葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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寒くて仕方ないので初登校です


まとめてみると改めて濃さに驚く

エリザベスも話をしたそうな雰囲気をしている。イゴールと同じ様に自分が担当する事になる客人と立ち会ったのだろう。

 

「おや、我が主人と随分話し込まれていた様子…。何を話していらしたのやら」

 

「ん、いやイゴールと改めて話す機会って無かったからな。色々と()()()実りのある話が出来たよ。エリザベスも担当する客人の顔見せしたんだろう?」

 

「おや、我が主人はそこまでお話しになられたのですか。…なんだかネタバラシをされた気分ですが、その通りです。とはいえ、あまりに突然の出来事な上にいささか刺激の強い話もございました。それゆえに我々の判断として彼の客人が持つ出会いの記憶は封じております」

 

「まぁ、俺みたいにここに通った人間でも無いなら夢の中で青い部屋に招かれて不思議な人物と不思議な話をしたところでよく分からないままだろうしな」

 

「なんと、リョウスケ様はそんな風にお考えでしたか。…すると我がお客人も混乱の極みに?」

 

「まぁいきなりで落ち着いてられる程の図太い神経持ってる人間だからこそ招かれたかもな。ま、どうせこれから長い付き合いになるんだろう?俺の時とは違う信頼の築き方ってのを考えたらいいと思う」

 

「…長い付き合い…ですか。失礼ですが、我が主人が見通した未来についてお聞きでは?」

 

「その話についてももちろん聞いたさ。…だが、その未来に()()()()()()()。違うかな?」

 

「…‼︎」

 

「ま、自分が色んな意味でイレギュラーだってことは理解してる。イゴールが見た未来に居なかった俺がどこまでやれるか分からんが、やれるだけの事はやる。そんなつもりだ」

 

「…ふふ、私に吹き飛ばされ続けて来た方に諭されるとは思いもよりませんでした」

 

「役目とまで自惚れては無いさ。ただ、待ち受ける未来ってストーリーに対して抗いたいだけだよ。ま、君たちここの住人に『ニンゲン』の可能性ってものを見せつけてやるさ。…仲魔の力は借りるけどな」

 

「反逆の精神…、ヒトが持つココロのチカラ…」

 

「ま、そこまで大層なものじゃないさ。ただ意地っ張りなだけだろうよ」

 

「なるほど…。我が客人にもリョウスケ様の様な輝きを見せてくれるでしょうか?」

 

「そりゃ大丈夫だろう。既に頼りになるペルソナ使いだって居る。ま、周囲の人間達と縁を紡ぐには本人の努力次第だろうけど」

 

「ふふ、リョウスケ様も共に見守る立場でございますか」

 

「タネは蒔いておいた。芽が出てるだろうがそれを利用するかどうかはそのお客さん次第だよ」

 

「なるほど、これがツンデレという奴ですか」

 

「…あんまりツンもデレもしてないと思うんだけどなぁ。と言うかまだ会ってない奴にデレてどうするのか」

 

「そこは……いかが致しましょう?私が萌えましょうか?」

 

「いや、いいや。うん、ま、エリザベスもスッキリしただろ。俺はそろそろ帰るとするよ」

 

「ええ、ありがとうございました。…私も我が客人の事を自慢できる様鍛えねばなりません。気合が入ると言うものです」

 

「最初っから飛ばすなよ?じゃ、お疲れさん」

 

 

エリザベスのやる気スイッチが入ったらしい。…すまんなキタロー君。君は本来よりエキセントリックでエスカレートしたエリザベスが担当だ。強く()間違いなく成れるが苦労は増えたかもしれん。

 

 

そろそろキタロー君の周囲についてまとめておくか。流石に個人の交友関係まで面倒は見てられん、踏み出すのはキタロー君の意思が不可欠だ。けれど美鶴ちゃん、真次君、明彦君達はだいぶ頼り甲斐のある人間になってるハズだ。まぁ、他のペルソナ使い候補達がクセ強そうなんだよな。

 

『伊織順平』は日常から非日常へ連れ込まれてからの展開が急すぎるしなぁ。全能感に満たされたと思えば圧倒的格上のキタロー君も同時期に出てくる劣等感。そりゃ自尊心の為にも無茶はするか…。そういうのは失敗でもしないと変わらんだろうな。…強いシャドウと戦う前に俺が正体不明に扮して新人組と戦うか?うん、美鶴ちゃんに相談しよう。

 

まずは『天田乾』もお母さんの不幸は防げたとはいえ被害者に違いない。そんな立場でペルソナ使いの素養があるならやっぱり幾月から粉をかけられてるだろう。小学生にお母さんを襲ったバケモノを撲滅させよう、その力が君にはあるって諭すとかするだろうなぁ。

 

次に『山岸風花』だったか、学園じゃあんまりいい噂を聞かない連中にいじめられてるって聞くんだよなぁ。高一の女の子に俺とか明彦君見たいな無駄に顔の売れてる先輩が手を貸す方が卒業後どうなるか分からんからなぁ。美鶴ちゃんに学園の風紀がどうのこうの言っておいたから少しはマシになればいいけど。

 

そして『コロマル』。あのワンちゃんは…どうなんだろう。影時間の街中見廻りを増やせたおかげか救援には間に合ったらしい。が、何にせよ神社の神職さんが襲われた際に抵抗してみせたのは間違いない。乾君の母親といい神職さんといい死亡者リスト入りしなかったが、意識不明で快復の見通しも難しいらしい。…症状としては無気力症候群のその先、p5で言う廃人化の域にまで達したらしい。被害者のシャドウを見つけられるかどうかで希望が見えるんだが、影時間に入れる様になれば調査したいところだな。

 

 

後は『アイギス』か。桐条が、そして幾月が誇る対シャドウ兵器。そしてココロを持つヒトならざるヒトガタ。ムーンライトブリッジでニュクスを退けキタロー君と共に因果に囚われている存在…。現時点では屋久島だかにある研究所でメンテナンスを続けているとか。この子に関してはなぁ…。まぁ、人造物にしてペルソナを宿すまでの存在だ。アイギス自身の人格に手を加えて肝心のペルソナ消失なんて笑えないだろうから幾月もそこまでのリスクは取らないだろう。せいぜいメモリーの改ざん位に気をつけるべきだろう。

 

 

ああ、『ストレガ』の連中も居たか。影時間ってモノが未だに分からん俺は学園周辺の調査に向いて無さすぎて情報が全然ないんだよ。一応真次君経由でリスクの低い制御薬の情報は流してあるんだが…全然動きが無い。破滅思考からか今更とか思ってるんだろうか。俺もぶつかるかもしれんし、後輩たちは間違いなくぶつかる事になる。どうするのが正解なんだろうか。助かるつもりもない人間を助ける…それも簡単じゃない話だな。

 

 

そして最後に『幾月修治』。コイツが引っ掻き回してややこしくした元凶だ。俺からすれば何故自信満々でニュクス見たいな概念級の悪魔を制御できると思っているのか…。リスクの低い制御薬と桐条の実験データを重ね合わせて余計な事になってなきゃいいが。まぁ、武治さんの目もある中、今更()()()()使()()()人工ペルソナ使いを増やす事はしてないだろう。…最悪の場合は自身に発現させた可能性か。幾月がペルソナ使いという存在をどう捉えてるかにもよるが、あり得ない話じゃないか。

 

 

うん、こんなところか。まったく、改めて考えると大変だな。ニュクスとの因果…コイツを何とかしないとキタロー君1人生贄にしてこれからの世界が回っていく。エリザベスやイゴールにも啖呵をきったんだ、やってやろうじゃないのさ。

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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