もう少しで年末だな。今年中にこんなにゆっくりなるとは思わなかったな。神社に帰ったら何をしようか…。とりあえず大掃除と称してもう少し蔵の発掘をしようか。それともう一本刀を見繕おう。薄緑が使え使えとうるさい気がするんだが、なんとなくヨシツネに直接会ってからの方がいい気がするんだよな。こう言う直感は大事にした方が良さそうだしな。
「そういえばキョウジさん、今年も顔出さないんですか?」
「ああん?めんどくせーからパスだよ」
「またそんな事を…。ほったらかしてると爺さんから乗り込んで来ますよ?」
「へっ、そんなコトなる前に雲隠れしてやらぁ」
「大の大人がかくれんぼですか?」
「うるせぇ…。オレにだってタイミングっつーもんがあんだよ。そういやお前さん、来年からもまだここ住むのか?オレとしちゃあデキの良いアシスタントがいて助かるけどよ」
「大学も都内ですからね、まだ厄介になって良いのなら」
「空き部屋だらけだしなこのビルも…。賃貸募集しても音沙汰ねぇから
」
「…(あんまり雰囲気良く無いからなぁ)」
「…ま、ココの場所も曰く付きだったらしいから仕方ねぇか」
「あー、やっぱそうなんですね」
「言ってなかったっけか?鎮め石じゃねぇけど、ちょっと霊的に脆いスポットなんだとよ。それでご先祖が此処にビルを建てたって訳さ」
「なるほど…それでか。色々と納得できました」
「…納得しちまう出来事あったのかよ」
「まぁ、それなりに?それじゃ行ってきますんで、また汚さないでくださいよ?」
「おう、気が向いたらな。ジジイに落ち着けって言っといてくれ」
「自分で言えばいいのに…、それじゃ良いお年を」
サラッと重要な話を言われた気がするけどな。なるほど確かに色々不安定な土地なんだろう、どうりで仲魔達も普通にしてるしベルベットルームの連中も良く来る訳だ。そんな土地で生活出来て落ち着かせる事が出来たるキョウジさんも十分霊能力者だな。…どっかの異界に繋がってるとかじゃ無いといいけど。
今年はダイチさんも遊びに来るらしい。…よし、あの人なら蔵の掃除手伝ってもらえそうな気がする。もちろんややこしい所は爺さんと宗一さんとやるしか無いんだけどな。
「よーう、リョウスケ‼︎久しぶりー」
「こっちで待ち合わせってのも不思議なモンですね」
「確かになー。部活は顔出してんの?」
「なんでか知らないんですけど怖がられたり古牧先生に捕まったらするだけなんであんまりですね」
「…そりゃあの先生とやり合ってるの見せられたら普通の高校生引くからな?」
「…分かってますって。ま、それに引退した世代がでしゃばるのもどうかと思いましてね。それでも合宿の手配手伝ったりしてるんですよ?」
「その辺見せないのもリョウスケらしいか。んじゃまた年末年始よろしくなー」
「はい、こちらこそ」
「…なんだか嫌な予感がするんだけど、気のせい?」
しまった、満面の笑みでアピールしすぎた。落ち着け…せっかくの労働力なんだ、逃す手は無いぞ。訝しむダイチさんを連れて神社へと向かった。
「そういやクリスマスも有ったのに大学生として何にもなかったんですか?」
「うるせー!新田しゃんは久世と仲良さそうだったんだもん…」
新田…久世…デビサバ2 の人たちか。普通の大学生活を送れてるってだけでもホッとするな。乙女さんとか真琴さんとかこの世界ではどうしてんだろうかな。ケイタはボクシングやってるらしいし、ジュンゴも料理人目指してる。ジョーさんとロナウドはわかんないや。…ヤマトはムッツリしてたっけな。
「ようきたのう。今日のところはゆっくりして行け。明日からは手伝うてもらうぞ」
「よろしくお願いしますー」
「なんの、ワシこそ頼むわい。若いモンの力は助かるのう」
「…そこいらの若者よりよっぽどパワフルでしょうに」
「何か言ったかの?リョウスケにも期待しとるぞ」
「もちろんですとも」
「…ところでなんじゃいその物騒な気配は」
「え、お前なんか持ってんの?」
「あはは、ちょっと縁が有ってオレの手元に来た日本刀が…」
「良く東京から持ってきたなぁ…」
「お祓いか?」
「いや、
「ふぅむ、気をつけるんじゃぞ。切れる刀は魅入るとも言うからの」
「ひぇ⁉︎おっかないなぁ…」
「その辺は大丈夫だと思います」
「そうか、分かっとるなら良い」
、
神社の手伝いをしながら年の瀬を過ごしているとあっという間に大晦日。蔵の掃除は少しずつ進めていたんだが氷山の一角をようやく把握できたくらいでまだまだ先は長そうだ。ダイチさんもせっせと運ぶの手伝ってくれてホント助かったな。
「ふぃー、今日はゆっくりしていいんだって?」
「はい、あらかた正月の色んな物品運び終わりましたからね。二年参りの参拝客は居るけど境内空けておくだけの対応みたいなんで」
「ここまで夜中来るのすごいなぁ…」
「度胸試しでも無いですけどそう言う気合の需要もあるみたいですからねぇ」
「ところでさ、あの蔵って何であんなに荷物多いんだ?結構やったけど…全然進まないじゃん」
「代々の荷物とガラクタと忘れ去られた大事なモノとが一緒くたになってますよ。古いところなんて江戸時代のままらしいですからね…。ほとんど地層ですよ」
「ひぇー、それもすごいなぁ。まぁ、なんか歴史の実習みたいで楽しかったけどさ」
「宗一さんとか爺さんともコツコツやってたんだけど…果てしなくって、ほんと助かりますよ。部活の連中駆り出すのもなんだかなぁって感じでしたから」
「はは、確かに大変だったもん。ま、おかげでバイト代も貰えるから気にすんなって」
そんな話をしていたら遠くから鐘の音が聞こえてきた。もうすぐ年明けか。色々と動く年なんだろうな…。
「…い、おーい‼︎目の前でボーッとすんなよー」
考えこんでたらそう言われてしまった。
「すいません…。あ、ダイチさん雪降ってきましたね」
「うわぁ、寒いわけじゃん…。ヒナコさんもこればよかったのになぁ」
「明後日来るらしいっすよ」
「そうなの⁉︎」
「家族の集まり終わらせたらすぐ向かうって。聞いてなかったんですか?」
「あはは…。あ、明けた。あけおめー、ことよろー」
「…強引に誤魔化しましたねぇ。あけましておめでとうございます、こちらこそよろしく頼みますよ」
話してる間に年が明けたみたいだった。朝も早いので俺たちは寝ることにした。…この時の俺は朝起きたら外が大変なことになってるとは思いもよらなかった。
ま、事が起きてからしか何とも出来なかっただろうけどな。
無事ライホーくんは登場の方が強くなりました。以下ライホーくんの意気込みです
「クマ?モルガナ?アマノザコ?ハヤタロウ?違うホー‼︎アトラスのマスコットはオイラ達ジャックフロストだホー‼︎そんなフロストの中でもオイラは15代葛葉ライホーだから一番人気間違いナシだホー」
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
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キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
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ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
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ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」