ベルベットルームで待ち受けていたのは相変わらず張り切った三姉妹。ラヴェンツァは課題を考えるのに余念がなく、エリザベスはその課題として立ち塞がる気が満々で…そしてマーガレットは浮かれている。
「お待たせしましたかね?」
珍しいことに声をかけるまで気がつかなかったらしい。
「あら、テオ、一緒なら先に連絡を入れておきなさい。リョウスケ様、はしたないところをお見せして申し訳ありませんでした。」
「も、申し訳ありません姉上」
「いや、手紙を見る限り待たせちゃ悪いと思ってテオさんについて来たからあんまり言わないであげてくださいよ。」
「お気遣いいただきありがとうございますね。主人がこの部屋を任されて以来私達はヒトとの関わり合いが増えては来たですよ?しかし、比べてしまうようで申し訳ないのですが、リョウスケ様ほどの方はあまりおられず…。ついはしゃいでしまいます。」
「…まぁ若輩者ですが甘えられるような気概見せていけるよう頑張りますよ。」
「うふふ、やはりご実家のお爺様にお会いになられたとおっしゃってから少し大人になりましたね。やはりヒトは繋がりを紡ぐことで強くなる事が出来るのです。貴方様の旅路はこれから先訪れるであろうお客様方よりも遥かに長い旅路になると主人より聞いております。貴方だけの繋がりを、世界を作っていく事が必ずや力となるでしょう。」
「…お姉様?私が説明する事が無くなってしまいます。コホン、ここからは私ラヴェンツァが説明いたします。お客様、いえ、お姉様が言った通り貴方様は
「…自分の中だけで完結しても自分の枠は破れない。他人と付き合う内に殻は破れる可能性が出てくるって事?」
「ええ、概ねそのような認識でも構いません。初めて訪れた時と比べると見違えるような精神をしておりますがそれはあくまでも自分の中だけで起きた変化によるものに過ぎません。貴方にはまだまだ可能性があります。
向こうでこっちまでピリピリするくらい
「あはは、これは失礼してしまいました。ラヴェンツァもごめんなさいね。いえね?リョウスケ様が来られると分かっているならば気合を入れずにはいられましょうか?」
「エリザベス、落ち着きなさい。テオ、エリザベスの余ったやる気を受け止めて上げなさい。埃が舞うといけないから離れた所でお願いね。」
あっ…テオさん、すまねぇ、あなたの犠牲は無駄にしない!!
「リョウスケ様、話が進まなくて申し訳ありませんね。改めて貴方様の状況を説明させていただきます。手紙でお知らせした通り今貴方様は変化の節目に立っております。新しい生活の場で新しい出会いが待っているでしょう。積極的に他人と関わっていく事をお勧めします。さすればお互いに成長することでしょう。私たちのワガママはおいおい余裕のある時にお付き合いください。…テオお兄様が食事をご馳走になった事があると聞いて驚きました。とりあえずですが私たち姉妹を食事に誘ってくださいませんか?それにそろそろ私たちにももう少し砕けた口調を使ってくださいませんか?」
ラヴェンツァちゃんもマイペース!すっげぇ衝撃の余波飛んできてるのに…これはテオさんにご馳走した事でみんな羨ましがってるのか。これはみんなに悪いことしたなぁ。…よし。
「わかりました…いや、分かったよラヴェンツァ。マーガレットさんも。今はいないけどエリザベスもね。テオさんと差をつけ…た方が良さそうだからちょっと気合を入れた晩ご飯でも作って呼ばせてもらうよ。いいタイミングがあったら声をかけるよ。」
「あら、私までありがとうございますね。よかったわねラヴェンツァ。」
「リョウスケ様よろしいのですか?…ワガママを聞いてもらえるとはこんな気持ちなんでしょうかお姉様?」
「私もまだあまり経験がないからわからないわ。私たちも色々と教えてもらいましょうラヴェンツァ。…あの子達には私から説明いたしますので心配なさらないでくださいな。」
「あー、まだ終わりそうにないか。それじゃお願いするねマーガレットさん。今日はもう帰るよ。おやすみ…でいいのかな?お二人さん。」
「「はい、おやすみなさい」」
初めてだよ、寝落ちしないでベルベットルームから帰ってこれたよ…。
そろそろ高校生だもんな。そうなるとやっぱりガラッと変わるんだろうな。ま、未来に思いを馳せても起こってない事には何も出来ないんだ。精一杯生きようじゃないか。
…その為にもきちんと瞑想してから寝よう。
コンセントレイト…使用すると次の魔法ダメージを倍以上にする効果。
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