葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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街中で自分だけやたら薄着なので初投稿です


悪魔でもコミュニケーション

「明けましておめでとう、すごい雪ですね」

 

「おう、おめでとう。じゃのう。ここまではワシもしらんわい」

 

「ライゾウさん、明けましておめでとうございます。なぁ、リョウスケ、これってお客さんとか大丈夫なのかな?」

 

「どうですかね、雪降ってるから諦めるんじゃないです?というかニュース見ましょうよ」

 

「おお、そうじゃったな」

 

 

テレビをつけると民放は相変わらず正月特番をやっているので国営放送に切り替える。すると観測史上でも滅多にない豪雪だそう。随分と分厚い雲が停滞しているようで晴れ間が見えて来るのは見通しが立たないらしい。

 

 

「ふうむ、そんな珍しい事になっとるのか」

 

「ひええ、大丈夫かよ。あ、雪子ちゃんとこも大丈夫なのかな?」

 

「どうですかね、近くの山ですけど温泉宿ですから風情が出て多少の降雪は歓迎じゃないですか?」

 

「だと良いがの…。リョウスケ、何か思うところが?」

 

「…いや、お祓いじゃないけど神社だから()()()()あるんじゃないかって思って。ちょっと外の様子見てきても?」

 

「えぇ、リョウスケ大丈夫かよ」

 

「気をつけいよ?ではダイチ君は雪下ろしの手伝いをしてくれるかの?」

 

「分かりました、リョウスケも気をつけてな」

 

 

爺さんには俺が心当たりある事が伝わった見たいだ。俺の懸念が確かなら準備が必要だ…。多分だけどこの豪雪の中心地は半ば異界化してる気がする。幸いにも神社だから破魔矢を数本と念のために持ってきていた傷薬に…()()、備えはしておくものだな。

 

「ねぇ、リョウスケちゃんどうしたの?」

 

「ああ、外の雪すごいだろ?多分だけど原因は悪魔なんじゃないかって思ってさ。限定的すぎる豪雪と薄いながらも偶に感じる悪魔特有の気配

…状況証拠でもこれだけ揃ってりゃ俺たちなら解決の糸口位は見つけられそうじゃないか?」

 

「なるほどね…。確かに、悪魔の仕業だとしたらリョウスケくんの…いえ、私たちの役目かもね。けど、危険よ?」

 

「承知の上さ。打算的な面もある…、正直な話感じる気配もそこまで強大じゃないからこそ行けるんじゃないかってな。ここ神社だからな、御守りと破魔矢の補充は出来るし、行く前に地下の部屋に行ける」

 

「うーん、なんだろう…なんでか知ってる気配なのよねぇ…。雪、イタズラ、思い出せそうで出来ないのもどかしいー!」

 

 

 

爺さんは変な顔をしていたが破魔矢を数本と健康祈願の御守り、倉庫にあった火の紋様が入った石を数個ほどとピクシー曰く氷よけの加護が付いている襟巻きを拝借してきた。回復薬も癖でいつも持っててよかったよ。…ぶっつけで薄緑の初陣は少し不安だけどな。

 

 

 

「…ここ‼︎ここから異界に入れそう‼︎」

 

「結界みたいになってるな…。襟巻きのおかげで大分寒さもマシだ、このまま入ろうか」

 

 

異常気象を起こすまでに至る異界に足を踏み入れた。メメントスとは雰囲気が全然違うな。安直だが雪山ダンジョンって所だな。

 

「ヒーホー!オマエラ誰だホー?」

 

「フロスト?ここは?」

 

「ホントだ、フロストね。…シャドウのフロストより暴れそうに無いね」

 

「久々に召集かけられたからオイラ達の住みやすい環境に冷やしてるホー」

 

「…誰が召集を?」

 

「ホー?アイツは変わり者のフロストだホー。今の世の中オイラ達も中々集まらないから張り切ってるホー」

 

「変わり者のフロストね…。ちょっと位なら悪くなかったんだが、流石にやり過ぎだぞ」

 

「ホー、そんな事言われても盛り上がったオイラ達は止まらないホー!」

 

「ねえねえ、リョウスケちゃん、こうなったら()()手段しか無いと思うわよ?」

 

「分かってる、聞き分けの悪い悪魔にやる事なんて一つだ…退治されたくなけりゃさっさと止めてもらおうか」

 

「お断りホー、久々の現世楽しんでるのに邪魔するなホー‼︎オマエラみんな氷漬けにしてやるホー‼︎」

 

「行くぞ、ピクシー!アメノウズメ!」

 

 

入り口にいたジャックフロストから得た情報は首謀者はココいらに縁のあるフロストらしい事くらいか。とりあえず強さの調査にもなるし目の前のフロストを退治しよう。

 

 

「まとめて凍っちゃえホー!マハブフ!」

 

「この程度の範囲なら当たりはしない!お返しだ、薄緑の錆となれ!」

 

「ホッ⁉︎」

 

うっわ、スゲェ切れ味だ。一太刀でフロストが目に見えるほど弱ったぞ。

 

「ホ、ホー、オ、オイラ消えるホー?久々の現世もっと遊びたいホー」

 

「もう悪さしないか?」

 

「しないホー、反省したホー」

 

「リョウスケくん、まさか?」

 

「ああ、なぁフロスト、俺に使役される気は無いか?」

 

「ホー?オイラを仲魔にするのかホー?…ソッチの方がアイツの言いなりより楽しそうホー‼︎」

 

「よし、ならこの封魔管に入ってくれるか?」

 

「分かったホー。オイラ、妖精ジャックフロスト…コンゴトモヨロシクホー!」

 

「ふぅ、なんとか上手くいったか」

 

「リョウスケちゃん、良かったの?」

 

「ああ、フロストともあれば間違いなく氷属性のエキスパートだしな。それに今の個体は随分と知的っぽかったし」

 

 

 

ジャックフロストを仲魔に加えこの雪山ダンジョンを進んで行く。結構時間経ったと思っていたが時計を見ても明らかに進んでいない。しっかしフロストばっかりだなここ。変わり者って話じゃなきゃキングフロストでも居るのかと思ったけどそういう風でも無いしな。

 

 

「リョウスケ、この先にアイツはいるホー」

 

「助かるフロスト。しかしお前は同族倒しても良いのか?」

 

「オイラ達は雪の妖精ホー。雪が降る所なら幾らでも沸いてくるから気にしないホー」

 

「そんなもんなのか」

 

「そんなもんよ。それにリョウスケちゃんに退治されたって言っても死んじゃうわけじゃ無いから。特にアタシのピクシー族やフロスト族は数もいっぱいいるしね」

 

「基本的にオイラ達に個性は無いホー。けどサマナーの仲魔になったりこの奥に居るアイツみたいに変わり者もたまーに居るんだホー。そういう奴らは倒されちゃってもおんなじ個体としてまた出てこれるらしいホー」

 

「へー、消滅させられてもユニーク個体ならおんなじ個体を呼び出せるのか」

 

「詳しく知らないけどそうらしいホー」

 

「なるほどなぁ。よし、一休み出来たし入ろうか」

 

 

一際気配のする広場は目の前だ。何が出てくるのやら…ってフロストの変わり種だろうけど。でもユニーク個体だから経験豊富な可能性が有るみたいだしな、気をつけないと。…フロストにフロストぶつけても仕方ないしな。

 




やっぱりフロスト君は1人欲しくなりますよね

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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