「ああん、ダメだダメだ!そんなモンじゃあとてもじゃねぇがお師匠の許しなんて貰えねぇよ」
「ちょっとー、ヨッシーやり過ぎじゃないの?」
「ピの字よぉ、リョウの字が言ったんだぜ、ビシビシ頼むって。それに刀使う人型の悪魔なんて俺っちくらいしかいねぇじゃねぇか。そりゃ、俺っちより後世の武士も居るには居るだろうけど神格化ってなると別じゃねぇのさ」
「むう…、リョウスケちゃん大丈夫?」
「ああ、身体はキツいがまだ大丈夫。傷なら回復もしてもらえるからこそ出来る無茶だったかな」
「サマナー稼業も大変だホー」
「それにしても…すげぇんだなココ。マグネタイト…今はマガツヒって言うんだっけ?とにかく満ち満ちてらぁ」
「ああ、言うなれば無数の人間が無意識に放出しているマガツヒが集まって形成された異界だからな」
「どうりでなぁ…、こりゃあリョウの字がほっといたら悪魔の巣窟になっちまう心配もするわけだぜ」
「まさに集合無意識だからな。ココを利用する、出来る奴が出て来たら流石に俺1人ではどうにもならん。だからこそ草の根運動としてぽこぽこ湧いてくる内に間引きしておかないとな」
俺はヨシツネを仲魔に迎え入れてすぐにメメントスへと訪れていた。メインで活動してる場所だからって言うのと仲魔の魔法がよく効くからな。そのおかげで無茶な訓練が出来ると言うべきかさせられてると言うべきか…。ちなみにフロストも改めて連れてきたんだが誰も気付かない間にエリザベスに抱えられていた。なんでも「刺さった」らしい。なんとか回収してこっちに来たんだけど帰りも召喚しながら来いというアピールをずっとされてたんだよなぁ。
「リョウの字よぉ、お前さんこれで刀持って3年位ってホントか?」
「それは事実だな。本格的に振ったり実戦って考えたらもっと短いけどな」
「なるほど…、やっぱり俺っちの薄緑渡して正解だったぜ。やっぱりニンゲンもマガツヒ吸ったら強くなんのかね?」
「さぁ…、俺以外に悪魔を倒してるニンゲンなんて見たことないからなぁ。まぁでも、似たような活動しててシャドウ倒してる連中は俺程身体能力がおかしな事になっちゃないからそうかもな」
「シャドウねぇ…、アイツら弱っちい癖に数だけは一丁前だもんなぁ。つか、そんな奴ら居んのかよ。…ああ、それで俺っちのソックリさんを使える奴がいるって事かい?」
「ああ、その通り。ペルソナ使いって言うんだけどな。ま、それこそペルソナの『ヨシツネ』を召喚できる人間なんて
「ふぅん?そいつらとやり合えるのかい?」
「まぁ、ペルソナ使いとは
「ヨッシー、アンタやり過ぎるからダメ」
「なんだよ、ピの字。そんな事ねぇって」
「絶対ウソ。リョウスケちゃんでギリギリだったでしょ?他の子なんて死んじゃうから」
「何だよ、ニンゲンってリョウの字とかライの字見たいな奴らじゃねぇのか?」
「どっちも基準にしちゃイケナイレベルじゃないの…」
「それじゃ、ソックリさん使ってたお嬢ちゃんは?」
「エリちゃんも
「ああ、ヨシツネをメンツに加え入れた事でどこまで戦えるか楽しみではある」
「そこにオイラの出番はあるホー?」
「…エリザベスに捕まえられそうだな」
「それは困るホー…」
「エリちゃん珍しく荒ぶってたもんね…」
「で、俺っちの出番はあるんだな?」
「ん、ああ。もちろん頼りにしてるさ。それに…ココ以外にも異界はあるだろうしな」
「そうかぁ、そいつぁ腕がなるねぇ」
「さて、今日はもうそろそろベルベットルームに戻ろうか」
「そうかい、ま、仕方ねぇか。リョウの字、刀振る時ゃいつでも俺っち呼び出すんだぜ?」
「…考えとくよ。とりあえず姉妹たちに改めて紹介するからこのまま行こうか」
未だにメメントスはベルベットルームからしか行けないんだよな。うーむ、人間に集合無意識のアクセス方法を作り出す方が難しいか。「マディス」が「EMMA」を作り出したのもまだ10年は先か…、ってスマホなんて言葉すら無いっけか。模索するにしてもデバイスからの開発…?余計に現実離れしてきたな。
「おかえりなさいませ♪」
「…ノータイムでフロストを抱えたなエリザベス」
「なすすべも無かったホー」
「申し訳ありません、なぜかこのフォルムを見るとつい…」
「まぁ、フロストも困惑はしてるが嫌がって無いからいいけどさ」
「オイラ、モテモテで悪い気はしないホー」
「不思議よねぇ、フロスト属のぬいぐるみとか何で現世にあるのかしら?」
「インスピレーションが降りて来たんだろうさ。仮にも悪魔な訳だし」
「仮にもとは心外だホー。オイラは立派なフロストだホー」
「そうですよリョウスケ様、こんな愛らしいフロストちゃんが唯の悪魔のはずがございません。…そしてピーちゃん、聞き捨てならない事がございます」
「どうしたのよエリちゃん、随分と食い気味にきたじゃないの」
「ぬいぐるみが溢れてるとは真でございますか?」
「う、うん。ねぇ、リョウスケちゃんあったわよね?」
「そうだな。実際のぬいぐるみとかゲームセンターのプライズとかでよく見るよ」
「オイラの人気は止まる事を知らないホー」
「ああ、満足気なフロストちゃんもよろしいですねぇ」
「…なぁ、俺っちは?」
忘れていた訳じゃ無いんだがフロストの話題で盛り上がってしまったせいで後回しになってしまったな。…どちらかと言えば置いてけぼりか?
「ああそうだ、エリザベス。コイツが新しく仲魔になったヨシツネだ。刀術の良い相手になってくれるし頼もしい仲魔だ」
「おうよ、俺っちが紹介に預かったヨシツネってもんだ。あー、嬢ちゃんが俺っちのソックリさん使ってるおかげで良い出会いが出来たぜ。ありがとよ」
「それはようございました。…しかし私の目を盗んでコレクションに紛れ込ませるとは」
「もう一度やれって言われても難しいぜ?あん時ゃ嬢ちゃんも予想だにしてなかったから出来ただけさ。…おっかねぇ嬢ちゃんだ、もう俺っちの気配覚えたろ?」
「あら、お分かりになりますか?おかげさまで私も引き締まりましたので」
「へぇ…いいねぇ、この魔力。これでこそリョウの字の仲魔になった甲斐があるってモンじゃねぇか」
エリザベスとヨシツネが互いに魔力を高め合っている⁉︎すわ勃発かと思いきやだった。
「なーにやってんの‼︎」
「全く、貴女は何をしているのです」
ヨシツネはピクシーにしばかれ、エリザベスはマーガレットに嗜められた。どうにも戦闘狂は視野が狭くなるフシがあるよなぁ…。ま、ここが安全地帯だからじゃれてるだけっぽいから良いか。
「イデェなピの字‼︎」
「むぅ、お姉様、カワイイ妹のジョークじゃありませんか」
「痛くしてるのよ!」
「貴女に新しい客人を任せて大丈夫なのでしょうか…」
「まあまあ、初対面とはいえ雰囲気も悪くないみたいだし。お互いの力量を確かめる機会はまた俺からお願いするさ」
「なら楽しみにしとくとするぜ。嬢ちゃん、俺っちの太刀筋はソックリさんと一緒にしないでくれよ?」
「あら、それはそれは…。それではその日を楽しみにお待ちしておりますねリョウスケ様」
「ああ。そうだな、エリザベスが客人を迎える事になる直前…3月31日にしよう。それと、フロスト帰るぞ」
「ええ⁉︎帰ってしまうのですか?」
「オイラのおウチはリョウスケが持ってる管の中ホー。というかオマエシモヤケしないホー?」
「名残惜しいですわね…。仕方ありません、断腸の思いではございますがお別れと致しましょう。あと、私の強靭なボディ、氷結対策もバッチリでございますのでご安心を」
「…抜かりないようで何より。じゃあな」
俺のせいでエリザベスのフロスト愛が過熱したかもしれん…。まぁ苦労するのはキタロー君とフロスト本人だからいっか、フォローはするしな。
ヨシツネの方は予想通りというか予想以上に強いわ。葛葉流の刀の戦い方を知ってるだけでなく本人も上手い。源平合戦の英雄は伊達じゃないな。乱戦もタイマンもお手の物。全てが高水準だからこそ打たれ弱く見えてしまうけれどそもそも攻撃を喰らわない立ち回りも上手い。身近にこんなお手本が居る事は実に幸運だ。
キタロー君との接触を機にもうすぐタルタロスも活性化する。そうなれば俺も影時間に入れるようになるだろう…。大学生活もあるし忙しい一年になりそうだな。
ヨシツネさんは悪魔ですのでペルソナシリーズ程高レベルではありません。もちろん強いんですけどね。
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
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キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
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ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
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ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」