葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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バタバタしまくっているので初投稿です


2009年(p3本編開始)
初めての場所は調査から


ここが影時間。この規模の異界化を毎日同時刻に…。この異界が閉じるまでの2時間程度は現実世界での時間経過ナシ。ま、ありがちな歪みだな。

 

「うわぁ、ブキミねぇ」

 

「辛気臭いねぇ…。それに、なんだあの棺桶みてぇなの」

 

「何かしらね…」

 

「薄暗いホー。ここのヌシはセンス無さそうホー。オイラならもっと陽気な異界作りたいホー」

 

仲魔達は思い思いの事を言っている。まぁ言わんとする事はわかる。そもそも作り出した元凶が『デス』だか『ニュクス』だかの概念としての死を司る悪魔だろうしな。…なるほど、この棺桶が適性を持たない人間をこっちの世界から見た時の姿か。ふむ、推定悪魔が原因の異界に一般人が迷い込んでしまい犠牲者が出る…うん、十分葛葉案件だな。俺もこうして入れる様になった訳だし、美鶴ちゃん達と情報交換でもすべきかな。それにしてもちっこいシャドウしかまだ居ないか。

 

 

「うん、気配も感じない。ちょっと散開して周囲を見てきてくれるか?ピクシーなんかは上空からも見てくれ」

 

「まっかせなさーい」

 

「ここのシャドウはなんだか形容し難いカタチしてるわねぇ…」

 

「ソックリさんもいねぇなぁ。ま、考えるのはリョウの字のシゴトだ。俺っちはうろついてくるぜ」

 

「オイラはリョウスケと一緒にいるホー」

 

「よし、じゃあ頼む。…そろそろって頃に合図は出すよ。じゃあ俺たちは気にしない様にしていた懐かしの母校へと赴こうか。…ここからでも見える程様変わりしてるけど」

 

 

 

とりあえずタルタロスを覗きに行こうか。異様としか形容できないなこれは。異界の原因ってのはえてして分かりやすいんだが…明らかに異常だなぁこれ。ふぅん、中はこんな感じか。今日は誰も来ていないな、うん、気配もない。あんまり時間をかけて取り残される様だと厄介だしとりあえず様子見だけにしようか。

 

 

「ヒーホー、コイツら弱っちぃホー。あ、リョウスケ階段あったホー」

 

「ま、入り口だし、シャドウも強くは無いな。というかシャドウには逃げられてるな。ま、明らかに弱いから本能的なモノかな?楽でいいだろ」

 

「そうだホー。でもオイラ歩き疲れたホー。封魔管で休んでもいいホー?」

 

「…悪魔って歩き疲れるもんなのか?」

 

「そういうキブンだホー」

 

「まぁ、いいけどさ。駆け抜けてるばっかだし」

 

「何か出てきたら呼んで欲しいホー」

 

苦戦しそうにも無いからフロストの召喚を解除しておこうか。ほかの3柱を好きにさせてるとマガツヒも食うからな…。ここいらのシャドウは逃げてばっかだし倒してもスズメの涙だしな。

 

 

 

 

 

とくに変わった様子もなく15階までは駆け抜けただけだった。タワー型の異界は階段ばっかりで嫌になるな…。メメントスとは違った厄介さだ。中の陰鬱な雰囲気と相まって一人で歩くとウンザリしてくる。あのポータルっぽいのも動いてないから尚更疲れるな。そんな思いを抱きながら16階へと足を踏み入れた所扉が待ち構えていた。押しても引いても何の手応えも得られない。

 

 

「なるほど、タルタロス自体まだ寝起きってとこか」

 

 

異界としての影時間、タルタロスの封印は緩み始めたとはいえまだまだなんだろう。封印の鍵としての役割を持つアルカナシャドウはキタロー君の中に『デス』を感じて襲っているのか?封印されてなおここまで強烈な影響力を持つ悪魔が引き起こす異界か…封印自体緩んできてるって事を考えるとリスキーだけど封印を解いて倒すしかないのか。

 

 

……なるほど、倒す術が無かったからこその「大いなる封印」か。駆け出しサマナーとはいえ始まりは巻き込まれただけの一般人の犠牲で日常を守る事になるってのは我慢ならないよな?いいだろう、やってやろうじゃない。概念を司る規模の悪魔だろうととことん足掻いてやる。自惚れでもなく「力を司る者」と勝負が成立するくらいのサマナーが居れば戦局は大きく変わるに違いない。ペルソナ使い以外のアプローチだって出来るんだ、可能性の一つ位は出てくるだろう。

 

 

 

 

 

考え事をしながらタルタロスを脱出すると入り口には散開した仲魔が集まっていた。

 

 

「あ、リョウスケちゃん!フロスト居なくなってるけど…やられちゃったの?」

 

「いや、あんまりにも何にも無かったから戻ってもらっただけだ。俺の方はキッカケが無きゃどうにもならない感じだな。封印の数がどれだけあるかわからんが先は長そうだったな」

 

「そうなのね。アタシも空飛んでみたけどへんてこシャドウも居ないし薄暗いし。でも広かったわねぇ」

 

「だよなぁ。俺っちも走り回って見たものの人っ子1人見なかったぜ?あとシャドウは蜘蛛の子散らす勢いで逃げ惑ってやがったな」

 

「私の方も。街並みは変わらないしどこまで異界範囲なのかまだ分からなかったわね」

 

「なるほど…。広いって事が分かっただけでも収穫だな。幸い迷い込んだ一般人も居なかったみたいだし。シャドウに関して言えば俺の方もそんな感じだったぞ。ま、発してるマガツヒに恐れ慄いたって所だろ。さてそろそろ戻るか。体感じゃあ2時間くらいだと思うんだが取り残される方が面倒臭いし早めにお暇しとかないとな」

 

 

 

学園が落ち着いたら美鶴ちゃん達と情報交換しないといけないな。なにより影時間で使える時計が欲しい。止まった時間を計る時計とかいう矛盾しかないけど…有るかな?

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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