葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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年代別に章を入れてみたので初投稿です。


どう見ても悪の大幹部

短筒と二十八年式拳銃の使い所は仲魔のメンツ次第で柔軟な選択をして行くか。何となく銃の性能がどういう傾向をしているか見えてきたな。となるとライドウさんが好んで使っていたコルトライトニングなら威力があるかもしれないな。あとは岩井さんのカスタム次第でまだまだ広がるけど、その為には岩井さんからもう少し信頼を勝ち取らないと。

 

 

そろそろ模造刀にも慣れたし、あの3人に声をかけてみようかな。これから年末にかけて忙しくなる前にちょうどいいだろう。…俺はまぁ時間あるからいつでもいいんだけどあんまり延ばしても仕方ないしな。と言う訳で3人とビッグバンハンバーガーで喋る事にした。

 

 

「というわけでそろそろ手合わせしようか」

 

「うぇ⁉︎もう戻したんスか?」

 

「俺は何時でも構いません」

 

「私もかつての無様は見せません、望む所ですよ。場所は如何致しますか?」

 

「立ち入り制限した道場とか思ったんだけど、君たちに武器を使った立ち回りも考えると人が来ない空き地の方がいいかな。どっか知らない?」

 

「ならばグループの所有している採石場は如何ですか?然程遠くも無く人目も付きません。多少荒れた所で問題も有りませんよ」

 

「…採石場でツエー人にボコられるって特撮みたいッスね」

 

「ふむ、確かフェザーマンとやらの撮影も行われていた場所ですね」

 

「俺は怪人かい?じゃあ期待に応えて負けイベントにしてしまおうかな。そこでやろうか。君らはフル装備で構わない。ま、俺も模造刀は使うけどね」

 

「…それでも3対1ならなんとかなるんじゃないか?俺たちだって強くなった」

 

「アキ、そこまで甘くねぇって。俺たちも確かに強くなったけどよ、この人が強くなってねぇ訳ねぇんだからよ」

 

「確かに荒垣の言う通りだな。明彦、この人相手に備えは幾らあっても困らないだろう」

 

「うん、ま、反省会を挟みながら何戦かやろうか。回復も仲魔に頼めば模擬戦位のケガなら現世でも何とかなるだろう」

 

 

 

そう告げると彼らは俺対策の打ち合わせを始めてしまった。…俺はボスモンスターかな?まだまだだなぁ、目の前で対策教えてくれるだなんて。まぁ、言わないけどね。ハンバーガーでも食べてよっと。

 

 

 

 

 

「さて準備は良いかな?」

 

採石場というシチュエーションにはしゃいだ俺は小高い所から3人を見下ろしそう告げた。

 

「…ホントに悪役ッスね」

 

「いやぁ、鈍器構えた真次君に言われたくはないかなぁ?」

 

「こちらから行かせて貰いますよ‼︎」

 

「待て、明彦‼︎」

 

 

おや、明彦君は先走ったのか作戦か。ま、どっちでも良いか。結局の所ペルソナが使えないと距離を詰めないと何もできないヤバさが分かるだろう。

 

「行きます‼︎」

 

気迫漲る勢いのままに明彦君はこちらに駆け上がって来た。せっかくだ、俺から出迎えに行こう。

 

「やぁ、いらっしゃい」

 

長物を持つ俺が明彦君の間合いにまで飛び込んで来るとは思っても見なかったみたいで後ろの2人の動きが止まる。明彦君のラッシュを捌きながら少しずつダメージを与えて行く。

 

「くっ、明彦、いったん下がれ‼︎荒垣‼︎前衛の交代だ‼︎」

 

「おうよ!」

 

さすが、長い事組んでる事だけはある。明彦君ごと潰してしまうような一撃を繰り出す事で俺の体勢を崩して入れ替わるつもりだった見たいだ。…誤算は模造刀だからこそ出来る受けだろう。そのまま受け流して逆に真次君の体勢を崩してやった。

 

「ぬわっ⁉︎」

 

「シンジ!くっ…」

 

「ふふ、どうする。このままだと前衛は壊滅だよ?」

 

「…2人とも撤退だ。一度この場を離れて建て直すしか無い」

 

「させると?」

 

「早速コレを使わされるとは思いませんでしたよ…」

 

そう言って美鶴ちゃんが取り出し叩きつけたのは煙幕だ。ふむ、ここまで差があるとは思って無かった見たいだな。それでも仕切り直し用に備えてあった訳か。

 

「おや、逃げられたか。ふぅん、よし、初戦はここまでにしようか」

 

「プハァ…センパイ、ドンだけ力有るんスか。ゼェ…俺だって自信有ったンスよ?ゼェ…」

 

「くっ、済まない、切り込みとして役割が果たせなかった」

 

「…私も戦力差の見積もりが甘かった。これでは作戦立案に支障が出てしまうな」

 

「ほらほら、水分補給して。一応みんな治療しておこうか。アメノウズメ、メディアを頼む」

 

「ええ、でも溢れるマガツヒが少ないから効果も薄いわよ?」

 

「大丈夫かな?」

 

「…あー、大丈夫ッス」

 

「よし、じゃあ反省会だ。君たちに何が足りなかった?」

 

「…我々3人共クロスレンジでしか攻撃手段がありませんでした。その為思うような援護が出来ず逆に距離を潰した事による同士討ちを警戒しなければならない我々の動きを制限されてしまった事です」

 

「うん、まぁ、それが狙いで潰したからね。ちなみに最初の明彦君が先走った様に見せたのは指示通りかい?」

 

「はい、俺の性格を知っているなら作戦か迷ってもらえるのでは無いかと考えました」

 

「なるほどねぇ。悪くはない。が、結局明彦君1人で受け持つ事が出来るなら上策だった」

 

「やはり私の甘さが…」

 

「うーん、引き際と備えの良さは見事だったよ。正直一番大事だと思うね」

 

「そうでしょうか…」

 

どうやら美鶴ちゃんは自分の判断に自信がないらしい。他の2人がインファイターだから必然的に後衛を務める美鶴ちゃんが司令塔な訳だが見事な撤退だと思ったくらいだ。

 

「桐条よぉ、結局は俺たち2人が弱過ぎたってだけなんだ。タルタロスでイキってだけどまだまだ甘かったんだよ」

 

「…そうだ、不甲斐ないのは俺たちの方だ」

 

「お前たち…」

 

「そうだね、美鶴ちゃんと戦う前にチームが崩壊寸前だったけど撤退の判断は良かったと思うよ。君たちに一番必要なのは犠牲を出した勝利じゃない、犠牲なく拾う情報だ。そうだろう?そう言う意味で模擬戦ながらいい判断が出来ていたと思うよ」

 

「私は出来ていますか?」

 

「おいおい、俺たち2年生のリーダーだろ桐条。自信持って俺らを動かしてくれや」

 

「ああ、頼む」

 

「お前たち…」

 

…まぁ、鉄砲玉みたいな2人だからなぁ。ちょっと慎重な司令塔でちょうどいいでしょう。

 

「ま、この場の結果なんてタルタロスの活動とは別物だよ」

 

「そうなんですか?」

 

「決定的に違うのはペルソナが使える事だよ。使えるならまた組み立ても変わるさ」

 

「そりゃそーっスね」

 

「…しかし、なんらかの理由でペルソナが使えなくなるシチュエーションも想定するならうってつけですね」

 

「お、よく気が付いた。よし、そろそろもう一戦いこうか」

 

「はい‼︎」

 

さっきは美鶴ちゃんと剣を交える前に終わっちゃったからな。あっさり終わらせるんじゃなくてジワジワとやりましょうかね

 

 

 

 

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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