葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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毎日書いてた去年に驚愕したので初投稿です


初邂逅は一方的に

「もしもし?」

 

『良かった!今どちらにいらっしゃいますか?』

 

「うん?自宅だけども…厄介事かい?」

 

『はい…。影時間でトラブルが起きてしまいまして』

 

「そりゃ穏やかじゃないな。で、俺に連絡してきたって事は助っ人要請かな?そっちの状況を教えてほしいね」

 

『此方の状況としては1人新人がシャドウに襲われてしまいました。彼は一昨日に入寮する事となった転入生でして…』

 

「新人が襲われる様な事態に?そりゃダメだろう」

 

『ええ、弁解のしようもありません。先輩の教えを無駄にしてしまいました』

 

「まぁ、君の事だ最低限の備えをしていたつもりだったがカバー出来なかったって所かな?」

 

『…何処かで見ておりましたか?まさにその通りです。()()()()()が寮へと連れてきたのですしペルソナ使いである可能性は高いと踏んでおりました。しかし訓練をしていないのですから寮から出ない様厳命し、岳羽を備えとして側につけておりましたが…』

 

「寮に攻め込まれた…」

 

『…はい』

 

 

なるほど。ストーリー性に溢れちゃいるが当事者からすれば不自然極まり無いな。

 

 

「これまで寮が攻められた事は?」

 

『ありません…。言い訳にもなりませんが初めての事です』

 

「なるほど…。とりあえずそっちに向かおうか。その間に俺の方でも考えを整理しておくよ」

 

『ありがとうございます』

 

 

 

 

頼られたら先輩、先達として応えてやりたいよな。それはそれとしてイレギュラーシャドウに襲われた…か。やはりキタロー君が持つ因子に惹かれて来たのかね?それとも誰かさんがチョッカイかけて来たか?分からんなぁ。ま、事実はどうあれ意識のない高校生がいるなら病院かね?

 

 

 

 

 

「襲われた訳じゃない?どういう事かな美鶴ちゃん」

 

「申し訳ありません、岳羽も随分と動転していた様で、襲われた所強大なペルソナを召喚しシャドウを食べてしまった様に見えたとの事です」

 

「って事は無理矢理覚醒したからそのリバウンドかな?ま、確かに外傷も無いし寝息も整ってる。とりあえずは目が覚めるまで入院させてやりな」

 

「手配はしております。‼︎そうだ、岳羽、此方が葛葉リョウスケ先輩だ」

 

「おっと、初めまして。って訳でも無いか。とは言っても部活で偶に見かける位の間柄だけどな」

 

「は、はい!岳羽ゆかりです!…えっと先輩も活動部だったんですか?」

 

「んー、活動部では無かったけど3人組とはちょっと付き合いが有ってね」

 

「…ちょっと桐条先輩、無関係の人を呼びつけて良いんですか?」

 

「ああ、この人なら心配いらない。信頼しているし、何よりこの手の事態に誰よりも詳しいスペシャリストだからな」

 

「そんな方だったんですか?知らなかった…」

 

「まぁ、大っぴらにできる話でも無いからな」

 

「じゃあ、葛葉先輩は幾月先生とも連絡を?」

 

「うん?ああ、学園で俺が気にかけているのは後輩達位かな。あの辺の大人はどうにもね…。コトがコトだけに組織の紐付いた人間からは距離を置く様にしてるのさ」

 

「幾月先生は嫌な大人とは違います!」

 

ふーむ、随分と幾月の肩を持つなぁ。迷惑をかけた大人が自分の父親でその尻拭いをしていると()()()()人間なら仕方もないか。今ははぐらかしておこう。こんな事言いながら武治さんと付き合いが有るって知れると余計に反発されそうだしな。

 

 

「ほら、今はそこじゃ無いだろう?まず彼の事だ。岳羽さんがシャドウに襲われていた所、召喚器を使った彼がとんでもないペルソナを呼び出した。すると本人がそのチカラに耐えきれず気絶してしまった…これが今の状況だ」

 

「ええ、間の悪い事に私たち3人が居なかった事もありましたね…」

 

「満月の夜か…。シャドウも狂うのかね?」

 

「満月の夜…ですか?」

 

「おや、月の魔力を知らないと不思議に思うか。満月ってのは悪魔も狂わす魔力を持ってるのさ。そういう夜はいつもと違う事が起きやすい。それは影時間だけに限らなく」

 

「影時間だけじゃ…ない?他にもこんな世界があるんですか?」

 

「そりゃあここが特別な事に違いは無いけど唯一って事は証明出来ないだろう?ある所にはあるんだよこういう異界は」

 

「はぁ、先輩も後輩を混乱させないように。岳羽、この人は後輩を困らせる悪い癖があるんだ。そこさえなければ完璧なんだがな…」

 

「え、じゃあ嘘なんですか?」

 

「全てが嘘じゃ無いからタチが悪いんだ…」

 

「おいおい困ったからって呼びつけた先輩にその言い草はないんじゃ無いか?」

 

「それを言われてしまうと…」

 

「ま、構わないんだけど。っとうん、これなら大丈夫かな。数日は目を覚さないかもしれないけど」

 

「ならば私がやる事はこれ以上ありませんか。わざわざお呼びたてして申し訳ありません。…なんです、その目は」

 

「いや、君も他人に頼る事ができる様になったんだなぁってさ」

 

「ええ、1人で背負い込める事なんてしれてると教わりましたから」

 

「…桐条先輩ってこんな人だったっけ?」

 

「この人の前で気負っていても仕方ないからな。なんせ私たち3人がかりでも勝てないんだから」

 

「ええ⁉︎3人って真田先輩や荒垣先輩もまとめて⁉︎…想像できない」

 

「ま、その辺はいずれ分かるさ。さて、車も来た様だし部外者の俺は帰るとするよ。寮生でもないからややこしそうだし」

 

「ええ、今日はありがとうございました」

 

「あ、ありがとうございました」

 

「夜はもう深い。精神をしっかり休めないとペルソナにも響くから気をつけるんだよ?」

 

 

 

 

 

 

 

急に連絡があったのには驚いたな。そりゃ安全な所に配置したつもりだったのに目を覚さないってなると美鶴ちゃんでもパニックになるか?いや、頭が混乱したままのゆかりちゃんに紹介したかったのかな?真次君や明彦君が居なかった事からお膳立てしていた事すら可能性としてあるな。確かにあの場で幾月とやり取りしてたらややこしい事態になるのは目に浮かぶ。だとすると随分と強かになったな、頼もしい限りだ。

 

 

 

影時間の方はキタロー君が目覚めるまでこれ以上の動きも無いだろう。なんなら次の満月に出てくるアルカナシャドウを倒すまでかもしれない…。俺も大学とか自身のスキルアップとか時間はいくら有っても足りないな。ま、だからと言って影時間見たいな歪みはゴメンだけど。

 

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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