葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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まさかの一周年を迎えていたので初投稿です


高校最後のイベントバトル

ヨシツネとフロストを仲魔に加え入れてもう2ヶ月程になる。早いものでもう卒業式だ。美鶴ちゃんの見事な送辞やTPOを弁え無い理事長のありがたーい挨拶もあった。…本人の卒業式ってわけでもないのに()()()()()()()()()()()がいたりトラブルも無くは無かったが式は恙無く終了した。芝原や鳥海先生そして古牧先生等と話をした後、活動部所属の後輩達から声をかけられた。俺が言えた事じゃないが物凄い目を引いてる。…流石に大っぴらに話せる内容でも無い、俺の挨拶回りも終わった事だし場所を移した。

 

 

「先輩、卒業おめでとうございます」

 

「ありがとう。美鶴ちゃんこそ立派な送辞だったよ」

 

「いえ、お世話になった事を思えばあれだけではとても足りません」

 

「そこまででもないつもりなんだけどね。君たちなら俺が居なくてもいずれ立派になってたさ」

 

「いやいや俺に関しちゃ先輩居なかったらヤバかったでしょうよ…。ハンパなクスリ握らされてヤローに良いようにされてたと思うとゾッとするッスね」

 

「シンジも天田と仲良くしてるじゃ無いか。たしかに先輩と出会う前からは考えもよらないな」

 

「うるせーぞアキ」

 

「まったくお前たちはこういう日ばかりは大人しくせんか…」

 

「ふふ、その様子じゃあ大丈夫そうだ。ま、ヤバそうなら声をかけてくれりゃいい。その時は駆け付けてやるさ」

 

「頼もしい限りで」

 

「へっ、俺たちが居るならそんな事無くしてやりますよ」

 

「ああ、先輩の手を煩わせるまでもありませんよ」

 

 

うん、人間成長するもんだな。これならキタロー君が来ても大丈夫だろう。ま、たまに見にくるとしよう、俺も俺で影時間の捜査はしたいからな。

 

 

卒業したということでいろんな人に挨拶をしたなぁ。この3年、俺が俺として生きるようになってあっという間に過ぎた。それにいろんな出会いが有った…。当たり前なんだがこのペルソナがある世界は一続きの世界という事を理解させられたとも言える。今更ゲームの登場人物だとは思わないし思えない、この世界に生きてる人間だ。月光館学園の活動部の面々、八十稲羽の特捜隊達、未来の怪盗団、そして彼らを取り巻く人々。

 

本来と言うべきか正史というべきかは分からないが、キタロー君や番長、ジョーカーが紡ぐ縁は横軸だけだった…。しかし、今ならそれだけには収まらないだろう。なんせ俺が橋渡しをしているからな。もうルブランのマスターと活動部は顔見知りだし、さらに言えば真次君なんて武見妙さんのおかげで健康とも言える。

 

 

ま、正史がどうの登場人物がどうの思うなんて今更なんだよな。それに知ってる人間に訪れる不幸くらいなんとかしてやりたいじゃないのさ。…まぁ、丸喜先生みたいに世界中から不幸を無くしてやるって思えるほど独善的でもないけどさ。結局獅童に振り回された人間ばっかりって訳か。うーん、だからと言って桐条のパワーで圧力をかけるのも違うよな。それじゃあ何にも変わらない、その場凌ぎでしか無い。イゴール達との約束もある、人間が持つ輝きを見せるにはどうすりゃ良いんだろう…。俺にできる事はシャドウを襲う事で引き起こされる精神暴走事件の被害を少しでも減らす事くらいなのかね?

 

 

 

 

 

卒業してからというもの俺はなんとなくこの三年間で世話になった人たちへの挨拶をしていた。バイト先のマスターや研究をしてくれているフミさん、クスリの協力者妙さん、もちろん居候先のキョウジおじさんにも。…あとはばったり出会った善吉さんにも。これっきりの関係ってわけでもないんだけどなんとなく節目を感じたからな。

 

 

 

 

 

 

さて、新生活を迎える前に済ませなきゃならない事がある。そう、こっちも担当を持つことになってしばらくお預けになる事を考えたら今しかない…、エリザベスとのリベンジマッチだ。ま、随分と早いんだが、ある意味3年間の集大成、見せてやりたいじゃないか。

 

 

「最初は1人でもいいかな?」

 

「では私もペルソナは使わないでおきましょう」

 

「すぐその全書開かせてやるよ」

 

「管を開く準備をしておいてください」

 

「行くぞ!」

 

「参ります!」

 

 

挨拶がわりに挑発し合う。改めて武技のみでエリザベスとやり合うのは実は殆どないんだよな。前哨戦とはいえヨシツネに無様な姿は見せられない。

 

 

エリザベスの攻撃はスピードこそ無いものの一撃は重たい…。が、避けられない程じゃあない。焦れてきたエリザベスの攻撃が少しずつ大振りになって来た。そこで古牧先生直伝の捌き打ちを叩き込む。なるほど、生身だけならニンゲンの技は通用するか。

 

「むう、やはり私たち力を司る者たちもペルソナの力に頼らない強さも必要かも知れませんね。対人訓練なさってるリョウスケ様とはいえここまで何も出来ませんか…」

 

「最近はすごい仲魔が出来たんでな。葛葉としても人型相手に遅れをとるわけには行かないさ」

 

「ニンゲンの術理とは面白いモノですね。我らも何か修めるべきでしょうか?幸い身体構造は同じですし」

 

「キミらはニンゲンの強いココロを具現化したような強さなんだし本分はペルソナを使ってこそだろう?そんな必要無いだろうさ。ま、シュミなら止めやしないけど…なっ‼︎」

 

「くっ、やはり競り負けますか…。そうですね、シュミなら構いませんか。決して、決っしてこのまま負けっぱなしと言うのも悔しいからと言うわけではありませんからね?勘違いしないでいただきとうございます」

 

「…お姉様、そんなに悔しいのですか?」

 

「…ラヴェンツァ、貴女にもいずれ分かる日が参ります」

 

「なるほど…」

 

「はぁ…、貴女たち。わたくし達はヒトを導くためにありますのよ?実を結んだ…まさに結果、結晶ですわ」

 

「マーガレットお姉様、それは私も承知しております。が、いざこうして迫られ、上回られてみると分かっていただけるかと。…そう、コレがヒトの感情なのでしょうか」

 

「お姉様!…やっぱり悔しかったんですね」

 

 

 

「なぁ…リョウの字、随分と愉快な嬢ちゃん達なんだなぁ」

 

ヨシツネはすこし呆れた様子で語りかけてきた。…いつの間に出てきたんだと言う思いもあったがヨシツネ自身はどこ吹く風。

 

「まぁ、彼女たちも色々と成長過程なのさ。それに、ニンゲンらしくて良いじゃないか」

 

「なるほどねぇ…」

 

「次は俺も召喚するし、向こうもペルソナを使ってくる。そうなったら嫌でも強さを思い知らされるさ」

 

「いいねぇ。俺っち、そっくりさんとの一戦、楽しみにしてたんだぜ?」

 

打ち合わせって程でもない話をしているとラヴェンツァが1人やってきた。

 

「申し訳ありませんでした、お姉様方が盛り上がってしまいまして…。見たところ障りは無さそうですね、それではエリザベスお姉様ともう一試合…始められますか?」

 

「ああ、頼む。ピクシー!アメノウズメ!お前たちも出てきてくれ」

 

「はーい」

 

「任せて」

 

 

相変わらず三体同時召喚は結構ハードだ。探索とかなら二体で入れ替えながらやりくりするんだけどそうも言ってられないからな。

 

 

「コホン、準備はよろしい様ですね。それでは参りましょう…本日のグランドフィナーレでございます!」

 

 

なんとか膝くらい突かせてやろうじゃないのさ。

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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