葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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寒い日が続くので初投稿です


他人がやってるゲームを見てる気分

影時間でシャドウ狩りを続けていた。()()()そこそこの反応がある駅付近には近付かずにシャドウが溜まっている所を蹴散らす。まだ経験が浅いながらにシャドウが集まる様子に違和感を覚える。やはり活動部のメンバーを散らそうとした()()の小細工だろうか?…あんまり気張りすぎて幾月のマークが厳しくなるのはまだ早い、塩梅が難しいな。仲魔は…ヨシツネにしておこう。魔法は目立つからな、物理メインの方が良いだろう。

 

 

 

街中のシャドウをヨシツネと蹴散らしていると見知った気配がした。…真次君かな?

 

 

「うぉ⁉︎なんだよ、センパイだったんスか。シャドウの様子がおかしいって桐条が言うもんで飛んできたんスよ」

 

「どうにもギリギリ君たち先輩組の戦力を分散すれば対処出来る位のシャドウの集団が用意されてたみたいでね。()()()思惑に乗るなんてツマラナイだろう?根底を覆そうとしたんだが…」

 

「センパイの反応に俺が派遣されちまった訳ですか」

 

「やり過ぎたらしい」

 

「…そりゃそうっすよ。なんスかそっちのサムライ、マジ勝てる気しねぇっス」

 

「ああ、初めてか。コッチはヨシツネ。かの九郎判官義経公が英雄、英霊として祀られた結果悪魔として象られたのさ」

 

「超メジャーじゃないっすか…」

 

「流石は英雄、強いぞ?今度揉んでもらうといい」

 

「…え、えぇ?マジで言ってます?」

 

「影時間で俺と模擬戦するなら召喚するだろうからね。先に体験しておけるならしておいた方がいい」

 

そう告げると真次君は悟り切った目をして遠くを見つめ始めた。心が鍛えられているようで何より、そう俺は目を逸らしながら確信した。

 

「ところで、美鶴ちゃん達は?」

 

「桐条は全体のサポートっス。アイツの『ペンテシレイア』で無理くり索敵やら解析やらやってますし、良くやってるんですけどね。専門じゃないんで仕方ないッスよ」

 

「なるほど。まぁ情報収集に秀でたペルソナなら知ってる反応とか強い反応なら分かるか。明彦君は?」

 

「アキは桐条の直衛ッス。ベースにチョッカイかけてくるシャドウがいたんで。っと連絡来ましたんですんません」

 

「ああ、取るといい。…俺のことは伏せといてね」

 

「ウッス。…ああ、こちら荒垣、異常解消。ああ。駅?時間かかるぞ、足ねぇしよ。ああ、なんだって⁉︎ちくしょう…分かった、向かう。アイツら…絞めてやる。アキは?…マジかよ、ああ、分かった」

 

 

どうやら美鶴ちゃん達の所でトラブルがあったらしい。アルカナシャドウが現れたかな?

 

 

「あー、ここは心配無さそうなんでついてきてもらっても良いっすか?新人どもが無茶しやがったみたいで…。俺とかアキが動けないうちにサブの新人どもが暴走列車に乗ってるらしいんスよ」

 

…結局新人3人だけで乗り込む事になったか。乗り越えなければならない試練…なのかね?まぁキタロー君は対峙しなければならない理由はあるからむしろ巻き込まれた岳羽さんとややこしくした伊織君って所か。

 

 

「構わないよ。…ま、まだ幾月と顔を合わせるつもりは無いからねぇ。ちょっと怪しいけど天狗の面でもつけておくけど気にしないで」

 

「そりゃあ無理があるんじゃ?…まぁいいや。たのんます」

 

「どうする?()()モノレールくらいなら飛び乗れるけれど…」

 

「マジかよ…。しゃーねぇ、俺だけでも乗っけてください。結城の奴はすげぇが岳羽も伊織も居て足並みが揃う訳ねぇんスよ」

 

「なるほどねぇ…。とりあえず線路へと向かおう。そうすればどっちへ向かえば良いか分かるだろう」

 

「そっスね」

 

 

俺たちはは近くの線路へと向かうとちょうど美鶴ちゃんから連絡があった。ちょうどモノレールは目の前を通り過ぎたところ。あの速度なら駅までもう6分も無い。それまでにアルカナシャドウを倒さないとモノレールは止まらない…そう細工でもされたんだろう。

 

 

「やっべぇ、行っちまいましたよ⁉︎」

 

「心配ない、あれくらいなら追いつく。ヨシツネ、悪いけどコイツ運んでやって」

 

「仕方ねぇな…、ほれ、しっかり気をもてよ?」

 

「は?え?」

 

状況を飲み込めていない真次君をそのままに俺とヨシツネはモノレールを追いかける。…ホントに人間辞めてきたかもしれないな俺。ま、ここは異界だからこそ自分の能力を信じれば出来るんだけど。

 

 

「…ここ数ヶ月で更にエグいっすね。フツーモノレールに追いつける訳無いっすよ?」

 

「はは、多少人間離れした自覚はあるけどここが異界だからこそ出来る無茶さ。現実世界じゃあこうはならんさ。それに暴走してるとは言えモノレールが出せる速度なんてしれてるからね」

 

「だからってここまで出来る気しねぇっすよ?」

 

「やってみればやれるかもよ?ま、そんな事はともかく先頭車両まで向かうよ?俺は上を走っていくから。それと、俺も見ておくから手助けはギリギリまで待ってよう。君は後方車両から邪魔するシャドウを食い止めておいてくれたらそれでいい」

 

「了解っスって、はええなぁ。ったく」

 

 

モノレールの屋根つたいに先頭まで向かう。ここは雑魚シャドウも居なくて快適だな。…ふーん、おあつらえむきに先頭車両はデカいんだな。多少歪みも出てるみたいだな。なるほど、異界での出来事とはいえコイツが事故ったら影響も出そうだ。

 

 

あと4分くらいで駅が見えて来る。残り1分まで倒せそうに無かったら俺が手を出そう。あの程度のアルカナシャドウ(プリーステス)ならたかが知れてるな。

 

 

俺は3人がプリーステスと戦っている様子を見ていた。伊織君とキタロー君のペルソナが放つ火炎魔法は取り巻きには効果がなく、取り巻きに効果的な氷結魔法は…お、あれがペルソナチェンジか。キタロー君がアプサラスに変えてブフを放つ事で取り巻きを薙ぎ払った。伊織君は自慢の魔法が効かなかった事でショックを受けてる?うーん、戦闘中にソレはいただけない。岳羽さんも指示待ちだなぁ、弱点が付けないなら回復するなり攻撃に回ればいいのに。せっかく弓を持ってるんだから。

 

 

うーん、経験不足だなぁ。あとはデカいプリーステスだけと思ったら再召喚されちゃったか。あーあー、時間無いからって伊織君焦ってプリーステスに突撃しちゃダメでしょう。ほら、待ってた様にプリンパだ。混乱させられたら手数も減る上にフォローもしないといけないぞ?…お、キタロー君が岳羽さんにパトラを使う様に指示したな。なるほどなぁ、こりゃキタロー君が戦闘中指示した方が良さそうだ。

 

 

さて…俺が手を出すまで後2分。どうする?

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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