より3ヶ月位早く終わる可能性が出てきたんだから。コレに関しては桐条様々だ。…理事長にも一応感謝しておかなきゃか?うん、思う存分叩き直す事が俺なりの礼だと思ってもらおう。

 

 

「あ、葛葉君。貴方、大学受かってるわよ。さっき連絡があったから」

 

「鳥海先生、ホントですか?連絡、ありがとうございます」

 

「君は手がかからなかったから内申も良かったしね。…いけない、今のは聞かなかったことにしてね」

 

「あはは、ありがとうございます…。マイナー分野なんで枠も少なくて心配だったんですよ」

 

「そこはウチのブランドよね。それじゃ、また連絡があると思うから」

 

「はい、わかりました」

 

 

 

…備えあればという事で一般の準備もしていたんだがそれも要らなくなったな。やったぜ。という事で各所に報告と行くか。

 

「ま、お主なら当然じゃわな」

 

「ずりーなぁ、リョウスケもう勉強しなくていいんだろ?」

 

「それなりに課題はあるんだがな。ま、各地伝承とか十八番だからそこまで苦労はないな」

 

「…どっちもどっちだな。はぁ…早く俺もキャンパスライフを楽しみたいぜ」

 

 

芝原からは最早定形文をもらった。古牧先生は信頼しててくれたらしい。

 

 

「ブリリアント!おめでとうございます」

 

「…では、久しぶりにスパー、構いませんか?」

 

「アキ、順番おかしいぞ…。あー、おめでとうっす」

 

「あはは、ありがとう。明彦君らしいじゃないの。けど流石にサビ落としさせて貰いたいね。そしたら君たちまとめて久しぶりに相手しようじゃないのさ」

 

「うげぇ、アキ、要らねぇ事言いやがって」

 

「俺としては願ったり叶ったりですよ」

 

「ったく、お前たち、この場はめでたい話の場ではないか。それなのにお前たちと来たら…」

 

「何故だ?美鶴も随分と待ち遠しかったと言ってたじゃないか」

 

「なっ‼︎何を言う‼︎こ、これ以上変な事を言うなら処刑も辞さんぞ‼︎」

 

「ふふ、君たちも随分仲が良くなったな」

 

「…っ、先輩までおっしゃいますか‼︎」

 

「ごめんごめん、一年半前…君たちが入学してきた時とは随分雰囲気が良くなったんじゃないかと思ってね」

 

「…確かにアキがシャドウを舐めて掛かる事も減ったし、桐条のサポートも分かりやすくなったッスね」

 

「それを言うならシンジこそ連携を意識出来てるじゃないか」

 

「そうだな、普段もアレ位素直になれば荒垣にも可愛げがあると言うもの」

 

「チッ、うるせーぞ」

 

「ホラ、まただ」

 

「あー、そういえば一年生はどうなんだい?」

 

 

 

近況を話し合っている内に気になる事も聞いておこう。岳羽ゆかり…彼女はどうなんだろうか。彼女はハナっから桐条の関係者を恨んでると言ってもいい精神状態だからな。そこをひっくり返すにはしっかりした証拠が必要なんだが、それは屋久島に行かないとどうにもならないってのがな。他愛のない話ならともかく、武道系部活のよしみもあるとはいえ、ペルソナやタルタロスを知ってる人間に対して壁を作ってるだろうしな。

 

「単独行動は許可してませんね」

 

「岳羽かぁ…、危なっかしいッスね」

 

「そう…ですね、彼女とその父親の話は父上からも聞いております。しかし、ああも敵意を示されると中々に堪えるものと知る事が出来ました」

 

 

 

美鶴ちゃんは寂しそうな表情でそう言った。やはり壁は分厚いか。それこそ()()()()()()()()が解きほぐしてくれる事を待つしか無い…か。

 

「ふーむ、高校一年生、それもペルソナみたいなトクベツな力を持ち、目の前で起きてる異常事態の原因が父親だと知らされた…、まぁ、こじれるよね。コレばっかりは外部の俺が手を出す方がややこしいな」

 

「やはり、そうでしたか」

 

「まあ、どう考えても一番怪しいからね俺が。詳しく知りすぎな癖に証拠を出してこないんだから。その上外部協力者でタルタロスは未経験と来たら…信じないでしょ?」

 

「「…そうですね」」

 

「うわぁ、無茶苦茶胡散臭ぇッスね」

 

 

ったく酷い後輩たちだな。こんなに親身に応えていると言うのに。これは後日の組み手少しギア上げても仕方ないな。うん。

 

 

まぁ、もう少し話をしてこれからの方針を固めるとしましょうか。まだまだ聞きたい事ありそうな雰囲気してるし。

 

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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