受験のサビを落とす訓練は順調に終えた。そして久々のメメントス、これも特に変わった事は無かったな。ま、俺よりピクシーとアメノウズメの方が張り切ってたんだけどな。想定よりも身体が動いて何よりだったよ。
そんな久しぶりの探索から戻ってくるとエリザベスに呼び出された。…随分とピリついた空気をしていたけど何だろうか。
「お時間、ありがとうございます」
「構わないさ。どうしたんだ一体」
「思う所がございまして…。私も客人を持つ身となりますので、3月の
吉日を見計らって少し本気でお相手させていただきたく思い、声をかけた次第でございます」
「…この3年の結果を見せろってことかな?分かった、俺も不甲斐ない所を見せて心配かけたくはないしな」
「場所は追って案内致します」
「その日までに更なる成長をしてみせるさ」
流石に客人そっちのけで他の人間とバトってるってのも案内人として許せないんだろう。ま、俺としてもいい機会だ。エリザベス相手にどこまで食い下がれるか、少し本気って言ってたが本腰を入れてくるのかもな。こう言っちゃ何だが高火力の魔法なんて当たれば終了な相手だ、出来る出来ないは別にして殺すくらいの心算じゃ無いとあっという間に終わりそうだな。…そろそろ試してみたかった銃術にも手を出してみるか。見たところピクシーとアメノウズメの連携もスムーズでメメントスの浅い所なら問題なく試せるだろう。
出来るならエリザベスの前にクラマテングに色々と教えてもらいたいんだがな。まぁ、去年出会った時からほとんど活動できてないから認めてもらえるレベルに達してはないんだろうけど、自主登校期間になったら京都に行こうか。その前に葛葉の本家に行っておく必要がありそうだ、もう少し蔵の家探しもしておきたいしな。
そろそろ感覚も戻ったし3人に声をかけようか?っと、すっかり忘れてたんだが流石に人間同士の立ち合いでいつもの長船使うわけにもいかんよな。うん、少しでも感覚の合う木刀か模造刀でも探しに行こうか。
うーん、まずは渋谷の裏通りのミリショップでもっと。お、アンタッチャブルじゃないか。もうあるんだな、…そりゃそうか、子供を引き取ったタイミングで足抜けしたんだっけ。確か…薫君がジョーカーと同世代だったかな?
とはいえ今は2008年、世間はオタク文化が浸透し始める頃。とはいえミリショップやオタクショップはまだまだアングラな分野だ。元筋モノが開くミリショップだもの、
店に入ると
「おい客だ、サツはいつから営業妨害するようになったんだ?」
「チッ、岩井、テメェの尻尾掴んでやるからな」
「はっ、ありもしねぇモン探してやがれ。オイ、お前何見に来たんだ」
「あん?お前…あの探偵のとこの。高校生だろ、こんなとこ来るのはえーんじゃねぇか?」
まさか長谷川善吉がこの店に来てるとは…。まぁ、世間的にも風当たりが強いジャンルだし仕方ないのか?しかし、すごい組み合わせだな。
「あー、長谷川さんでしたっけ?俺のやってる古武術で使う小道具見に来たんですよ。こういうお店の方があるかもしれないんで」
「あん?お前合気道じゃねーのか?」
…もう調べられてんのかよ。キョウジおじさんの関係者だからってちょっとマークされ過ぎじゃない?おっかねぇな。
「学校でやってるだけですよ。マイナー武道なんて部活にないですから」
「ふーん、客が来ちまったんなら仕方ねぇか。おい、岩井、またくるから」
「ケッ」
「おい、探偵に
「あー、はい」
心が折れて燻った時期が有ったのにそこからペルソナを発現させただけはあるな。その折れる前だもん雰囲気バリバリでおっかないわ。
「あー、助かった。あのサツしつこくてな、客でも来ねぇと追い出せなかったんだ。何が見てぇんだ?…言っておくが法に触れるモンなんてねぇぞ?」
「そんなモン要りませんよ…。見たいのは短銃のモデルガンとか模造刀ですね。あります?」
「あん?随分とマニアックな注文だな。流石にそんなもんゲンブツねぇぞ。何に使うんだ、鑑賞か?」
「チラッと話してた古武術の演舞に使いたいんですよ」
「古武術ねぇ…刀と銃を使うのか。変わってんな」
「あはは、まぁ細々引き継いでるだけですからね。ちょっと型を見せる機会が出来たんですけど木刀じゃ見映え悪いですし、真剣も持ち出すには手間ですから」
「ポン刀もってんのか、そりゃ本格的だな。…最近のハンドガンばっかり弄ってたけどここらで変わり種も面白ぇか。いいぜ、やってやる。希望するデザインはあるのか?」
「いいんですか!そうですね、短銃って言っても海賊漫画みたいな奴と
「おう、ちょっと時間もらうけど構わねぇぞ。模造刀の方はどうする?」
「演舞で振りますからね、重心のバランスとか見たいんですけどそこまでは言えないですよ」
「なるほど、俺も数は置いてねぇしなぁ。知り合いの刀剣マニアの店教えてやるからそっち行ってみな」
「助かります」
「ま、ムシの居所が良くなったからな。お前が来なきゃあのサツにまだ詰められてたぜ…」
「探偵やってる叔父も煙たがってましたねぇ」
「はっ、気が合いそうだぜ。それより金持ってんのか?これ以上のサービスは出来ねぇぞ」
「大丈夫ですよ。いつ頃準備できそうですかね?」
「あー、来週来てくれや。1週間もありゃなんとかなる。…そんなに忙しくねぇし、流行らせる気もそんなにねぇしな」
「…わかりました。ではお願いします」
うん、善吉さんのおかげ?でスムーズに事が運んだな。すっかり忘れてたけどメメントスは認知の世界、精巧なモデルガンならばこそ弾は戦ってても補充が出来るかもしれない。…それにデザインによって打ち出す弾の属性を弄れる、そんな可能性まであったんだ。ま、とりあえずはノーマルから初めていければいいか。
途中息切れしましたがまさか20万UAまで来るとは自分でも驚きです。これからも毎日とはいかないかもしれませんがよろしくお願いします。
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