葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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ちょっとサボりすぎたので初投稿です


身体を張った甲斐もあった

危うい状況に陥りかけたものの何とかなった。リザルトはこっちの完敗なんだが勝利目的がアスラおうに認めてもらう事だったのでそれは達したからだ。しかし、こんな戦い方じゃまだまだ行けない。していい無茶としてはいけない無茶があるからさっきのはダメな無茶だろう。アスラおうはたしかに強かった同じような悪魔が出てきた時、それも俺を殺す気で来るような相手に一々俺の命を振り絞ってたらそれこそキリがない。新しい仲魔を考える必要があるのかもしれないな。

 

 

「俺はどのくらい気を失ってた?」

 

「リョウスケちゃん!心配したんだから…」

 

「気ぃ失ってたのはほんの3分ほどだった。…あの()は嬢ちゃん達かい?」

 

「どうやら俺のことを観察してたらしい。同じく異界での事だから干渉しやすかったんじゃないか?」

 

「…お礼言わなきゃ行けないわね」

 

「そうだな。菓子折りもって行かなきゃな」

 

仲魔との会話が出来るのも生きていれたからこそ。これから先命をベットする様な戦いに出会したくないな。それ為にももっと強くなる必要があるか。目の前にある阿修羅像へと目を向ける。

 

 

「フフ、ヌシの最後の輝きは良かった。中々のモノであったぞ」

 

「お顔が晴れやかになってますよ。…顔変わったら俺怒られますから」

 

「ヌ?いかんいかん、ヒトが求めていたのは憂いの顔だったか。ヌシが去ってから直しておくとしよう」

 

「…ネガイの詰まった仏像のカタチ変わる程満足してもらえたら本望ですよ」

 

「フフ、まぁ、合格としておこうかの。ヌシの中におるワレと上手くやっていく事が出来ればヌシの強さに繋がるであろうよ。それに強いチカラに慣れておけば振り回される事も無くなろうて」

 

「ありがとうございました」

 

「フム、観測者に治してもうた様では有るがそれも一時的なもの。身体を労わる必要があろうて」

 

『まだワレを十全に扱うことは能わぬという事よ』

 

「…そうか、帰ってゆっくり養生するさ。無理を押してメメントスに行かなきゃならない程切羽詰まってるわけでもないしな」

 

「…メメントスか。主人のおらぬ大異界よ。もしも主人が現れるならばゆめゆめ気をつける事よ。ではまた強くなったら来ると良い若きサマナーよ。ワレを楽しませる事が出来ればそれなりの褒美を用意しておいてやろう」

 

「そりゃ身が入る。しばらくは先になりそうだけどな」

 

 

そうして俺たちは阿修羅像の前を辞した。戦った時間は長かった気がするが現実じゃあ30分ほど。少し早めに切り上げよう、仲魔達も管に戻しておく。そして美鶴ちゃんが手配した人にお願いして事務所のある雑居ビルの近くまで送ってもらった。

 

 

帰ってきた俺はベットに飛び込むとそのままいつの間にか眠っていた様だ。

 

 

 

 

5月1日

 

アスラおうと戦って1週間ほど、ようやく身体のダメージが抜けた様だ。…まぁダメージの大半が反動ってことを考えるとなんとも情けない話だけどな。とりあえずしばらくは身体の確認でもしますかね。感覚が変わった…いや、器が広がった?とにかく試してみたいが、逸る前にコッチの世界でも出来る確認してからにしよう。

 

 

 

5月8日

 

明日は満月。美鶴ちゃん達からのヘルプも無い。とはいえ慣らし運転をしておこう。ようやっと馴染んできた所だ、メメントスに行ってみようかな。…ウズメが戦力不足な事を気にし出した様だ。相手が悪いとはいえ本来サポートを期待していた訳だったしなぁ。始まり悪魔の石化とか毒攻撃への対策として仲魔を探していた所偶々京都でヒナコさんの奉納舞のおかげで契約出来たんだよな。とはいえ仲魔の強さに直結するのがメンタル面。そこが揺らいでいるウズメはこれ以上の強敵とは難しいのかもしれん。日本神にはもっと戦闘力に振り切ったのも居ればサポートだって最上位クラスも居る。神使だってそこらの悪魔を蹴散らすレベルだったりするからな。…業魔殿も邪教の館もなければ悪魔合体なんて出来やしないからなぁ。そこの所は探さないと行けないだろう。

 

 

 

 

メメントスでの活動は何の問題も無く進んだ。むしろスムーズになった位だ。一度俺の身体を使って無理をしたおかげだろう。あとは単純にヴィローチャナの力を借り受けられるキャパシティが増えたからだろう。そろそろ本格的に人間を辞めそうな身体能力をしてきた気がする。力の巧い使い方を古牧先生に教わっておいて良かった。段階を踏んでる分日常で制御不能って事は無さそうだ。

 

 

 

満月…か。いわゆるアルカナシャドウが現れる頃だろう。とりあえずは明彦君も動けるし真次君も居る。だったら美鶴ちゃんだって満足に動けるだろう。…とはいえなんとも言えない不安感が拭えない。一応影時間でも動けるようにしておこう。俺だって無駄な被害が出るのを座視できる人間じゃ無い。

 

 

 

5月9日

 

今日は月が大きい、仲魔達もどこかソワソワしている。影時間の前にできる準備はしっかりしておこう。刀の確認と薬の補充は十分。防具に使ってるマントと葛葉の衣装が流石に少し傷んで来ているか。コレも解れを直して使ってるけどグレードアップ出来るのかね?俺のスタイルから言って重い防具は向いてないからなぁ。ちょっとスゴい素材なんかはフミさんに心当たりが無いか聞いておかないとな。

 

 

 

 

…コトが起きるって知ってる分俺が一番緊張してるかもしれない。不足の事態が起きる事を想定してタルタロスや街のシャドウでも違和感のある所は俺が対処しよう。そっちの方が3年生達もバックアップとして動きやすいだろ。

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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