葛葉家に生まれ落ちてたんだが…   作:ぎっしり腰

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花粉に震える時期が来たので初投稿です


時間はお得に使おう

「その事も含めて質問コーナーと行こう。さ、何が聞きたい?今日は君の判断能力に驚かされたからね。この間の続きでも新しい質問でもさっきの話でも構わないよ?」

 

「いいの?…僕も順平の事をあんまり言えた立場じゃないんだ。僕達、ペルソナって力に目覚めたんだし、ちょっとは特別なのかなって。その割にリョウスケさんにコテンパンにされちゃったし」

 

「文字通り経験値が違うからね。スタートラインが違う人間を強さだけで判断はしないさ。勝てない相手ならそれなりに考えて何とか工夫していたから十分さ。それこそ考えナシに突っ込んで来るようなら赤点だったかな」

 

「じゃあ…リョウスケさんの強さは悪魔を倒してるからって質問にする」

 

「ふむ、答えだけを言うならイエスだね。まぁまず他人に勧めないけど」

 

「やっぱり危ないの?」

 

「危ないのは間違いない。まずシャドウなんかよりよっぽど手強い奴らだからな。そして悪魔は人間を狩る事に慣れてる。アイツらが使ってくる魔法はそりゃあエグいモノばっかりだからな」

 

「…じゃあ僕には無理かな?」

 

「そりゃやってやれない事は無い。けれどリスクがあるだけで見返りなんてほとんど無い様なモノだね。…今夜影時間に、いや、ベルベットルームにしよう。俺の()()を紹介しよう」

 

「仲間?」

 

「ま、それは来てみれば分かるさ。さ、問答の続きはその時。今はせっかくなんだし他のメンバーと組み手なりしてくると良い」

 

「はぁ、分かりました。それじゃあよろしくお願いします」

 

 

この後もみんなの様子を見て回っているとあっという間に時間が来た。今日一回で劇的に変わる事は無いかも知れない。それでも彼らの心構えが少しでも良い方に向かった事を願う限りだ。

 

 

 

そしてその夜、約束通りベルベットルームでマコト君との待ち合わせだ。待ち合わせと言っても別の所からアクセスしても落ち合う事が出来るから俺からすれば無茶苦茶楽なんだよ。イゴールに使わせて欲しい事を申し出に行った所、客人同士が巡り合う、それは非常に珍しい事だと興奮していたな。そもそも俺みたいな長期間お世話になる奴が稀だもんなぁ。

 

 

マコト君を待っているとエリザベスが先にやって来た。こうして此処で出会うのも久しぶりだな。

 

「お久しぶりです。随分と私の客人を気にかけていただいている様で…」

 

「エリザベスも接するうちに運命を見たろ?ただ巻き込まれただけの一般人には重すぎるさ」

 

「…ええ、我ら住人に出来る事は可能性の中でも最善を選べる様協力するまででしか出来ません。幸い…なのかどうか私達に判断出来ませんが、リョウスケ様との絆を深めることで訪れる運命がどんどん読めなくなりつつ有ります」

 

「ふふ、よっぽどのイレギュラーなんだろうな俺は。ま、俺がこの世界でサマナーとして生きて行くなら目を逸らしちゃいけないだろ。俺からすればマコト君を縛り付けてるヤツは悪魔に該当する。なら足掻かないとな」

 

「ええ、それでこそ。とはいえ、()()()()()()()()()みたいですが…」

 

「あー、まぁ確かにな。アレは間一髪だった。ホント助かったよ」

 

「…それほどの強敵でしたか」

 

「まぁな。かの闘神、天魔アスラおうを相手にしたもんだからな」

 

「あら、私、妬けてしまいますよ?」

 

「よく言うよ。あの時の俺じゃまだまだ本気にさせられなかっただろう?俺もまだまだ成長するつもりだし、エリザベスもマコト君を担当して…変わるんだろ?」

 

「ふふふ、ええ、そうですね。私達住人は『時』という概念に囚われておりません。が、その時がますます楽しみになって参りました。願わくば我が客人とその時を迎えられる様…、いえ、らしく有りませんでした。私はニンゲンの可能性を信じると致しましょう。さて、ちょうど我が客人も訪れます。それでは…」

 

「聞くだけでもいいから居てくれよ。俺の話もマコト君に関する事ばかり、エリザベスの役に立つかも知れないからな」

 

エリザベスが退出しようとしていたが引き止める。話を聞くだけでもいいから居てもらおうと思ったからな。

 

 

「そうですか、ではお言葉に甘えて。…オヤツは有りませんか?」

 

「…クッキー持ってきて有るから食っててくれ」

 

この自由さに懐かしさを覚えるってヤバいか?まぁ、いいか。

 

 

さてと、そろそろ来るかな。時間の流れが無茶苦茶になってる影時間から更に狭間の世界。ここでの話は時間がほぼ流れないのは便利だよな。

 

 

「お待たせしました?あ、エリザベスも居るんだ」

 

「ええ、私の事は壁の花とでも思っていてください」

 

「…その割にずっとサクサク聞こえるんだけど?」

 

「リョウスケ様は気が利くのでこうして手土産をお持ちいただく事があるのです。ええ、それはもう気が利くので」

 

「…高校生に集るんじゃねぇよ」

 

「あら、失礼致しました」

 

「ま、マコト君も余裕のある時に何か持ってきてあげな。影時間で拾った出所の説明がよく分からんお金とか溜まった時でいいから」

 

「そうするよ。それで、話って?」

 

「そうだな…まずは俺の仲魔達だ」

 

俺はそう言うと召喚した仲魔達を紹介した。マコト君は当たり前だけど驚いているな。

 

「仲間じゃ無くて仲魔だったんだ。ああ、サマナーってそう言う事か」

 

「そう言う事。エリちゃーん久しぶりー‼︎」

 

「お元気ですかピーちゃん。ふふ、見ないうちに随分と強くなった様ですね」

 

「まぁね。でもでもイッチバン調子が良かった時はまだまだなんだけど…」

 

エリザベスとピクシーは姦しく話をしている。そんな様子を見ていたマコト君は未だにポカンとしている。

 

「まぁ、悪魔にも友好的な連中も居るには居る。ウチの仲魔達なんてのはほとんどそうだしな。とはいえ今の世の中サマナー契約をしている悪魔なんて皆無と言っていい。つまり、異界で出会う悪魔はみーんな敵対的ってわけだ」

 

「…あの妖精さん、ひょっとして僕たちより」

 

「ああ、強いぞ。ピクシーだけでも君ら活動部が今のままじゃあ勝てない位にはな」

 

「…」

 

うーん、分かりやすいように仲魔を出したが…インパクト強すぎたか?

 

 

「はっ⁉︎またオイラ撫でられてるホー。油断隙も無いホー」

 

「私の前で召喚されたジャッ君は私の膝の上が定位置ですから」

 

「オイラはジャッ君じゃないホー!由緒正しいジャックフロストだホー!」

 

 

…はっちゃけエリザベスを見てびっくりしてるだけかもしれん。

 

 

新たな仲魔は誰?力不足を自覚してしまったウズメンがバトン(スキル)をいくつか託します

  • クラマテングヨシツネ「師匠⁉︎」
  • キクリヒメ…ウズメ「私の上位互換…」
  • ネコマタ…ピクシー「被るじゃない‼︎」
  • ヌエ…フロスト「食べられちゃうホ?」
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