神社に帰ると参道を整備する爺さんがいた。ダイチさんはどこ行ったのかな?
「帰ってきおったか。何か有ったか?」
「ええ、なんの因果か蔵にあった古い学生服にゆかりの有る雪の悪魔がいました。早めに退治出来たんで被害も収まったと思いますよ」
「…半分くらいはワシらの所為か?」
「どうですかね、流石にそこまで予見するのは無理でしょうから…。それにせいぜいドカ雪位で済んだじゃないですか」
「まぁ、そんなもんかの。ダイチに雪下ろしをしてもろうておるんじゃが…リョウスケは出来そうか?」
「コッチの世界の影響まで解決してこそのサマナーですから、もう一踏ん張りしますよ」
ライホー君のしでかした事を爺さんに報告し、その後除雪を行った。悪魔が降らせたからか随分綺麗な雪だな。…こんな景色で温泉はたまらんだろう。そんな事を考えて作業を続けると昼過ぎには何とかひと段落と言ったところ。今日はぐっすり寝れそうだ。
「こんなもんかの。これで屋根の心配もあるまい、婆さんが雑煮拵えとるじゃろうしあったまるとするかの」
「疲れたー。明日から身体バキバキだー」
「流石に俺も疲れましたよ…」
「宗一に車出させようかの、ワシも温泉に浸かりたいわい」
「おお!良いっすねぇ」
「そうしましょう、そうしましょう」
爺さんの提案通り車を出してもらった。俺も車かバイクか免許取らなきゃな。この時代あった方が間違いなく便利だし。
「あら、葛葉の皆さん!あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いしますね」
「あけましておめでとうございます。こちらこそ頼むわい。ここの温泉はワシの楽しみじゃからの」
「「あけましておめでとうございます」」
「あら、リョウスケ君とダイチ君も、あけましておめでとうございます。そっちは雪大丈夫だったの?」
「朝から除雪してましたよ…。もう今日は温泉でみんなリフレッシュしようと思いまして。しかし、お正月でも大変ですねぇ」
「一山越えただけでスゴい雪だったんですってね、ご苦労様です。これもいつもの事だからねぇ…、お正月だからこそ温泉旅館に行きたがる人もいらっしゃるもの。流石に雪子には悪いから千枝ちゃんと遊びに行ってるわ」
「そうでしたか、俺も受験が無事に終わったんでまた遊びにきますよ」
「助かるわ…。もう中学生だから遊び相手とは言わないけれど、またお勉強見てやって欲しいのよ。やっぱり田舎で山だからどうしても不便なのよ」
「それくらいならお安い御用ですよ」
「おーい、リョウスケー、早く行こーぜー!」
「あはは、じゃあ女将さん、お風呂よばれてきます」
「あら、話し込んじゃってごめんなさいね、ゆっくりしていって」
八十稲羽はそんなに降ってなかったってことはやっぱり悪魔が引き起こす異常事態はホントに局所的だったんだなぁ。
「ふいー、気持ちいいー」
「疲れましたもん、そりゃ気持ちも良いですって」
「若いモンが何を…とは言えんのぉ。あれだけの雪は骨が折れるわ。2人がおらなんだらどうなった事やら…」
「あはは、確かに。こういう時に部活の後輩が居たら良かったのになぁ…」
「それならそれで筋トレ見たいなモンで押し通しましょう」
「かっかっ、違いないわ」
風呂から上がってぼーっとしてたら雪子ちゃんが帰ってきたらしい。どうやら初詣に行ってきたようだ。
「あ!お兄さん、ダイチさん、お爺さん、あけましておめでとうございます」
「はい、雪子ちゃんもあけましておめでとう」
「あけおめー。雪子ちゃん、すっごい似合ってるじゃん」
「ワシにもご丁寧に、あけましておめでとう。ホレ、ワシと婆さんからじゃ」
「あ、俺からも」
「ええ⁉︎リョウスケ準備してたの⁉︎」
「そりゃするでしょうよ…、ほら、ダイチさんポチ袋」
「うわぁ!お兄さんもお爺さんもありがとう!」
「まぁ、ありがとうございます。雪子、良かったわね」
「うん!」
「あ、千枝ちゃんとか完二君の分もあるから気にしなくてもいいからね」
「ホント!ありがとう!」
「ああ、明後日位にヒナコさんも一緒にまた来るからその時にかな?」
「そうそう、みんなで商店街行こうぜー」
「ね、お母さん、いい?」
「仕方ないわねぇ、行ってらっしゃい」
「おっと、そろそろ帰るか。流石に神社も開けっ放しはマズイわい」
雪子ちゃんを交えて会話していたらあっという間に帰る時間だ。宗一さんの車に乗って帰る。冬の山は日が落ちるのも早いからな。
「いやぁ、俺もう寝そう…」
「朝から疲れましたよね…」
「んだし、お節でお腹いっぱいだもん、ふわぁ…」
帰って晩御飯を食べたらもう眠たい。朝から動いたからなぁ…。ライホー君退治に除雪は疲れた。
いかん、考えがとっ散らかるだけだ。今日はモルガナに倣って寝るとしよう。
「あけましておめでとうございます」
いつの間にか目の前にエリザベスがいる。忘れてた、ベルベットルームの住人って夢に入ってくるんだった。うわっ、あの門松テオだ。喋ってるとそれとなく存在感のアピールをしてくるのが非常に気が散る…。
「…あー、あけましておめでとう」
「もう少し喜んで頂けると思いましたのに…」
「いや、ちょっとビックリの方が勝ってるんだよ。今日は特にイベントが多くってな」
「やはり、何かございましたか?」
「ああ、ちょっとした悪魔のゴタゴタがね。解決は出来たから大丈夫」
やはり何があったか位は説明しておこう。悪魔関連は彼女達も気になるだろう。はぁ、長い元日だな。
若干キタロー優勢ですかね?ほんとギリギリの戦いですなぁ
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