シャドウを利用できる事がいかに危険かを説明した。…もちろん具体的な話はぼやかしている。美鶴ちゃんなんかは匂わせるだけで調べようとしてしまいそうなんだけど無知である事の危険性とを天秤にかけた結果だ。
「ほ、本当にそんな事が出来てしまうのでしょうか?」
「マジかよ…」
「し、信じられん…」
「驚くのも分かる。けれど影時間に連れ込む事が出来る人間が居たらどうなる?」
そう、俺が話したのはマヨナカテレビが利用されたケース、つまり生田目や足立が行った事だな。元はと言えば伊邪那美がヒトを弄んだ結果なんだけどな。
「…発見された場合、そのまま入院ですね」
「…おい、俺たちが助けられなかった連中に居るのかよ?」
「分からん。しかし、迷い込んだ人間だけかと思っていたがそう言ったケースもあり得るのか…」
「無気力症候群患者として捜査されるだろうからその患者周辺にトラブルが有れば調査されるだろうさ。警察内部でも証拠不十分な案件になってるのかもしれないけど。ま、前提として連れ込む人間がペルソナ使い、もしくはそれ並みに戦闘能力が必要だろうから非常に稀だろうけど」
「…なるほど。影時間の事が解決したとしても、いえ、解決した後でもペルソナを使える者として、桐条の一員として努めなければなりませんね」
「ふっ、美鶴、俺も協力させてもらう。なんせ「腕を試すにはもってこいだから…だろ?」」
「なっ⁉︎分かるのか?」
「アキは分かりやすいんだっつーの。ま、俺もそんな先のこと考えられるようになったら協力もやぶさかじゃねーぞ」
「ふふ、お前たちらしい。先輩、改めておめでとうございます。私たちにはハードな話もありましたが影時間を
「そうだな。ではまた手合わせよろしくお願いします」
「…このまま忘れといてもらおうと思ったのにアキ、要らねぇ事言いやがって。あー、おめでとっした、俺の事も偶には見てくださいよ」
「そうだな。美鶴ちゃん気を遣ってくれてありがとう。話し始めると中々止まらないし、話したい事もあるからなぁ…。その辺も含めて手合わせの時でも良いしね」
話を始めると中々終わらないもんだ。久しぶりってのもあったけど最近になって考えた事、分かった事も有ったからなぁ。…美鶴ちゃんのあの考え、シャドウワーカーの事に繋がるのかな?それに解決について背負い込んでた頃に比べたら随分と余裕が出来て見えたな。
さて、学内の知り合いには粗方挨拶も終わったか。…よし、カレー解禁だな。ついでに話をしに行こう。
「らっしゃい…って、お前かよ。わかってる、いつものだな、待ってろすぐ出してやる」
流石マスター、何にも言わずともいつものセットだ。ま、次来る時は受験終わった解禁日にって伝えてあったし。一年…は空いてないけど久しぶりだな。
「いやぁ、すいません、大学決まったんですけどマスターに説明するより先にカレー食いたいってなっちゃって」
「仕方ねぇなぁ。男が来て喜ぶシュミなんてねぇんだぞ?双葉が気にしてたから呼んでくらぁ、お前も俺なんかよりアイツに声掛けてやってくれ。ホレお待たせ」
「いただきまーす、双葉ちゃん預かってるんです?良いですよ、久しぶりに会いたかったですし」
「食って待ってろ。…客も居ねぇしな」
「もごもごもご」
「…聞いちゃいねぇ。まぁいいや、ごゆっくり」
目の前にルブランのカレーがあってがっつかない奴が居るのか?居ないね。…双葉ちゃんって今年9歳か。あれだけ頭の回転早いと小学校じゃ苦労するだろうなぁ。今思えば若葉さんとか丸喜…さんの研究ってシャドウワーカーが出来たからこそ進んだ部分もありそうだなぁ。精神暴走事件みたいな悪意のある改心って本人のシャドウが居るところまでどうやって行ってるのかねぇ、パレスやジェイルがあるならまだしも対立勢力の不手際にしたいだけの標的だから歪んでない奴も居たろうに…。
いかん、考え込んでる場合じゃない、今は目の前のカレー食べるのよ。
カラン…カラン…
「おーっす!スパイ元気だったかー!」
「おい双葉、客が居たらどうすんだよ」
「だーいじょうぶだ、そうじろう。客は来ない」
「おい!」
「美味いカレーに美味いコーヒー、静かな店最高ですねぇ」
「もうお前らに出さねぇぞ」
「いやぁ良い店だ、なぁ双葉ちゃん」
「そうだな、ちょっとコワモテのそうじろうがアクセントだ」
「ったくお前ら。またうるさいのが帰ってきやがったな。おい、食い終わったら上行ってこい、お前が居なかったから手が足りなくてよ、さっと掃除してくれ」
「あー、わかりました。双葉ちゃん、モップ持ってってくれるかい?」
「らじゃー」
あんな事言ってたけど、マスターは物置にはしてなかったみたいだな。埃はらうくらいでキレイになるな。
「…なぁ、またルブランに来るようになるのか?」
「うん?そうだなぁ、来年大学通うようになっても来るなぁ。バイトみたいにしょっちゅう来れるかは分かんないかな。けど、…カレー食べたいし来るだろうね」
「ホントか!なぁ、また探検しよう!」
「この辺に友達は居ないのかい?」
「学校つまんないし。…友達もいない。スパイとならまだ遊べる」
…こういう場合の正解が分からんなぁ。まぁ小学校の友達が全てって訳でも無いし、双葉ちゃんみたいなタイプだと余計になぁ。
「俺もそんなにパソコン詳しく無いんだけどなぁ。まぁ、そうだな秋葉原今度行こうか」
「ムム!パソコンの話をしていないのにワタシが詳しい事を知っているとは…やるな、スパイ。それはそうとホントか⁉︎ふふーん行こう!」
「俺でもわかるような中古漁りでもしようか」
「仕方ない、部品は勘弁してやるか。土日は大体そうじろうの家に居るから声をかけてくれ。アニメと特撮の時間じゃなければすぐ行こう」
「…まぁそんなに早く行っても店が開いてないから丁度いいか。さ、最後ここのソファーを拭いて終わりだ。スッキリしたなぁ」
「うむ、そうじろうがサボってたからな。まったくワタシとお母さんがいないとだらしないんだ」
「はは、ルブランのマスターもかたなしだな。よーし、終わった。お疲れ様」
「ふふん、ワタシもこれくらいのお掃除なら出来るんだ」
「よし、マスターに飲み物を集ろうか」
「うむ、良い事を言う。では、突撃だ!そうじろう、喉が渇いたぞー!」
「終わったのか。アイスココア淹れてやるよ。手洗って待ってな」
「ありがとうございます」
「礼を言うのはこっちだ。俺も店なんかやってると預かってる身ながら双葉の事見てやれなくてな。…あんな子供だ周りのガキに馴染めそうにねぇだろ?お前とは遊べるみたいでな。これからも偶に来て遊んでやってくれ」
「はい、大学も決まりましたし、偶に来ますよ。双葉ちゃんと約束もしましたし」
「んぐんぐ、ぷはっ、そうだぞ。良い子にしてたらアキバに連れてってもらえるんだ」
「良いのか?」
「もちろんその位は。…偶にお出かけもしないとつまらないですからね」
「助かるぜ…」
「マスターも双葉ちゃんだけじゃなく若葉さん誘ってどっか出掛けたら良いんじゃないですか」
「ああん⁉︎俺は店あるし、若葉も忙しそうだしよ…」
「まぁ、考えといてください。ちょっと食事に出掛ける間くらいの店番ならできますよ」
「…考えとく」
「あ!もう夕方アニメの時間だ。ではスパイまたな。…サラダ、バー」
「こけるなよ」
「じゃあ俺も。カレーとコーヒーごちそうさまでした」
「おう、また頼むぜ」
満足。開放感と安心感?とにかく満足な昼下がりだった。双葉ちゃんも元気そうだったし。…若葉さんは何とか守ってやりたいんだがなぁ。個人のシャドウを特定し、実際に接触する方法…俺も探さなきゃならんが、ヤルダバオトが明智だけに与えた能力と言われたらどうしようか…。フミさんと話し合い案件かなこれは。
ルブランから家に帰る途中ビックバンハンバーガーでお土産を買ってると
前話で勢いのまま書いていたら何故か幾月ペルソナ使い説が出てきてしまいました。何にしよう…。あと筆者がp5rを履修したので丸喜先生は出ます。
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