さぁて、エリザベスは『オーディン』を召喚して来た。これまでの流れ、オーディンという神が持つ属性から考えても電撃が飛んでくるんだろう。ヨシツネはともかくアメノウズメとピクシーは耐えられるのか?シリーズや作品によって弱点が揺らぐ印象がある…。なんせ前作の印象で弱点だと思い込んだら無効化して来た事だってあるからな。まぁ、ピクシーなら群生?している分個体差って事も考えられるんだがアメノウズメに関してはどうなんだろう。考えを巡らせていると頼もしい声が掛かった。
「うふ、リョウスケ君。私たち日本神にとって雷なんてなんて事無いのよ?私もワケミタマとして天鈿女命の一面でしか無いけれど、野良のワケミタマや更にそれを象ったペルソナみたいにヤワじゃないわ。貴方はワザワザ作られたワケミタマの私を仲魔にしたのよ」
「そーそー、ワタシだって雷使い。あんまり効かないのよ」
「そこは俺っち達みたいに無視できるって程じゃあねぇだろう?ピの字よ。ま、俺っちに関して言やぁ苦手なモンってのが無いからねぇ。…強いて言えば兄上くらいか」
「頼もしいなウズメにピクシー。…あとヨシツネはアレだな、歴史が物語るってヤツだな。よし、じゃあ俺が後衛に回ろう。前をウズメとヨシツネだ。ピクシーはバランスを見てくれ」
「おうよ。さぁてまだまだおかわりはたぁんとあるぞ‼︎」
「貴女のお人形にこの魔法をご馳走するわね…ザンマ‼︎」
「えーっと、ヨッシーの防御力はまだ大丈夫だから…ウズメン!ラクカジャ!エリちゃんの攻撃に気をつけてね!」
ヨシツネの役割は変わらない。エリザベスの攻撃力と防御力を下げつつダメージを与える。今回アメノウズメは攻撃に回った分回復が手薄になった分俺の道具でフォローできると良いんだが…。エリザベスは属性を切り替えて戦って来ている。元々腕試しだからだろう、順番に切り替えて戦ってくれているだけ有情か。
「くっ、いささか『オーディン』では分が悪い様ですね。示し合わせた訳では無さそうですがこちらの雷撃への対策はバッチリとは…、なるほどこの苦戦は次の客人に対する課題と致しましょうか」
まーた物騒なことを…。エンドコンテンツが更なる無理ゲーと化すのか、すまんなキタロー君。
うん?エリザベスの注意がヨシツネに向いてる。ここがチャンスだ…距離を詰めるっ‼︎不意打ちも相まって決まった一撃は良いダメージになった様だ。
「エリザベス、一本だな」
「なっ⁉︎リョウスケ様に隙を見せすぎてしまった様ですね。こんなに苦戦しているのも学びなのですね。ふふ、申し訳ありません、はしたないとは思っておりますが…笑いが止まりません。本来ならばもう少し順序立てるつもりでありました…、しかし私が堪えられません。気が早いようではありますがグランドフィナーレと参りましょう…ペルソナカードドロー『マサカド』。さぁ、ニンゲンの力を見せてくださいますか?」
「おいおい、一気にひっくり返して来たじゃ無いのさ…。俺っちのそっくりさんはどうしたんだよ」
「どうやらエリザベスも本気も本気なんだろうな。というかやべぇな…あの状態のエリザベスにダメージを入れられるビジョンが見えないな」
「うわぁ…エリちゃん凄い‼︎あんなのライドウちゃんと一緒の時でも
「どうするの?なんか…ヤバげな気配してるけど」
「大技だろうなぁ。いやぁ、ダメージが入る様なら何とか体勢も崩せるんだが…」
「…ぶちかまされる前に何とか削るしか無いんじゃ無い?」
「だよなぁ…。ふぅ、スマン弱気になってた。あてられたかな?ま、幸い食らっても死にはしないよな。よし、当たって砕けるか。悪りぃな、ヨシツネ、一番前付き合ってくれよ」
「良いじゃない…。負け戦も逃して貰った身だからなぁ、こういうシチュエーション憧れてたんだ」
「本気?あのエリちゃん相手じゃあ無駄に…」
「ふふ、ピクシー…貴女らしくないわよ?昔なら張り切ってた場面じゃなかったかしら?」
「そ…そんな事…。だ、だって、リョウスケちゃんはライドウちゃんみたいに使命に生きてる訳じゃ無いじゃない!」
ピクシーには無謀とも言える俺たちの試みを止めたい様だった。然もありなん…まだまだ葛葉家のサマナーとしてはひよっこも良いところだからな。最強と言われたライドウさんに使役されてた身としては頼りないんだろう。
「そんな事言うなよ。砕けるつもりだってないんだぜ?それに…分の悪い賭けだが…試すにはうってつけだろ?」
「リョウスケちゃん…。わかった、ワタシもうじうじ言わない!うん…うん!今なら
「
「ふふん、ワタシはそんじょそこらのピクシーじゃあないのよ!ライドウちゃんと大暴れした内に覚えた誰にでも効く魔法…メギドラなら何とか1発行けるわよ!」
気持ちが入ったおかげか1つタガが外れたらしい。これでもまだまだ眠っていたブランクを埋め切ってないって言うから恐ろしい。…だが、敗色濃厚から贔屓目に見て不利って所までなら行けるか?やってみようじゃ無いか。
「ウズメはタルカジャを俺とピクシーに‼︎ヨシツネは八艘跳びでエリザベスの気を逸らしてくれ‼︎」
「任せろ‼︎そっくりさんとの場はまーた頼んだぜ?」
「ふふ、なんだかライドウ君みたいね。補助は任せなさい」
「ピクシーはヨシツネの八艘跳びが入った後メギドラを‼︎」
「ピの字‼︎悪い、全然効いてねぇ‼︎」
「ヨッシーに期待なんてしてないわよ!へへん、エリちゃん…今のアタシの全力よ!メギドラ‼︎」
「まだまだぁ‼︎ここだ、来い『アスラおう』‼︎全部絞り切ってやる…万物屠り‼︎」
最早部屋とは言えない規模だがベルベットルーム内に設けられた模擬戦場とはいえ凄い砂煙が舞っている。その中心にはもちろんエリザベスがいるのだが…どうだろう、様子見の時とは違って確かな手応えはあったんだが。
「ふ、ふふ、ふふふ。まさかでございますよリョウスケ様。この…今の私にダメージを与える事ができるとは。いけませんね、本来は貴方様の成長を見せていただくはずの場であった…。しかし、どうやら私が教えられた事の方が多い様です。ええ、これは是非ともお返しをさせていただきましょう。かつて貴方様に手取り足取り…まさに戯れていた頃に放ったモノとは別モノですよ?ふふ、グランドフィナーレに相応しいこの技、受け切ってくださいまし…。メギドラオンでございます‼︎」
ホンネンモヨロシク。
余談ですが初詣に、行く地元のデカい神社は武甕槌命と経津主命も祀られてるとの事。なんでか縁深いですねぇ。
新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します
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ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
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ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」