ベルベットルームとこの世界の接続が不安定だったらしく今年度が始まってから今日まで彼女たちに会うことができていなかった。そんな時にラヴェンツァが俺の前に姿を現した。
「お久しぶりですね。いかがお過ごしでしたか?」
「あー、ラヴェンツァがこっち来れたって事は接続落ち着いたのか?」
「そうですね、本日はその事についてお知らせに参りました。不思議なことに私たちがこの世界に干渉できなくなった時間と貴方がこちらにいらっしゃる事ができなくなった時間とは幾分ズレがあったようです。そもそもの話ではございますが、私たち部屋の住人は時間の流れというものに疎いのでございます。しかし、リョウスケ様と関わりを持ってから人を待つという行為に意味が出てきたのです。扉が閉ざされた時間は4ヶ月ほどの様ですが、私たちが感じた時間はほぼ一週間と言ったところでございました」
「あ、そういうズレなんだ。まぁ…そうだよな、よく考えたら同じ時間の流れのハズがないか」
「はい、ということですのでお姉様たちもそれほどフラストレーションが溜まっているわけでもございませんので安心なさってくださいな。…そのかわりテオお兄様は幾分苦労をなされた様ですが、まぁいたって普段通りの有様でございましたね」
「…サンキューテオさん。って事はよかった…のか?いやさ、心配してたんだよ、ご馳走するって約束したのにそっから連絡とれなくなってさ」
「…!!本当にその私たちのワガママを叶えてくださるのですか⁉︎」
「もちろんそのつもりだったさ。連絡の取りようがなくて不安だったんだよ。これでもそっちのみんなのこと心配してたんだって。まぁ待たせた事に違いはないし、俺も学校が休みになるから時間が取れる様になったんだ、これなら1日がかりで色々できるしな。ってわけで招待したいんだがいつが良い?」
「それはそれは実に楽しみでございます。私どもはいつでもよろしいのでリョウスケ様の都合の良き頃合いにてお誘いくださいな。……できれば前もってお知らせくださる方が嬉しいですね。失礼ながら補足としましてお知らせしたい事がございました、普段入り口として利用なさっている屋上ならば私たち皆こちらの世界にお邪魔できるかと思われます」
「屋上かー。ならいっその事バーベキューでもやるかい?人目にもつかない分君らもはしゃぎやすいと思うんだ。…飲み物はジュースでいいよね?」
「……お酒はリョウスケ様がお飲みになれる頃までの楽しみといたしましょう?貴方様の旅路はそれ程までに長いのですから道中に楽しみを見出すのもまた旅の醍醐味ですからね」
「なるほどね、そりゃあ楽しみだ。…そうだね初めての酒のお相手は君たちで予約しとくよ。あと5年くらいか。そんな楽しみがあればあっという間かも知れないな」
「そのように思っていただけてこちらこそ光栄です。いけません、つい話し込んでしまいました。お姉様たちにもリョウスケ様が約束してくださったことを伝えなければなりませんので失礼いたしますね」
「ああ、そうだな。エリザベスとマーガレットにもお願いするよ。あー、そうだな、テオには手伝ってほしい事があるからその日来てくれって言っておいてくれるかい?」
「はい、であればテオお兄様もキチンと参加していただけますものね」
「流石に仲間外れには出来ないからね。じゃあよろしく頼むよラヴェンツァ。気を付けて……ってどうやって帰るのさ?屋上の扉からなら同じ方向じゃあないの?」
「うふふ、そこは乙女の秘密です」
「あー、なら聞かないさ、気を付けて」
そう告げてラヴェンツァと別れる。八月までまだ日はあるとは言え悠長にしてる程の余裕は無い…この足でホームセンターにでも行ってバーベキューセットの下調べでもしよう。おじさんから何か借りれないかな?いや、八十稲羽でバイトするんだし安いセットあったら買っちゃおうかな。それこそこれから色々と使えそうだし、借り物で招くよりいいよな。よし、どっか近くにあったかなぁ?
なお他人からは1人バーベキューをやっているようにしか見えない模様
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