あの後チーム戦だけでなくタイマンも何度かやってると流石に疲れたな。肉体的なダメージは回復出来たが精神的にヘトヘトみたいだな。
「ゼェ…ゼェ…、な、何で…アンタ…そんなピンピン…してんスか?」
「……げ、減量より、キツイ」
「…………」
美鶴ちゃん大丈夫かな?一番精神的にすり減った役割だったしなぁ。とりあえずお腹も空いたしコーヒーブレイクでもしようか。甘いものも用意しておいたし、アメノウズメにも出さなきゃならんし。
「ほら、へたり込んでないで。甘いものを用意しておいたから食べようか。疲れもマシになる」
俺が丈夫なのは間違いなく肉体レベルのおかげだな。後は慣れの問題か。ひと心地ついたらみんな少し元気を取り戻した様だ。
「無様な姿をお見せしてしまいました…」
「あはは、追い込む為だったからね。訓練でもなけりゃあそこまで疲弊出来なかっただろう?」
「俺たちと何が違うんスか?」
「そうだなぁ、君たちがシャドウと戦う事が出来る最大の理由はペルソナだろう?そのペルソナを宿してるからこそ生身でシャドウとやり合う事が出来てる。そして倒して得られる経験は心の成長…すなわちペルソナの成長だ」
「けど、それは先輩も同じではありませんか?」
「…いいや、忘れたのか明彦。決定的に違う、悪魔との戦いはこの人しかしていない」
「そうだ、そこが一番の理由だろうね。…ま、オススメなんて一切しないけど」
「…強くなれるんでしょう?」
「バカかアキ、こんだけツエー先輩ですら無茶苦茶警戒してんだぞ?リスクデカ過ぎんだろ」
「うむ、明彦が強さを求めるのも分かるが一足飛びで得る物でもなかろう」
「そもそも君たちが悪魔を倒して俺の様に強さの糧にできるかは分からないからなぁ。よしんば出来るとしても倒すのは大変だし…。俺だってご先祖さまのおかげで何とか出来る相手を何とかしてる位さ。ま、強くなりたいならしっかりトレーニングする事だよ」
「…わかりました」
「ったく、焦んじゃねぇぞ?」
「すまんなシンジ、つい強くなれるならと思ってしまう」
この影時間を解決したレベルに至ってるならともかく今段階の彼等を悪魔の前に連れては行けない。中途半端に意思が強いニンゲンなんてただのご馳走にしかならない…。そろそろ反省会を始めようか。
「ほらほら、総評をしようか。まずは君たちに聞いてみようか、どうだった?」
「力押しじゃなんともならねぇ相手もいるんスね…」
「かと言って俺のスピードだけでも何とも…」
「私なんてレイピア使わせてもらったのに何とか掠らせた位だぞ?」
「まあまあ、勝てない相手にどうすれば良いかは考えられる様になったかな?ポイントはシャドウにも相性がある事だ」
「あー、俺はカウンター狙って待ちだな。上手いこといけば形成逆転出来るだろうし」
「私が氷結魔法、明彦は電撃魔法。なるほどシャドウの弱点を突く事で有利に運ぶ訳ですか」
「他にも相手の能力を下げてしまうのも大事だよ。実力差を埋める若しくは引き離す有効な手段だ」
「それは俺の役目ですね」
「そうなるとこの3人で動くなら真次君が前衛、明彦君が中衛、美鶴ちゃんが後衛となる訳だ。なかなか良いバランスしてるじゃないの。そういえば岳羽さんのペルソナはどう言う能力なんだい?」
「彼女のペルソナは『イオ』…確か衝撃魔法と回復を得意としておりました」
「おー、ヒーラーも入るのか。随分とバランス良いじゃないのさ」
「えぇ…、まぁ…そうではありますが」
「まぁ、桐条はソリが合わねぇからな。一応いろんな理由つけて組む回数減らしちゃいるんスよ」
「…俺たちとしても何とかしてやりたくはあるんですが、壁を感じてますね」
なるほど、まだまだ確執は深そうだな。…そこは幾月さんの墓穴待ちだからなぁ。今のところ信用している大人と信用できない仲間たちの間で色んな事に耐えてるのかな。
「時間だけじゃなく何かきっかけが必要だろう…ってありきたりな事しか言えないな」
「そうですね、分かってはいるんですがどうにも歯痒いのです」
「ま、それはそれとして君たちの総評だ。ソロで動くにはまだ足りない部分もあるけど、探索、調査ならそれでも十分。退路の確保さえ意識してれば良いんじゃない?チームとしても大分良い感じなんじゃないかな。ま、来年度どんな新しい子が来るのかにもよると思うけど…君たちなら上手く回せそうだな」
「ありがとうございます」
「ま、俺たちも先輩に扱かれましたからね…」
「ふふ、影時間では役に立ててないからね。それくらいはさせてもらうさ」
「しっかし、先輩って刀持たせた方がエグいんスね…」
「ああ、しかも踏み込んだとて体術もすごいですからね」
「うむ、私もフェンシングに自信は有ったんだがああも見切られるとは思わなかった」
「色んな所で振らされてるからなぁ。期間は短いけど結局は内容の濃さだよ」
型だけは叩き込まれたけれど実践の内容が濃いからな。認知世界はイメージと噛み合うと上達が早いんだ。
「さて、そろそろ帰ろうか。お互い大きな怪我もなくて何よりだよ」
「はい、ありがとうございました」
「ま、また機会を見つけてやってもいいしね。後輩が増えてからでも楽しそうだ」
「…トラウマ植え付けられそうっスね」
「…まさか、そこまでしない…と思うよ?」
「いやぁ、俺らん時も大概だったっスよ?なぁ」
「俺は高校に来てこれほど強い人が居るのかと嬉しかったぞ?」
「アキはそうだろうぜ…」
「…今思えば中々な初対面でしたね」
「頼まれたから色々考えたのに…、酷い後輩たちだ」
「それでも今となっては感謝しか有りません。私達活動部が行き詰まる時、一つ壁を超えたい時お声かけさせて頂きます」
「ふふん、任せたまえ。…そうだなぁ、
「辞めてやってくれ…ぜってートラウマになるから」
「…流石に心を折るのはどうかと思います」
むう、痛い目見ないと分からんと思うんだけどな。しかし散々な言いようだな。…羨ましそうな目で見てくる明彦君は放置に限る。
「それでは」
「ああ、お疲れ様」
「あざっした」
「ありがとうございました」
俺にとってもいい経験になったな。ふふん、メンツが揃ってからは楽しみだ…。そうなるとエリザベス焚き付けるのも面白いか?
初期メンバー3人は4月時点でレベル20中盤位あります。ま、レベル差補正ですぐ追いつかれますけどね
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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